[レポート] Media-JAWS 【第8回】「AWS人材教育について語る!」に参加してきました #jawsug #mediajaws
こんにちは、大前です。
2021/1/14 に開催された Media-JAWS 【第8回】「AWS人材教育について語る!」 に参加しましたので、参加レポートを書いていきたいと思います。
2021年一発目の Media-JAWS という事で、今回も楽しく参加させていただきました!
また、今回からこっそり Media-JAWS の運営として参加していたりします・・・少しでもコミュニティに貢献できるように頑張っていきたいと思います。
イベント概要
今回はクラウドネイティブ人材の育成について、具体例を交えたセッションを行います。
メインセッションは今年の夏に行われた「AWS × IMAGICA Lab.合同新卒トレーニング」について、 第一部は、企画運営を行なった蜂須賀 大貴氏より、企画者視点での狙いを解説! 第二部は、座談会形式で実際に参加したAWS、IMAGICa Lab.双方の新入社員を加えて、皆さんの質問にお答えします!
イベントレポート
第一部:「チーム全員資格保持者!IMAGICA Lab. のAWS人材教育~AWSとの合同研修について~」
スピーカー
IMAGICA Lab. 蜂須賀 大貴さん
レポート
- ミッション
- 映像業界の働き方を変えたい
- 個人のスキルとセンスからチームで働く業界に
- 最近社内でやっている事
- スクラムの実践
- セールスエンジニア
- コミュニケーション支援
- 社外でやっている事
- 外部登壇、ワークショップ
- 今日の本題
- 映像でもっと世界を幸せにwhy
- 映像業界にイケてる人材を増やすhow
- お話しする事
- インターンシップ、新卒採用、新人研修
- お話しない事
- 中途採用、組織の作り方、非エンジニア系
- 得られるもの
- 採用のミスマッチの無くし方がイメージできる
- チームがAWSに慣れるかの第一歩
- 事例を元に自社の"今ココ!"がわかる
- 相談相手を社外に見つけることができる
- "VUCA時代"
- 変動制、不確実性、複雑性、曖昧性の頭文字をとった言葉
- 元々は90年代の状態を表す軍事用語
- 近年ではビジネス用語として用いられている
- 特に現在の状態はまさに VUCA であるとも言える
- 時間の使い方が変わってきた
- コミュニティーやイベントでの新しい出会いが激減したと感じている(良い悪いは別として)
- この 10年では?
- 2009年の時点でこの 10年間の出来事を予想できる人がいただろうか
- テクノロジーもこの 10年で発達してきている
- 2009年の時点でこの 10年間の出来事を予想できる人がいただろうか
- 特に現在の状態はまさに VUCA であるとも言える
- こういった VUCA の特性は人材育成においても同様と考えられる
- 変動制、不確実性、複雑性、曖昧性の頭文字をとった言葉
- 2018年に募集した実例
- 抽象度が高い募集をした結果
- 開発職を募集しているはずが開発を希望する方の応募は 5%しかいなかった
- 抽象度が高い募集をした結果
- 2019年
- 上記の結果を元に、対象をより幅広く、内容も具体化した
- 全体的に割合に変化はあったが、まだ 10%と小さい
- 上記の結果を元に、対象をより幅広く、内容も具体化した
- 2020年
- 体験できる内容や望まれるスキルを具体的に明記した
- 開発に興味ない方の応募が 0% になり、開発希望の方の参加が 40%まで増えた
- 体験できる内容や望まれるスキルを具体的に明記した
- 自分達に必要な人材を採用するとはいうが、必要な人材を定義しているか?を考えてみる
- お互いがミスマッチになってしまうと全員が不幸になってしまう
- 何をしたか
- 開発メンバーと人事チーム合同で採用チームを作った
- 開発メンバーは若手(2年目)を入れ、実際の声を聞いた
- 開発メンバーと人事チーム合同で採用チームを作った
- 教育の完了の定義は?理想の状態って何だろう
- 蜂須賀さんの考え
- 自分で考えて行動する、自ら成長できる方法を知っている
- 現状を把握する力、外の世界の情報を収集する力、思いを発信する力、現状に疑問を持つ力、参加する勇気を持つ力
- じゃあどういった教育をするのが良い?
