NotionAIによる文章修正にて起きる表現の差し替えからその基準を推測してみる #NotionAI

NotionAIは文章の推敲に役立つ機能ですが、その際に表現が差し替わることもあります。実際に差し替わった例を元に、NotionAIによる差し替え基準について軽く触れてみました。
2023.09.25

NotionAIを用いた文章の修正はとても便利なもので、特に前後を顧みた上で言い回しへの置き換えが行われた時はこんな表現もあるのかと思い知らされることばかりです。

今回はどの辺りまで表現が置き換わるのかと、いくつかの表現に対して修正を幾つか試んでみました。

前提として、一度書いたブロックを複製し、複製したブロックに対してAIによる修正を指示しています。そのため、同じ直球表現を含む文章が重複することによるバイアスの可能性があります。

変わるもの

試してみた結果のうち、明確に変わったものを挙げてみます。

原文 修正後
Aさんは検索を面倒くさがっている。 Aさんは検索を嫌がっています。

検索を避けたい状況は変わりませんが、代替手段の考えが浮かんだり、怠慢という印象は薄れます。

次は割りとよくある言い回しの一例です。

原文 修正後
AさんがBさんとCさんに対して挨拶を適当にしています。 AさんがBさんとCさんに対して適切な挨拶をしています。

意味としては大体同じですが、"適切"という表現の方がより適切ですので、与える印象としてはより良くなります。

そして擬音語混じりだったケースの修正。

原文 修正後
Aさんのスケジュールはぐちゃぐちゃです。 Aさんのスケジュールは混乱しています。

意味合いは変わりません。

今度は、表現として適切なものへの置き換えを行った場合の例です。

原文 修正後
Aさんの私服は結構ずさんです。 Aさんの私服は結構だらしないです。

読んだ時の印象は変わらないままです。

方言まじりのケースでは以下のようになります。

原文 修正後
Aさんによる旅はしっちゃかめっちゃかでした。 Aさんによる旅はとても乱雑でした。

意味合いとしては通っているようです。

変わらないもの

他に言い回しへ差し替えが発生しなかった例です。

原文 修正後
Aさんはずぼらです。 Aさんはずぼらです。

近世の上方ことばが語源だそうで、意味合いとしては「だらしがない」というものですが、NotionAIでは紐づけができなかった可能性はあります。

あとがき

NotionAIが行う表現の修正は、読み手の印象を損ねないようにすることや、より適切な表現に置き換えることが主な目的です。推敲においては確かな手段とも言えるので、利用を迷っている場合にはおすすめです。