Amazon Q BusinessにAIによるワークフロー作成機能が発表されました!(近日公開)
re:Invent 2024において、Amazon Q Businessにて以下のアップデートが発表されました。
- AI-powered workflow automation in Amazon Q Business (coming soon)
- Supports for more than 50 action integrations (generally available)
Amazon Q Businessは、以下のブログのとおり、2024年4月30日に一般提供が開始されています。
Amazon Q Businessは、主に企業内ワークロードでの利用を想定しており、各企業がセキュアかつ手軽に生成AIのパワーを享受することを目的として提供されています。そんな、Amazon Q Businessに上記の2つのアップデートがあったので、その内容を速報でお届けします。
ほな、いってみよ!!
アップデートに関連する公式情報
AWS公式ブログ
アップデート:AI-powered workflow automation in Amazon Q Business (coming soon)
※この機能は近日提供予定とのことなので、画像は、上記公式ブログから引用させていただいています。
一般的な企業には、複雑なワークフローが多数存在しますが、これらのワークフローを自動化するのに、従来は何ヶ月もかかっていました。
Amazon Q Businessを利用して、これら複雑なワークフローの作成とメンテナンスを簡素化する機能ということです(近日提供予定とのこと)。
近日提供予定とのことなので、実際の動作は現時点では不明ですが、自然言語を利用してワークフローを定義したり、標準作業手順書(SOP)のアップロードや実行中プロセスの録画のアップロードでも、ワークフローを定義できるとのことです。
こんな形で、標準作業手順書をアップロード。
何個かの質問に答えると、初期のワークフローテンプレートが作成され、ビジュアルインターフェースでワークロードをカスタマイズできます。
ワークフローには、APIコール、自動UIアクション、AIエージェントステップを含めることができ、様々な企業のビジネスプロセスに対応することができるとのこと。
また、ワークフローのダッシュボードには分析機能が組み込まれていて、実際にそのワークフローがどんなユーザーにどれだけ利用されているかを追跡できる。
アップデート:Supports for more than 50 action integrations (generally available)
Amazon Q Business プラグインを利用すると、サードパーティアプリに接続し、そのサードパーティに依存するタスクの実行をAmazon Q Businessアプリケーションのワークフローで利用することができます。
既存のAmazon Q Businessアプリケーションを開き、add Pluginから必要なプラグインを選択できます。
現状利用できるプラグインの一覧は、公式ページのBuilt in Pluginの一覧として定義されています。
2024年12月5日時点の一覧はこちら。
- Asana – Create and update tasks.
- Confluence – Search pages.
- Google Calendar – Find and list events.
- Jira Cloud – Read, create, search, and delete issues. Change issue status and move issues to sprint. Create, read, and delete sprints.
- Microsoft Exchange – Get events from calendar and get emails.
- Microsoft Teams – Send private and public, or channel messages.
- PagerDuty – Get incidents, find similar incidents, find root cause incidents, get status updates on incidents, and update incidents, and find out who is on-call for escalation.
- Salesforce – Manage cases (create, delete, update, get), Retrieve account lists, handle opportunities (create, update, delete, get, fetch specific), and fetch specific contacts.
- ServiceNow – Create, read, delete, and update incidents. Create, update, delete, and read change requests.
- Smartsheet – Search and read sheets, and list and get reports.
- Zendesk Suite – Create and update tickets, and get ticket details.
- Jira (Legacy) – Create an issue.
- Salesforce (Legacy) – Create a case.
- ServiceNow (Legacy) – Create an incident.
- Zendesk (Legacy) – Create a ticket.
およそ、企業ユースのワークフローとして定義しておきたいビジネスアプリケーションが網羅されているのがわかります。PagerDutyや、Zendeskあたりは、問い合わせや監視対応のワークフローとして利用イメージがわかりやすいですね。
Amazon Q Businessの今後の進化はいかに
2024年12月5日時点で、Amazon Q Businessが利用できるリージョンは、以下の2つのみです。
- US East (N. Virginia)
- US West (Oregon)
企業ユースで、エンドユーザー起点で生成AIのパワーを利用していくのに、Amazon Q Businessの着眼点は非常に良いと思っているので、今後も、いろんな機能強化が進んでいくことを願っています。
それでは、今日はこのへんで。濱田孝治(ハマコー)(@hamako9999)でした。