Kibana 6.3.0 の新機能を試してみた

Kibana 6.3.0 の新機能を試してみた

6/13 に Elastic Stack 6.3.0 がリリースされました。Kibana 6.3.0 の新機能の中でも気になった機能を試してみました。
Clock Icon2018.06.18

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Elastic Stack の新しいマイナーバージョン 6.3.0 がリリースされました。

先日、Elasticsearch 6.3.0 の新機能を試してみました。

Elasticsearch 6.3.0 の新機能を試してみた

今回は Kibana 6.3.0 の新機能を試してみたいと思います。Kibana 6.3.0 は Elasticsearch 6.3.0 より多くのアップデートがあったように思います。公式のリリースブログ内にも下記のように 10項目も列挙されています。

・License management changes for opening the X-pack code

・Auto-complete in the Query Bar

・Jump back to where you left off

・Dashboard change to allow finer grained panel sizing

・Chained Input Controls

・Index management

・Interactive map support in Vega

・Easy way to enable Monitoring from UI

・Console enhancements

・APM watcher UI

その中でも気になった二項目をブログにまとめます。

インデックス管理

個人的にまず便利だな、と思ったのがインデックスの管理を Kibana の WebUI から行えるようになったことです。

Elasticsearch の運用をしていると、インデックスのマッピング情報や、設定情報を見たい、インデックスにフィールドを追加したい、インデックスを削除したい、インデックスのクローズ/オープンを行いたい、などインデックスを操作したいケースはよくあります。Elasticsearch のインデックス操作は REST API によって行います。定型作業でスクリプト化したい時は非常に便利ですが、単発単発で発生する作業では面倒です。Kibana の Console で簡単に REST API を発行することはできますが、オペミスは怖いです。

そこで WebUI でインタラクティブに操作できることで安心して操作できます。画面を見ていただくとわかりやすいと思います。

Kibana へアクセスし、左メニューから Management を選択します。

Index Management のリンクが追加されました。Index Management を選択します。

インデックスの一覧が表示されます。インデックスのリンクを選択すると、右から設定情報を参照できます。

SummarySettingsMappingsStats から現在のインデックスの情報を参照できます。

Settings ではインデックスの settings 項目が表示されます。個別に設定した項目だけではなく、Elasticsearch が持つデフォルト設定(defaults)も見れるのは嬉しいです!今まで Elasticsearch のインデックス設定にどういう項目があって、デフォルトでどういう制限があるのかふわふわしていました。デフォルト値も参照できるので制限値に達したようなエラーメッセージが出た際にはここを参照することで原因調査できるかもしれませんね。

また Edit Settings では settings の設定値を編集できます。

試しにインデックス設定でレプリカシャードセットを 2つに設定変更してみます。number_of_replicas を 2に変更して、Save を選択します。

レプリカが 2に設定されました。

Manage からは各種インデックス操作ができます。

  • クローズ/オープン
  • フォースマージ(セグメントのマージ)
  • リフレッシュ(セグメントへの書き出し)
  • キャッシュクリア
  • フラッシュ(ディスクへの書き出し)
  • 削除

試したにインデックスを削除してみます。Delete index を選択します。

確認画面が表示されました。Confirm を選択します。

インデックス一覧から削除したインデックスが削除されました。

WebUI で直感的に操作できるのは嬉しいです!

クエリバーのオートコンプリート

Kibana は DiscoverVisualizeDashboard で表示、集計対象をフィルタリングしたい場合、クエリバーに Lucene Query で記述します。Lucene Query は馴染みない方も多いと思います。

Kibana 6.0.0 では Lucene Query を使わずとも条件を選択するだけでフィルタリングできる機能が追加されました。個人的にはこれで十分な気もしますが、パパっと書ける Lucene Query が便利かなとも思います。

Kibana 6.3.0 ではパパっと Lucene Query を作成したい方のためにクエリバーで Lucene Query の記述がサジェストされるようになりました。

クエリバー

オートコンプリートの有効化

オートコンプリートはデフォルト有効ではありません。有効化する場合、クエリバーにある Option から Turn on query features を選択します。

試しに ELB のアクセスログからアクセス元が東京で、レスポンスステータスコードが 200 のアクセスに絞ってみます。

いかがでしょうか。ほとんど入力することなく、選択のみで Lucene Query を作成できました。便利!

まとめ

いかがでしょうか?アップデート 10項目の内、私が気になった 2項目を試してみました。その他の項目も公式のリリースブログにキャプチャ付きで紹介されていますので気になる方はそちらをご参照ください。

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