[レポート] What’s new with Amazon QuickSight #BSI205 #AWSreInvent

2023.12.26

re:Invent 2023にて「What’s new with Amazon QuickSight (BSI205)」を聴講したので以下のとおりレポートします。

セッション概要

概要

In this session, learn about all the newly launched capabilities of Amazon QuickSight, including generative AI–powered authoring and storytelling experiences. Explore QuickSight’s tighter integration with embedded applications, richer visualizations, centralized identity management, Amazon SageMaker Canvas integrations, CI/CD workflows, and much more.

 

このセッションでは、AIを活用したジェネレーティブなオーサリングやストーリーテリング体験など、Amazon QuickSightの新機能についてご紹介します。QuickSightの組み込みアプリケーションとの緊密な統合、よりリッチなビジュアライゼーション、一元化されたID管理、Amazon SageMaker Canvasとの統合、CI/CDワークフローなどをご覧ください。

スピーカー

  • Neal Cauley
    • Principal QuickSight GTM Leader (Amazon Web Services)
  • Dougals Bergquist
    • Manager, QuickSight Solutions Architect (Amazon Web Services)
  • Bhasi Mehta
    • QuickSight Specialist Solutions Architect (Amazon Web Services)

レポート

2016年のQuickSightのリリースから今年に至るまでの変遷はおおまかに以下のとおりです。

Generative BI 機能

2023年に発表されたアップデートとして、ユーザーの自然言語による質問から生成系AIによってダッシュボードを構築するという「Generative BI」が発表されました。

これはAmazon Bedrock の GA に併せてリリースされたもので、QuickSight Qの強化版と言ってもいいでしょう。

セッションではいくつかの題材によるデモ動画を流しながら、AIによる「ダッシュボード構築」、「インサイト」、「データ ストーリーテリング」の機能を紹介していました。

参考として、以下に公式ブログと弊社のやってみたブログを紹介します。

New Authoring experience

QuickSightユーザーにとって最もシンプルにインパクトのあったアップデートとして、UI画面が大きく変わったことだと思います。

  • 3 ペインレイアウト

  • カスタムタイムゾーン

  • フィールドレベルのカラーリング

セッション内のスライドで紹介されたもの以外にも画面操作においてさまざまな変化がありますので、以下の公式ブログや弊社の紹介ブログも合わせてご参照いただければと思います。

分析系機能のアップデート情報

  • Paginated ReportのExcel形式レポートのメール配信をスケジュール実行

  • Data preparation機能の強化
    • とくにGoogle Big Query接続にはちょっと驚きました(ただし、現状は直接クエリによるライブ接続は出来なくて、一旦SPICEに入れて利用というものみたいです)

※参考

  • Amazon SageMaker Canvas で Amazon QuickSight との ML モデルの共有をサポート
    • セッション内でデモ動画も詳しく紹介されていました

ガバナンス系機能のアップデート情報

  • マルチテナント設定でのスケールされる共有フォルダ
  • 制限つき共有フォルダ
  • OR条件付きの行レベルのセキュリティタグ
  • IAMロールに基づくアクセス
  • Redshift データソースに対して IAM ロールとしてクエリを実行可能に
  • Athenaでアクセスしたデータレイク内のデータの作成者権限を管理

  • IAM Identity Centerを使ってMicroSoft Entra ID、oktaなどのIDaaSサービスとの連携

  • Amazon DataZoneよりサブスクライブされたカタログのデータを使ってQuickSightで分析
    • こちらの機能はセッション内でデモ動画を用いて詳しく手順を説明していました

  • EventBridgeによるイベントのフックでバックアップ、レプリケーション、通知などの自動化

  • コストタグによるQuickSightユーザーごとのコストを計算

  • AWS料金使用状況の可視化ダッシュボード作成

※参考

  • SPICE 容量の自動購入をサポート

API機能のアップデート情報

  • 組み込みダッシュボードとビジュアルのランタイムフィルタリングのサポートなどについて紹介

所感

QuickSightの最新情報を知ることができるセッションを聴講させていただきました。

今回のQuickSightは、例年のre:Inventと比べて多くのアップデートとインパクトのある機能のリリースが多いなという印象を受けています。

とくにユーザー側として、UI画面の大幅な変更や生成系AIによる構築、デベロッパー側としてはAPI機能の強化によるQuickSightリソースのコード管理が現実のものとなってきました。

今回発表された機能がより洗練されていけば、QuickSightの使い勝手が飛躍的に向上するのではないかと期待しています。

参考情報

QuickSightの2023年アップデートまとめの記事

Youtube