re:Invent 2022 re:Cap 2nd Night に参加しました #awsbasics #reInvent
こんにちは、崔です。
AWSJ のエバンジェリスト 亀田さんが主催する AWS エバンジェリストシリーズの re:Cap 2nd Night を聴講したので、セッションレポートをお届けします。
こちらのイベントになります。(明日以降も開催されますので、参加登録をぜひ)
今日は、日本時間の昨日昼に行われた Keynote : Monday Night Live with Peter DeSantis の内容と、日本時間の昨日深夜に行われた Keynote : Adam Selipsky の内容、それ以外のアップデートについてとなります。今日のスライドはおよそ100ページでした。(昨日の倍!)
なお、スライドは非公開ですので、スクリーンショットはありません。
Keynote:Monday Night Live with Peter DeSantis
- AWS Nitro
- AWSの基本的な考え方が、パフォーマンスを追求していきたい
- が、コストやセキュリティとのトレードオフを良しとしない
- そこからAWS Nitroを開発した
- Nitro コントローラーというハードウェアとNitroハイパーバイザーという超軽量KVMから構成
- EC2だけでなくLambdaなどにも使われている
- Nitro v4までリリース済み
- AWS Nitro v5が発表された
- AWS Nitroとは
- EC2の中は実際は複数のハードウェアから構成されている
- 内部の高速なネットワークによってつながっている
- EBSもネットワーク経由でつながっている
- EC2のホストとEBSが分離しているので、ホストに障害が起きてもリカバリできる
- EBSも別のハードウェアにレプリケートされている
- EBSへの通信はネットワーク
- かなり安定したネットワーク通信が必要になる
- そもそもの仮想化基盤
- ホストOS側がゲストOSから一部のリソースを確保する必要がある
- ハードウェアに置き換えることでパフォーマンス、セキュリティを向上した
- まずネットワーク機能をNitroにオフロード
- ゲストOSはアプリケーションにリソースをフルに使える
- 20%の帯域向上
- 次はStorageを外出し
- 通信の暗号化機能もチップの中に入れた
- Nitro導入によるインパクト
- パフォーマンス向上
- 通信暗号化のオフロード
- AWS Nitro v5
- 前世代の2倍の計算能力
- メモリアクセスが50%高速
- レイテンシを30%短縮
- 帯域幅あたりの電力消費量を40%削減
- 前世代の2倍の計算能力
- AWS Graviton3E
- AWSが開発しているARMベースのプロセッサ
- 不動点小数点演算とベクトル演算のパフォーマンスに最適化
- Amazon EC2 C7gn インスタンス
- Graviton3E
- 最大200Gbps ネットワーク帯域
- 50%高いパケット処理性能を発揮
- Amazon EC2 HPC7g インスタンス
- Coming Soon
- Graviton3E
- 最大35%高いベクトル演算処理性能
- SRDプロトコル
- Scalable Reliable Datagram
- Multi-path through network
- フルメッシュ型
- Multi-path through network
- Placement Group Network
- 単一のAZのEC2をAZ内の近い場所にまとめてくれる
- OSが持っているTCP機能は衝突や遅延が発生する
- これを解決するのがSRDプロトコル
- Nitro Controller と連携する専用ハードウェアにSRDプロトコルを実装した
- Elastic Fabric Adaptor を使うには専用のドライバーが必要
- 通信が安定し、遅延が減った
- Scalable Reliable Datagram
- Amazon EBS io2 SRD
- Coming soon
- EBS io2 volumes がSRDを使うようになる
- 書き込みレイテンシが90%改善
- スループット4倍
- ENA Express
- GA
- SRDを採用したネットワークインターフェースで安定性と高いスループットを提供
- TCPと比較してトラフィックのレイテンシーをP99で最大50%、P99.9で最大85%改善する
- C6gn.16xl インスタンスから
- Amazon EC2 Trn1n インスタンス
- Coming Soon
- 1600Gbps に
- AWS Lambda SnapStart
- Corretto(Java11)ランタイムを利用する関数がサポートされ、最大90%の待ち時間を削減できる
- Firecrackerのスナップショット機能といくつかの機能改善から実現
- Java の init フェーズ時点で Firecracker のスナップショットを取る(最大14日間)
- 2回目以降はスナップショットを読み込むことで大幅な時間短縮
Keynote:Adam Selipsky
- サステナビリティ
- データセンターで再生可能エネルギー100%を2025年までに
- データセンターで使う水より、Amazonが供給する方を多くしていく。2030年までに
- purpose-built databases
- 一つのサービスで色々できるようにはしない
- それぞれのテクノロジーに特化する
- Analytics Servicesも同様に
- ほぼすべてがServerlessに