- カンガルー型の教育(手厚くサポート)
- 指示待ちの状態になってしまう
- ライオン型の教育(実戦投入)
- 面倒を見切れない
- そもそも基本を押さえてない状態で実践できるのか
- カンガルー型の教育(手厚くサポート)
- そもそも教育は誰のため?
- 毎年違った、それぞれにあった人材教育が必要
- 座学が良い人もいれば、もくもくが良い人もいる
- 新卒は約37年あるうちの 1~2年
- 目先の即戦力ではなく、長期的な戦力として成長してもらうことを主眼におく
- どうなりたい?どう働きたい?どう成長したい?
- 毎年違った、それぞれにあった人材教育が必要
- 蜂須賀さんの考え
- 何をしたか
- 入社前
- 1Dayインターンシップ、1Weekインターンシップ
- 2020/4
- 全体研修
- 2020/7
- Webの基礎やプログラミング
- 2020/8
- プロジェクトベースドラーニング
- 前半は受動的な学習
- 後半は能動的なプロジェクト型の研修
- 提出された RFP に沿って、最終日の提案を目指す
- メンタリングや進捗確認は朝会の実施やメンターのアサイン等で実施
- プロジェクトベースドラーニング
- 入社前
実際どうだったかは第2部で!
第2部:「合同研修参加者に大質問会!」
スピーカー
AWS、IMAGICA Lab. 合同研修参加者 ※座談会形式
レポート
上記で説明のあった新卒研修に参加した実際の社員さんを招き、実際の体験談を座談会形式で伺いました! みなさんまだ入社8ヶ月ほどだそうで、初々しさがありつつ、各質問に対してしっかりと自分の意見を述べていてすごいなぁと思いながら聞いていました。
Q.オンライン研修はどうだった?苦労したことなどはあったか? A.最初から全てがオンラインだったこともあり、特に苦労を感じるなどはなかった。また、一緒に研修するメンバーが同い年だったと言うこともあり、やりやすかった。
Q.オンラインで何を使って、どのような工夫をしたか A.コミュニケーションツールは Chime、タスク管理は Trelloを使用した。後半の方はもくもく会のように常に Chime に入ったりした
Q.オンラインで不安だったことは? A.オンラインだと表情が見えないこともあり、意思疎通が難しいのでは?と思っていたが、慣れてきたらお互いにしっかりと意思疎通ができるようになったと感じる
Q.研修期間は? A.1.5ヶ月
Q.オンラインが解除された場合、逆に不安なことはあるか? A.ほとんど出社していないので、朝起きて電車で帰る、のように生活リズムが変わる事に不安がある
Q.合同研修で学んだ事で、現場で活きた事はありますか? A. 学生として物を作ることと、社会人(仕事)として物を作る事の違いを意識できるようになった サービス名からプロダクトを考える経験をできたため、製品開発者の想いを想像できるようになった
Q.合同研修でよかった事、そうじゃなかったところは? A. 他の会社の方と関わる機会を得られたのはよかった。よくない点は特に思いつかない 今回は4人という少人数だったが、もっと人数が増えた際には問題が起きる可能性もありそうだなと感じた。 同じ研修参加者でもロールが違うので、考え方の違いなどを学ぶ事ができた。 社外の方とのスケジュール調整が少し大変だった。 立場の違う方々と一緒に仕事が出来たことが楽しかった。
LT1:半年でチーム内外でプラクティショナー合格者が10人くらい出た話
スピーカー
北海道テレビ放送 ネットデジタル事業部 三浦一樹 さん
レポート
- 三浦さんの部の話
- 2020年夏 ... 5人体制(SES含め)で様々なサービスを作っていた
- 2020年冬 ... 10人に増えた
- メンバーのほとんどがプラクティショナーに受かった、今日はその話
- チームメンバーだけでなく、関連部署の方も資格を取得するように
- やったこと
- 会社公式の資格にしてもらった
- AWS/GCP/Azure の試験を社内規定に
- 受験料を会社負担に
- 合格したら手当
- AWS/GCP/Azure の試験を社内規定に
- 教材のシェア
- 資格対策本を共有してみんなで勉強
- 良い勉強法などもあれば共有
- 結果だけでなく、調べ方を共有
- アウトプットの重視
- 合格体験記をアウトプットするように
- アウトプットすることで外部への周知が発生
- 次の受験者の襷にも
- 会社公式の資格にしてもらった
- 合格者が増えたらどうなった?
