[レポート] 「Mastering VMware to EC2 Migration」に参加してAWS Transform の真髄を学びました #NTA402 #AWSreInvent

こんにちは、クラウド事業本部 コンサルティング部の荒平(@eiraces)です。
AWS re:Invent 2025では現地参加しています。

本エントリでは、参加したWorkshopセッション「Mastering VMware to EC2 Migration」について紹介します。

セッション概要

Discover how to revolutionize your VMware-to-EC2 migrations using AWS Transform's agentic AI powered by AWS Application Migration Service (MGN). Experience the seamless integration of these services to automate your migration journey, from initial environment discovery through intelligent network conversion and server rehosting. Learn how AWS Transform’s generative AI provides intelligent guidance for network configuration and migration wave planning while MGN's proven automation handles server replication. Through practical lab exercises, explore discovery workflows, AI-generated VPC designs, and migration orchestration strategies. Join us to experience how this powerful AI-human collaboration delivers faster, more reliable migrations with reduced complexity and risk.

（機械翻訳）

AWS Application Migration Service (MGN) を活用した AWS Transform のエージェント型 AI を使用して、VMware から EC2 への移行をどのように変革できるかをご紹介します。

これらのサービスのシームレスな統合を体験して、初期の環境検出から、インテリジェントなネットワーク変換、サーバーのリホストまで、移行の道のりを自動化しましょう。

AWS Transform の生成 AI が、ネットワーク構成と移行ウェーブの計画に関してインテリジェントなガイダンスを提供し、MGN の実績ある自動化機能がサーバーのレプリケーションを処理します。

実践的なラボ演習を通して、検出ワークフロー、AI が生成した VPC 設計、および移行オーケストレーション戦略を検証します。

この強力な AI と人とのコラボレーションが、複雑さとリスクを軽減し、より迅速で信頼性の高い移行をどのように実現するかをご体験ください。

スピーカー

• Priyanka Chaudhary, Senior Solutions Architect, AWS
• Dexter Pham, Solutions Architect, Amazon Web Services

レベル

• 400 – Expert

セッション内容

顧客が直面している問題

VMwareの移行において考慮すべき点は非常に多く、2025年の今、顧客は様々な問題に直面しています。
例として、以下のようなことが挙げられます

• Schedule overruns (スケジュールの遅延)
• Lack of orchestration capability (指揮の欠如)
• Manual and error-prone tasks (手作業で間違いが起こりやすい作業)
• Lack of proven step-by-step workflow (実績のあるステップ・バイ・ステップのワークフロー)

AWS Transform

課題を解決する移行ツールとして、AWS Transformの進化が続いています。

LLMを基盤として、自動化や進行管理の仕組みを作ることができるようになり登場したサービス
これまでエキスパートにのみ許されていたネットワーク設計などがAIの支援のもとできるようになりました。

今回発表されたAWS Transformの機能としては、for VMware migrations, Full-stack Windows modernization, Mainframe modernization, Custom transformationsがあります。

アップデートの詳細はDevIOにも記事が上がっているのでご参考ください。

https://dev.classmethod.jp/articles/transform-net-transformation-developer-experience/

https://dev.classmethod.jp/articles/aws-transform-custom-ga/

AWS Transform for VMware は既存vSphere環境からデータを読み取り、移行を計画し、ネットワーク変換や移行を行います。
このre:Inventの期間中、色々なセッションで3回は見た図です。

VMware Migration Agentについても触れられていました。
これはVMware環境に接続を行い、ワークロード分析やVMwareネットワークへの変換、アプリケーションの独立性について機能するようです。

AWS Application Migration Service

AWS MGNは移行に携わる方であれば、お馴染みですね。
クラウド移行ツールとしてはかなり優秀な分類で、ベアメタル移行のファーストチョイスです（個人の見解）

AWS MGNのライフサイクルです。セットアップ、Replication Agentのインストールから始まり、テストインスタンス・カットオーバーインスタンスを立ち上げ、問題がなければカットオーバーという流れになります。

MGNで大規模移行を加速させる要素について語られていました。
ただし、どんな規模のプロジェクトであっても、基本的な流れ（調査、計画、ネットワーク移設、仮想マシン移行）には変わりないとのこと。

ハンズオン環境

今回のワークショップで利用した環境の説明です。オンプレミスにあるWindows ServerをMGNかTransformを利用してAWSに移行していきます。参加者でMGN, Transformを選んでいいとは斬新な形です。

ワークショップの構成は「ラボ1: AWS Transform」「ラボ2: AWS MGN」になっています。

本流ではないため省略しますが、AWS TransformのラボではIAM Identity Centerのユーザーにアプリケーションをアサインする形です。IAM Identity Centerの設定を進めると、AWS Transformにアクセスできるようになりました。

AWS Transformの画面が表示されました。これを使って既に1.1億行もコード改修されてるんですね。

ワークスペースを開くと、左側にJob Planが表示されました。インベントリをインポートし、移行を計画してから実際の移行を進めます。

インベントリの収集にはメジャーサービスのRVToolsを利用します。
RVToolsのサンプルファイルをアップロードすると、数分掛けて解析が始まりました。

Importした仮想マシンの一覧が出力されました。

移行計画を作っていきます。スコープや移行グループ、そして移行ウェーブについてプランニングします。

TransformくんにGreat question!って言ってもらえたので悪い気はしないですね。

ちなみにワークショップとは直接関係ないのですが、日本語で伝えてみても理解はしてくれました。返答はやはり英語ですが・・・
そのうち日本語対応されるとは思うので、待ちたいですね。

