[レポート] クラウドエコノミックスの基礎を理解する BOA105-R Understanding the basics of cloud economics #reinvent

2022.11.30

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

Moi! 営業事務のSanniです。

昨日、AWS re:Inventの初日に、Chalk Talkに参加しました。Fundamentalレベルのセッションなので、私みたいなまだAWS初心者の方に役立つと思います!

セッション概要

スピーカー:Ana Cunha & Veliswa Boya

以下公式サイトからの引用です。

Start building cost management for your applications in the cloud. When you create an AWS account, you’re automatically signed up for the AWS Free Tier for 12 months. You will be charged for any costs that are not covered by the AWS Free Tier. In this session, learn how you can understand your AWS spend and make the best out of AWS billing and cost management services. Explore ways to improve the budget setting and detect and address cost spikes proactively to ultimately get the best ROI for your cloud investment.

ということで初めてAWSを使う方向けのAWSのコストマネジメントやビリング(請求)を理解する、そしてサプライズ請求を防ぐためのChalk Talkです。

無料サービスを理解する

初めてAWSアカウントを作ったときに、とりあえず色々試してみたいわけですね。無料で使えるサービスのカテゴリー2つあります。

  1. Always free(無期限無料)
  2. 12 months (アカウント作成してから、12ヶ月間無料)
  3. Trial(初めて使うときから1~6ヶ月のトライアル)

そして、無料と言っても、1ヶ月で何時間まで使えるかなど制限されています。例えばEC2は12 monthsで1ヶ月750時間で、1つのインスタンスをずーっと1ヶ月使う感じです。なので1ヶ月2つ以上のインスタンスだと超えてしまいます。(また、制限は1ヶ月だけで、月が変わるとリセットされます。繰り越しはできません。)

やはり無料とはいえ、色々な制限があって、気をつけなければ急に請求が来るかもしれません。それを防ぐために4つの対策があります。

  • AWS Cost Explorer
  • Billing Console
  • コストのパターンを把握
  • 予算を設定する

AWS Cost Explorerにアクセス

まずはCost Explorerでどんなサービスをどれぐらい使っているのか確認するのはオススメでした。コストの分析をするためセットアップに24時間がかかるそうです。

ここで客席から質問がありました!

Q1. Cost Explorerではネイティブサービスのみ表示されるのでしょうか?

A1.Marketplaceにあるサービスなら、Cost Explorerに表示されます

Q2. AdminアカウントではないがCost Explorerにアクセスできますか?

A2. Adminにアクセスの設定をしてもらえたら、アクセスできます。

Cost Explorerではとても細かくサービスの利用状況やコストが分析されます!過去何か月かもフィルターつけたり、グラフも出てきます。そして情報がリアルタイムに更新されるらしいです!写真を撮れば良かったのですが、緊張で忘れてしまいました…。

スピーカーの推しサービスという感じでした!!

Billing console

Billing consoleでは細かい分析はありませんが、請求される金額は見れます。過去分はもちろん、現在の月もどれぐらい請求予定かわかります。但し、Cost Explorerと違って、更新されるのは8時間~12時間かかったりしますので、リアルタイムはわかりません。

請求されているサービスがリストになっていて、トグルでどのリージョンで使われているのかも確認します。ここで、本来不要なリージョンが稼働されていることに気づいて、請求されないようにストップできますのがポイントでした!!

スピーカーの方も参加者の方も、不要なリージョンが稼働されていて大きい請求金額の原因だったというエピソードが結構語られたので、確認するのは本当に大事ですね。

ちなみにBilling consoleとBilling dashboardは同じことを示しているという。セッションでは両方の表現が使われて少し紛らわしかった笑

コストのパターンを把握

Cost explorerやBilling consoleなどを使い、過去の使い方をフィルタかけてグループにするなど、将来のコストパターンも推測します。

予算を設定する

月間の予算(budget)がほんとに大事だと強調されました!AWS Budgetsを使って、アラートを設定することができます。例えば予算の70%に達成したらアラートもらえるなど。そこで必ず、レスポンス、アクションが必要です。反応がなければそもそも予算とアラートを設定する意味がないと言われました。

複数のアラートの設定もできますし、チャットボットアラートでSlackでチームにアラートするのも可能だそうです。

Zero spendというテンプレートもあって、無料でサービスを使いたい人向けのテンプレートです。

感想

とてもわかりやすいセッションでした!ホワイトボードに常に色々と書き込むかと思ったらそうでもなかったです。デモもあって非常に助かりました。参加者との会話もあり、アットホームな感じでした。

そして私も、今回のre:Inventのために初めてアカウントを作りまして、色々触ってみたいですが…やはり急に請求されるようになったら怖いのでずっとノータッチでした。色々やってみたいと思います!!

自分の反省点としては、写真をあまり撮らなかったのと、ブログを翌日に書いたらやはりいくらメモを確認しても、内容が少し薄れていきます…。

参考リンク