参加レポート: INTEROP TOKYO 2014 展示会
はじめに
INTEROP TOKYO 2014の展示会が6/11(水)〜6/13(金)まで開催されています!初日に早速参加してきました。会場の10:30から閉場の18:00までびっしり歩き回りました。とても楽しかった!
今回の大きな方向としてはSDN、CloudStack、ハイブリッドネットワークであったように思います。ハードウェアとしての進化ももちろんですが、どのベンダもクラウドを意識した製品作りになっているという感想を持ちました。
さて、早速ですが、展示会の中から僕が気になったいくつかの製品をご紹介します。本当はもっともっとたくさん面白かったものがあるのですが、全てをご紹介するのは困難ですので、僕の視点でピックアップしました。是非皆さんご自身で会場に足を運びご確認下さい。
なお念のため、この記事はあくまで僕個人としてのご紹介であり、会社としての視点ではございません。
ピックアップ
YAMAHA RTX1210
つい先日発表されたばかりのRTX1210がYAMAHAブースにて展示されていました!やはり注目度が高かったのか、多くの人が集まっていましたね。
全面的に再設計されたというGUI画面はとても使いやすそうに思えました。スループットも向上していたり、リンクアグリゲーション機能が新規にサポートされるなど、性能・機能共に改善されている印象です。個人的に欲しいです。
FortiDDoS
Fortinetブースにて展示されていた、今年国内販売されたばかりのDDoS対策アプライアンス製品。面白いのがシグネチャベースでは無くビヘイビアベースであり、ふるまいを検知してDDoSの判断を行うため、ゼロデイアタックにも高い対応力を持つということ。昨今ではDDoSを使った金銭のゆすり行為などが問題になっていますし、こういったアプライアンスが出るということはそれだけDDoSの脅威が大きくなってきたということなのでしょうね。
FortiWeb
こちらも同じく Fortinetブースにて。所謂WAF製品ですが、気になったのがオフラインモード。これはクライアントとWebサーバ間に配置することなく、経路のスイッチのミラーリングポートに接続する形となり、不正な通信を検知した場合はTCPリセットパケットを投げることで遮断するというもの。ネットワークの物理構成を変更せずに導入が出来るので、まずはオフラインモードで通信分析と評価を行い、後日物理構成を変更するなどの方法が取れます。脆弱性スキャンの機能なども有しているので、Webシステムの総合的な対策として有効なアプライアンス製品だと思いました。
McAfee Next Generation Firewall
次世代型を謳うこの製品の特徴はハイパフォーマンスとエンタープライズ。最大16ノードのアクティブクラスタリングにより、最大120Gbpsの速度を出すことが出来るそうです。 凄まじいですね。また複数の本製品を一元管理する管理サーバ(Security Management Center)があり、例えば離れた拠点などに導入したFirewallを一元管理し、ポリシーの変更なども可能とのこと。何十もの拠点と何十台ものFirewallを導入する場合には、こういった一元管理機能が充実しているのは運用コスト削減としてとても良いですね。
Citrix NetScaler SDX & VPX
Citrix社のアプリケーションスイッチ。ロードバランシングやSSLオフロード、HTTP圧縮など、アプリケーション配信を最適化するものです。同一ハードウェアで適用ライセンスを変更するだけでスケールアップ出来たり、最大32ノードのクラスタリングでスケールアウト出来たりと、高い拡張性があります。VPXはNetScalerの仮想化アプライアンスで、AWSのマーケットプレイスでも購入できますので、これは是非試してみたいです。
OpenBlocks
以前小規模なお客様にオールインワンサーバとして導入したこともあって、個人的に好きな製品であるOpenBlocks。最新動向をあまりチェックしていなかったのですが、Zabbix ApplianceやHinemos Applianceなど、監視ツールのオールインワンモデルがラインナップされているのが、OpenBlocksの良さを活かせているなぁと思いました。また-20℃〜65℃まで対応しているA7/InCabiモデルも興味深かったですね。屋外に配置してカメラやセンサーなどと連動させると面白いソリューションが生まれそうだと思いました。
Mellanox
InfiniBandや高速Ethernetに対応したNICやスイッチを出しているMellanoxですが、40/56ギガビットEthernetポートを有しているSX1024など、面白い製品がたくさんありました。コアネットワークや基幹系システムではハイパフォーマンスなネットワークが求められることが多々ありますが、以前は10Gbitのポートをトランクで集約してたりしていたものが、40Gbitのポート1つで実現出来るというのはとてもすごいですねぇ。
GoNET
ネットワーク接続制御アプライアンス。親機となるGoNET単体でも動作しますが、大規模ネットワーク用に親機と連携する子センサーのGoNET-SRと組み合わせることも出来ます。昨今空港や病院など公衆無線LANサービスが広く使われるようになっていますが、簡易な設定でネットワーク接続制御が出来るというのはいいなと思いました。価格が低いのも魅力ですね。
BI MATRIX
INTEROPでは韓国企業の展示ゾーンがあるのですが、その中でも気になったのがこちら。Webで動くBIツールなのですが、Excelとの連携が強く、Web上でExcel画面のような形でデータ入力やピボットテーブルが作れたり、ローカルで作成したExcelファイルを取り込めたり、とにかくすごくExcelライクです。BIツールは特にITに詳しくない担当者の方が使うこともあって、普段使い慣れていない操作を覚えるのに時間がかかることが多いのですが、Excelであれば営業や事務の方でも使い慣れているので、短時間で習得できそうだと思いました。実際勧告ではSAMSUNGやHYUNDAIなど多くの企業で導入実績があるそうで、今後は日本での導入も増えてくるかも知れませんね。
まとめ
以上、もっともっとたくさんご紹介したいのですが、いくつかピックアップさせて頂きました。今年のINTEROPも楽しかったです。まだ6/13(金)まで開催されていますので、是非行かれると良いのでは無いでしょうか!