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[レポート] Build production AI agents with the Strands Agents SDK for TypeScript #AIM3331 #AWSreInvent
セッションの概要
Discover how to build enterprise-ready AI agents using the newly launched Strands Agents SDK for TypeScript. This session introduces developers to a simple model-driven framework for building agents that run on any cloud, support multiple LLM providers, and integrate with the tools you already have. Learn how TypeScript developers can now leverage the same production-ready agent framework that Python teams have been using, with full type safety and seamless integration into modern JavaScript ecosystems. We'll cover key features, demonstrate multi-agent patterns, and explore deployment options from Amazon EKS to Amazon Bedrock AgentCore with live coding examples.
- Type: Breakout session
- Level: 300 – Advanced
- Features: Lecture-style
- Topic: Artificial Intelligence, Business Applications
- Area of Interest: Generative AI
- Industry: Software & Internet
- Role: Developer / Engineer, IT Professional / Technical Manager
- Services: Amazon Bedrock
Strands Agents SDK for TypeScript
昨日、Strands Agents SDK for TypeScript のプレビュー版が公開されました。
プレビュー版とのことで機能は制限されていますが、マルチエージェントパターンや Open Telemetry 対応などは近日中に追加予定とのことでした。
モデル駆動における制御
セッションの中で、エージェントは「ゴールを解決するためにツールをループ (推論 -> 実行 -> 判断) で実行するもの」と定義されていました。
Strands Agents はモデル自身にこのループを管理させるもので、これをモデル駆動型として従来のワークフロー駆動型との違いを説明されました。
ただし、モデルに完全に自由にさせると出力が安定しないのでビジネス要件を満たすのが難しい場合もあります。
そのため、SOP (手順書) でガイドしたり、Steering で介入したりすることで、自律性を活かしつつ制御する機能が必要になるとのことでした。
Strands SOPs
SOP とは Standard Operating Procedures の略で、エージェントへの指示を自然言語の手順書として構造化したもの、と紹介されました。
MUST や SHOULD といったキーワードを用いることで、モデルの挙動を予測可能にし、デバッグを容易にすることを目指します。実際に公開されているので、以下から参照してみてください。
Strand Agents Steering
実行中のエージェントに対し、必要なタイミングでのみ介入する動的な制御機能として Steering も紹介されました。
現在は Python 版でのみ、実験機能として提供中です。
Strands Evaluations
エージェントの挙動を体系的にテストするための評価ライブラリとして、Strands Evaluations のローンチも紹介されました。
TypeScript 版 SDK の開発体験
TypeScript 版 SDK は Vibe Coding で開発しようとしたところ、思ったよりも品質が低いという課題に直面したようです。
SOP の作成
そこで、SOP による品質向上が試されて、以下の SOP を定義したことで品質の安定化が実現できたとのことです。
GitHub Actions と Strands の活用
さらに、GitHub Actions に Strands Agents を組み込んで、開発効率を向上させようとしたことも説明されました。
そのために SOP を作り直し、Refiner と Implementer というエージェントを作成されたようです。
Refiner は GitHub の Issue を読んで、仕様を具体化するための質問リストを作成してコメントとして投稿します。
Implementer は Refiner で具体化されたタスクをもとに、TDD でコードを実装し、PR を作成・修正するもののようです。
おわりに
エージェントをエージェントで開発する、ということ自体はそんなに物珍しい時代ではなくなりましたが、SOP という考え方は非常に参考になりました。
もちろん普段の開発でもドキュメントなどをマークダウン形式で保持しておき、必要に応じて参照させるということはやっていますが、SOP のテンプレートに沿って作成することで、さらに効率化を高めることができそうです。
また、セッションでも紹介された Refiner は開発に限らず有用な SOP だと思いました。これらを参考にオリジナルの SOP を作り込んでみたいですね。
