Elastic Stack 5.0.0 GAがリリースされました【アップデート情報まとめ】

2016.10.29

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こんにちは、藤本です。

現地時間10/26に Elastic Stack 5.0.0 の GA がリリースされました。Beta 1 が一ヶ月ちょっと前、rc 1 が20日弱前とまだまだ rc のバージョンを積み重ねて来るかと思ったらもう GA リリースです!早い!

細かい機能の検証はおいおいやるとして、今回は Elastic Stack 5.0.0 の全体的なアップデート情報、および機能単位の情報で得ることができるリンクを集めてみました。Elastic Stack 5.0.0 のアップデートを追っていなかった人の参考になると幸いです。

Elastic Stack 5.0.0

まずはElastic Stack 5.0.0の全体的な大きなアップデートをサラッと拾い上げたいのであれば以下のURLが参考になります。

公式ブログ(日本語)

公式ブログ(英語)

Elastic 大谷さんのスライド

インストール

Elastic StackのプロダクトのYUMリポジトリ、Debianリポジトリが統合されました。一つのリポジトリ定義でどのプロダクトもインストールできます。
早速、Acroquest Technologyさんがブログアップされています。

ブログ

インストールディレクトリの統一

RedHat系OSにRPMでインストールした場合、今までは/opt/配下や、/usr/share/配下と統一感がなかったインストールディレクトリが全て/usr/share/配下にまとめられました。

プラグインコマンドの統一

pluginkibana pluginなど各プロダクトの統一感がなかったプラグインコマンドが、elasticsearch-pluginkibana-pluginlogstash-pluginといったPRODUCTNAME-pluginという命名規則で統一されました。

公式ドキュメント

Elasticsearch 5.0.0

Elaticsearchはパフォーマンス・安定性の向上、新機能と非常に多くのアップデートがありました。

公式ブログ(英語)

変更内容

Ingest Node

Elasticsearch で Logstash の Filter Plugin の一部が実装されました。Logstash を使わなくとも、Elasticsearch 側でデータの加工・変換が可能となりました。Logstash サーバ導入による SPOF になりがちな構成、データ集約による負荷集中を回避できます。またデータの加工・変換が乏しい Beats(主にFilebeat) を利用できなかった環境でも Ingest Node によって利用できるケースが多くなります。

公式ドキュメント

公式スライド

弊社ブログ

Painless Scripting

Elasticsearch 2系まで Scripting のデフォルト言語は Groovy でしたが、Elasticsearch 5系から Groovy と構文が似た独自言語の Painless Scripting に変更されました。Painless Scripting を利用することで、セキュリティ、パフォーマンスを向上を図ることができました。

公式ブログ

公式ドキュメント

Kibana

Kibana はデザイン変更、一部 Plugin の標準実装、X-Packとのインテグレーションが進みました。CSVからの取り込みや、Ingest Nodeの設定は取り込まれなかったようです。

公式ブログ(英語)

変更内容

デザイン変更

WebUIのデザインが大きく変更されました。グラフ、ダッシュボードに広く画面を利用できるようになったり、ダッシュボード内のグラフのサイズを4系より細かく調整する事ができるようになりました。

弊社ブログ

半年以上前のブログなのでだいぶ構成は異なりますが、、

Timelion、Console(旧Sense)の標準実装

Kibana 4系ではオフィシャルプラグインとして提供されていた Timelion(Timeseries含む)、Console(旧Sense)が標準実装されました。

公式ドキュメント

Logstash

Logstash は Monitoring API の実装、Core の実装を JRuby から Java に書き換えることでパフォーマンスが向上しました。

公式ブログ(英語)

変更内容

Monitoring API

Logstash のステータスを Web API で取得することができるようになりました。

公式ブログ(英語)

弊社ブログ

下記ブログ内で紹介しています。

Logstash 設定ファイル

Logstash は今までプロセス起動時のオプションでアプリケーション設定を行っていましたが、設定ファイルで定義可能となりました。パイプラインの並列実行数や、ログ設定を可能となりました。てっきり Logstash のパイプライン構成ファイルが YAML形式で書けるようになったかと思っていました。

公式ドキュメント

Beats

Beats は Metricbeat のリリース、Apache Kafkaへのアウトプット対応、Filebeat の JSON対応などがありました。

公式ブログ(英語)

変更内容

Metricbeatリリース

Topbeat が Metricbeat に名前変えてリリースされました。今までは名前の通り、topコマンドで取得できるような OS レベルのリソース使用状況を採取していましたが、Metricbeat からは加えて、Apache、Nginx、MySQL、PostgreSQL、Redisなどといった著名なミドルウェア、Dockerコンテナのモニタリングできるようになりました。

公式ドキュメント

ブログ

Acroquest Technologyさんのブログで少しご紹介されています。

Kafkaへのアウトプット追加

各種 Beats から Apache Kafka へのアウトプットがサポートされました。Beats から Elasticsearch へのデータ送信が数十、100台を超える環境では一度 Apache Kafka にバッファすることでデータのロストの防止、Elasticsearch の負荷調整を行うことができます。

公式ブログ

Filebeat の JSONサポート

Filebeat が JSON 形式のログファイルをパースすることができるようになりました。

公式ブログ

X-Pack

Elastic Stack 5.0.0 からサブスクリプションプロダクトが X-Pack として、統合されました。

公式ブログ

変更内容

弊社ブログ

最近、私が各プロダクトの新機能をまとめたブログをエントリしました。

Graph編も執筆予定です。

ES-Hadoop

私が触ったことないのでよく分かっていないのですが、、、ロゴが可愛い!ステッカー欲しい!
Spark 2.0対応、Hive 1.0対応、Storm 1.0に対応しました。

公式ブログ

変更内容

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Elastic Stack 5.0.0 は非常に多くのアップデートがあり、今回はほんの一部の私が気になった新機能のリンクだけを集めています。私は Elastic Stack 5.0.0 のアップデートを追いかけてるつもりでしたが、リンクをまとめる中で新しい発見が多くありました。是非一度、リンクを覗いてみて、欲しかった機能がないか探してみてください。