- ついに OpenSearch Serverless リリース
- Amazon OpenSearch Serverless
- ペタバイト規模
- クラスタ管理不要
- コンピュートリソースとストレージの切り離し
- Amazon Aurora Zero-ETL integration with Amazon Redshift
- ほぼリアルタイムにRedshiftからAuroraのトランザクションデータにクエリ実行できる
- Glueとか使わずに、RedshiftからAuroraに直接実行できる
- Amazon Redshift integration for Apache Spark
- Redshift 上で Apache Spark アプリケーションを構築・実行が可能に
- Amazon DataZone
- 大規模なデータを共有、検索したり、カタログを元にデータリポジトリを発見することができる
- 日本語未対応
- Amazon QuickSight Q 2 Updates
- ML-powered forecasting with Q
- forecast と入力することで最大3つの指標の予測を生成
- Why questions with Q
- why と入力することで貢献度分析を行い、主要なドライバーを自動的に特定
- ただし、英語のみ対応
- ML-powered forecasting with Q
- Amazon Security Lake
- セキュリティ系のログを保存する
- Open Cybersecurity Schema Framework(OCSF)を採用
- Amazon EC2 Inf2 インスタンス
- AWS Inferentia2 を最大12台搭載
- Inf1と比較して3倍の計算性能
- Amazon EC2 Hpc6id インスタンス
- 最大15.2TBのローカルストレージ
- AWS SimSpace Weaver
- 大規模な空間シミュレーションのマネージドサービス
- Amazon Connect:2 Updates
- step-by-step guides in agent workspace
- エージェントにFAQを出力したり
- forecasting, capacity planning, and scheduling
- エージェントの配置を予測
- step-by-step guides in agent workspace
- AWS Supply Chain
- Supply chain data lake
- データ連携、ダッシュボード
- Real time inventory map
- Inventory Details
- Watchlist
- ML Forecasting
- AWS Clean Rooms
- データクリーンルーム:データ保護法に遵守したセキュアなデータ操作環境
- AWSのマネージドサービス版
- 解析ルールの設定・出力制約の設定など
- Amazon Omics
- ゲノム等のオミックスデータを保存・照会・分析し、健康の改善と科学的発見の前進に役立てるサービス
- バイオインフォマティクスワークフローのプロビジョニングとスケーリングを自動化し、解析パイプラインをプロダクションスケールで実行
- Amazon EC2 M6in, M6idn インスタンス
- M5より最大15%優れた価格パフォーマンス
- 最大128vCPUをサポート
- Amazon EC2 R6in, R6idn インスタンス
- R5より最大15%優れた価格パフォーマンス
- Amazon QuickSight:3 Updates
- Expaded API capability
- ダッシュボードと分析の基本構造へのプログラムによるアクセスが可能に
- Pagenated Report
- ページ分割をサポートし、より詳細なレポート作成が可能に
- Q Automated data preparation
- データ準備事前作業が対話型インターフェースで動的に行うことが可能に
- Expaded API capability
その他のアップデート
- Amazon Inspector AWS Lambda Support
- Lambda関数のコードで使用されるアプリケーションパッケージの依存関係における脆弱性を特定可能
- AWS Compute Optimizer External metric support
- Datadog, Dynatrace, Instana, New Relic でAWS環境監視を行う場合に、EC2のメモリ容量をサイズ調整する推奨値に使用可能に
- Elastic Load Balancing Updates
- ALB:ターゲットグループ単位のクロスゾーン負荷分散切り離し(AZ切り離し)
- NLB Health Check 改善
- ヘルスチェック間隔の定義
- HTTPレスポンスコードの指定
- ALB/NLB Minimum Healthyターゲット
- 健全なターゲットの最小値、割合のしきい値を指定可能
- Zonal shift for ALB and NLB
- Route53 Application Recovery Controller の新機能
- 単一のAZ内でのアプリケーション障害からの復旧
- ゾーン間負荷分散をオフにしたALB・NLBで利用可能
まとめ
前日深夜のキーノートで発表された数多くのアップデートも今日の昼には解説してくれるなんて、非常に助かります。
特にキーノート最後に発表された新サービス Supply chain や Clean Rooms はよく分からなかったので、もう一度ドキュメント読もうってなりました。