マイグレーションプランが完成しました。 ワークショップの時間の都合上ここまでになりましたが、90分中操作していたのは20分程で、ほとんど手作業が発生しませんでした。

作成した移行プランはアーティファクトに格納されています。

例えばウェーブプランはこのような感じに。指定したとおりの移行ウェーブが計画されていました。

マークダウンでどういう計画を進めていたか把握することができます。
仮想マシン移行に計画変更は付き物ですが、このようなドキュメントが残っていると説得力があってよいですね。

# Wave Planning Report

## Executive Summary
Successfully generated a 2-wave migration plan for 4 servers across 2 applications organized into 2 move groups.

## Wave Plan Overview
- **Total Servers**: 4
- **Total Applications**: 2
- **Total Move Groups**: 2
- **Total Waves**: 2
- **Environments**: 1

## Wave Details

### Wave 1
- **Move Groups**: MG-001
- **Servers**: 2
- **Hostnames**: app1-db, app1-web

### Wave 2
- **Move Groups**: MG-002
- **Servers**: 2
- **Hostnames**: sql01.vxlan.co, orchard.vxlan.co

## Constraint Satisfaction
✓ All waves respect maximum servers per wave constraint
✓ Generated waves within maximum wave limit
✓ 100% server coverage achieved
✓ Move group cohesion maintained (no splits)

## Risk Assessment
- Conservative sequencing approach: lower-priority move groups migrate first
- All move groups kept intact for operational integrity
- Minimal cross-wave dependencies
- Confidence score: 0.88

## Recommendations
1. Execute waves in sequential order (Wave 1 → Wave 2)
2. Validate migration process in Wave 1 before proceeding to Wave 2
3. Monitor cross-wave dependencies during execution
4. Maintain rollback capability for each wave

Conclution - Lab 1

ラボ1のConclution(結論)です。AWS Transformは対話型しながら複雑なオンプレミス環境を紐解き、クラウドで最適な環境を整えることに適したサービスです。

今回はEnd-to-End Migrationを実行しましたが、他にもサブメニューが多くあるため検証しがいがありそうです。

In this workshop, you've experienced the power of AWS Transform for VMware migrations. You've learned how to streamline the complex process of migrating VMware workloads to AWS by using AWS Transform's AI-powered capabilities. Starting with data discovery through RVTools exports, you progressed through application grouping and wave planning, network translation, infrastructure provisioning, and migration orchestration. The workshop demonstrated how AWS Transform simplifies each phase of migration by automating repetitive tasks, providing intelligent recommendations, and orchestrating the end-to-end migration process. You now have hands-on experience with a solution that can significantly reduce the time, complexity, and risk associated with large-scale VMware migrations to AWS, enabling you to accelerate your cloud adoption journey with confidence.

このワークショップでは、VMware 移行における AWS Transform の威力を体験していただきました。AWS Transform の AI を活用した機能を活用して、VMware ワークロードを AWS に移行する複雑なプロセスを効率化する方法を学びました。RVTools エクスポートによるデータ検出から始まり、アプリケーションのグループ化とウェーブプランニング、ネットワーク変換、インフラストラクチャのプロビジョニング、移行オーケストレーションへと進みました。ワークショップでは、AWS Transform が反復タスクの自動化、インテリジェントな推奨事項の提供、エンドツーエンドの移行プロセスのオーケストレーションによって、移行の各フェーズを簡素化する方法を実演しました。AWS への大規模な VMware 移行に伴う時間、複雑さ、リスクを大幅に削減し、自信を持ってクラウド導入を加速できるソリューションを実際に体験していただきました。

Summary - Lab 2

時間の都合上、ラボ2はできなかった（2時間では絶対足りない…）のですが、サマリがあったので記載しておきます。
一般的なMGNの使い方のようですね。

In this workshop, you have experienced the migration journey using AWS MGN including:

• Installing the AWS Replication Agent
• Exporting and importing inventory
• Defining applications and waves
• Defining a post-launch action
• Creating a custom post-launch action
• Launching test and cutover instances

We hope you’ve enjoyed this workshop!

このワークショップでは、AWS MGN を使用した移行の道のりを体験していただきました。具体的には、以下の内容が含まれます。

• AWS Replication Agent のインストール
• インベントリのエクスポートとインポート
• アプリケーションとウェーブの定義
• 起動後のアクションの定義
• カスタム起動後アクションの作成
• テストインスタンスおよびカットオーバーインスタンスの起動

このワークショップをお楽しみいただけたなら幸いです。

おわりに

VMwareからEC2の移行方式についてマスターするセッションでした。今年はAWS Transform確変の年で、色々アップデートが来ていてワークショップもたくさんあり楽しかったです。
特に最近はAIを活用してユーザーの考慮点が減る傾向にあり、腰が重いユーザーにもリニューアルを促す流れなのかなと想像しています。

このエントリが誰かの助けになれば幸いです。
それでは、クラウド事業本部 コンサルティング部の荒平がお送りしました！