- 結論までの議論が単純化
- ボキャブラリーの一致による認識の共通化
LT2:研修講師をする際に大切にしていること
スピーカー
某伝統的日本企業 hirosys さん
レポート
- 研修講師のお仕事
- ざっくり分けると
- 前日まで/当日/終了後 の 3つに分かれる
- どのフェーズも大事だか、強いて挙げるなら準備が一番大切
- ざっくり分けると
- 準備でやっていること
- 情報収集
- 事例集め
- サービスアップデートの確認
- ふりかえりの確認
- 学習、検証
- 実際に手を動かす
- 事前アウトプット
- 記事を書いておき、講義時の参照用に準備
- 情報収集した内容をリンク集などにもしておく
- 練習
- どんな話をしたら良いか、模擬講義などを実施
- 情報収集
- 当日頑張ること
- 研修講師が講義を通して受講者に提供することは何か?
- 技術を伝える?
- ...のも大事だが、受講者のレベルを引き上げる手助けをする!が大事と考えている
- 技術を伝える?
- 受講者のレベルを引き上げるには
- 一方的に技術やサービスの話をするのではなく、受講者が話を興味を持って、主体的に学ぶ姿勢に持っていくことが大事
- →受講者に刺さる話をするのが効果的。体験談や失敗談など
- 上記の失敗談などに対して技術やサービスを関連させることで、受講者に知識がスッと入るようになる
- →逆に、受講者に話をしてもらったり、考えてもらったりするのも1つの手
- 双方向でのやりとりが大事!
- 研修講師が講義を通して受講者に提供することは何か?
- まとめ
- 準備は念には念を
- 講師から受講者に対して一方的な説明に終始しない
- ふりかえりは大切!
LT3:withコロナ時代のクラウドエンジニア育成で嬉しかったこと
スピーカー
トレノケート株式会社 技術教育エンジニア AWS認定インストラクター Hiroyuki Ebihara さん
レポート
- AWS 認定トレーニングとは何をするのか?
- 実機研修やディスカッションを通して現場で活かせるスキルを身に着ける
- オンラインでもディスカッションを如何に実施するかを大切に考えている
- コロナの影響
- トレノケートさんでも 2月から在宅勤務に
- 研修のオンライン受講のご要望が増えた
- 大多数のお客様でオンラインでの新人研修を実施した
- 延べ30,000人の研修を担当したとのこと(!)
- どうしても対面を望まれるケースも存在した
- 感染防止対策
- 研修においてアウトプットを行わないとわかったつもりになってしまう
- →アウトプットが大切!
今日の学びのふりかえり
- なぜアウトプットが大切か?
- ラーニングピラミッドより、グループ討論/自ら体験する/他の人に教えることによって定着率が上がる
- 他の人に教える ができると定着率 90%!
- 実際に、今日の学びを SNS や Chime のチャット欄で発信する時間が設けられました!
- 他の人に教える ができると定着率 90%!
- ラーニングピラミッドより、グループ討論/自ら体験する/他の人に教えることによって定着率が上がる
↓私のアウトプット(時間が短めだったのでかなり小並感な感じになってしまった・・・)
おわりに
Media-JAWS 【第8回】「AWS人材教育について語る!」 のレポートでした、示し合わせた訳でもなく各スピーカーさんが「アウトプットの大切さ」を説いていて、改めてアウトプットの重要さを実感しました(ブログ書かねば。。。)
次の Media-JAWS も楽しみにしたいと思います。
以上、AWS 事業本部の大前でした。