[セッションレポート] 2020 re:Invent 主要発表内容と大阪リージョンのアップデート JAP204 #reinvent
こんにちは、リサリサです。re:Invent 2021で公開されています、日本語セッション「2020 re:Invent 主要発表内容と大阪リージョンのアップデート」を聴講したのでレポートさせて頂きます。
セッション概要
スピーカー: Harunobu Kameda
2020年、AWSは2757回のアップデートをおとどけしました。このセッションでは、2020年re:Inventで発表されたアップデートの2021年における対応状況を、東京リージョン、大阪リージョンの観点で対応状況をおとどけいたします。
アジェンダ
- 昨年のre:Inventで発表された内容のおさらい
- 大阪リージョンについて
昨年のre:Inventで発表された内容のおさらい
主要なもののご紹介。スクリーンショット内に、「Tokyo」マーク、「Osaka」マークがありますが、これが対応しているリージョンを表しています。
Compute
Amazon EC2 Mac Instances (EC2 Dedicated Hosts)
- Amazon EC2 にて MacOS の提供を開始
- Apple Mac mini ベース
- Dedicated Hosts (専用ハードウェア型)での提供
Containar
ECS Anywhere
- Amazon ECS の追加機能
- Amazon EC2、AWS Fargate だけでなく、オンプレミスのサーバーにもコンテナを配置する事が可能に
EKS Distro
- Kubernetes のアップストリームとして提供
- 過去4バージョン+60日(14か月)のサポートが可能になる
EKS Anywhere
- EKS Distro をキーとして動作する
- Cloud 側でコントロールするものの、リソースはオンプレミスやその他の環境で実行できる
Storage
gp3 volumes
- gp2より高いパフォーマンスかつ低価格のストレージ
- パフォーマンスだけを独立してプロビジョニング可能
AI
Amazon QuickSight Q
- 2021年10月に一般提供
- Amazon QuickSight の追加機能
- 「先週の売り上げは?」のような検索により、ダッシュボードが作成される※現時点では英語のみ対応
Contact Lens for Amazon Connect
- Amazon Connect に対する追加機能
- aws が提供する複数の自然言語サービスを、1つのサービスとしてパッキングしたもの
- 「解約する」のように、事前に登録した言葉を検知してアラートを上げられる
- リアルタイムで分析、検知が可能
- 声紋認証でお客様の特定が可能
Amazon CodeGuru
- GitHub などと連携し、コードレビューができるサービス
- Python のサポートが追加
Analytics
Amazon Redshift Data Sharing
- Amazon Redshift への追加機能
- コンビュートノードは別で、ストレージだけを共有できる
AQUQ (Advanced Query Accelerator)
- Amazon Redshift のアップデート
- ネットワークの通信遅延を軽減する機能
- RA3インスタンスでは追加コスト不要で利用可能
AWS Glue Studio & AWS Glue DataBrew
- AWS Glue の追加機能
- AWS Glue Studio:ローコード/ノーコードでETLジョブを作成
- AWS Glue DataBrew:データの正規化作業をビルドインルールで低減
Amazon S3 Strong Consistency
- S3 が結果整合性から強い整合性に変更
Amazon SageMaker Jump Start
- 機械学習は大量のデータがなければモデルが作れない。モデルがなければユーザーが増えないので、データが集まらない
- Amazon SageMaker Jump Start ではデータを準備することなく、モデルを作り、起動させることができる
Amazon Lookout for Metrics
- より簡易に異常検知をしたい時に活用できる
- 過去のデータを投入すると、異常値を判別するモデルを自動で作成できる
Network
AWS Network Firewall
- VPC への追加機能
- VPC のサブネットの中に aws がマネージドするファイアウォール機能が追加
VPC Reachability Analyzer
- 2つのエンドポイントを投入すると、通信が通るか通らないかを確認できる
- 通らない場合は、何が理由でブロックされているかが分かる
Dashboard
Amazon Managed Service for Grafana (AMG)
- Grafana と aws が共同開発したダッシュボード
- Amazon Cloud Watch、AWS IoT、Amazon Timestream、後述のAMPなどからデータをインジェストできる
Amazon Managed Service for Prometheus (AMP)
- コンテナ実行環境のデータをストリームという形でインジェストできる
- Amazon Managed Service for Prometheus (AMP) がログを送出し、Amazon Managed Service for Grafana (AMG) でそれを可視化できる
大阪リージョンについて
- 主に西日本のお客様向けの社内システムに対してメリットを発揮する
- 東京リージョンに対するDR拠点としても利用できる
- 3月2日から10月にかけてこのようなアップデートがされている
- network、storage、backup、Security に関しては、ほぼ東京リージョンと近しいものが揃っているので、DRとして使いやすくなった
感想
- 今年のアップデートの前に、去年の復習ができました!最近 aws を始めた方や、去年 re:Invent に参加できなかったなど、去年のアップデートをさらっと知りたい方は、聴講してみるとよいと思います。