[レポート]現地に集まれないのでScrapboxを使ってオンラインでもくもく会してみた
コロナの影響もあり、勉強会やカンファレンスが中止になる一方オンラインで開催されるイベントも増えてきました。以前から入っていたきまべんというコミュニティで小規模ではありますがボイスチャットで音声を繋ぐのではなく、Scrapbox を使ったオンラインもくもく会を行ったのでそのレポートを記事にします。
きまべんについて
規模は小さいものコミュニティとして運営されているので興味のある人向けのページが用意してあるためそちらの掲載と引用にて紹介に替えさせていただきます。
決まった活動時間に集まって、勉強をするためのプロジェクトです。タイトルの「きまべん」というのは、「決まった時間に勉強」の略です。
狙い
- 学習の習慣化
- ゆるいつながりと励まし合い
- 別分野の勉強をしてる人との交流で何か生まれるかもしれない
実はこのコミュニティの人たちと直接の面識はないのですが、普段の学習や今回のもくもく会で支障があると感じたことはありません。
Scrapboxについて
現実で行われるもくもく会では対面で顔を合わせて行いますが、コロナの件に加えてメンバーの居住地を知らないので場所指定の開催は不可能です。よくあるボイスチャットをつないでもくもく会っぽくやるのも可能ですが、今回は普段からメンバー全員で使用しているScrapboxにページを作りそこでもくもく会と称して同時に作業を行うことになりました。
分類や整理は不要 とにかく手軽にアウトプット 誰でも使える、皆で更新できる
※その他Scrapboxの参考リンク
Scrapboxはディレクトリ管理による分類や整理が必要なく、閲覧と編集が同時にできて、同時編集も軽快に動作します。何よりリンク機能の体験が良くて個人的にも気に入っていてコード以外のほぼ全てのテキストをここに突っ込んでいます。
もくもく会をどのように行うか
開催時間をざっくり決めて、以下のことを1ページに参加者全員が書いていくだけです。
- やること
- 勉強中のメモ
- やったこと
- 感想
もくもく会の結果
同じページで同時に編集がされていくので他の人のメモに刺激を受けながら作業ができてもくもく会っぽくなったんじゃないかなと思います。雑談は非同期に気が向いた時に誰かが行っているので余計なコミュニケーションコストがかからないのが個人的に一番気に入りました。
もくもく会の様子
スクリーンショットを貼りましたが、他にどんなことが書いてあるか興味がある人は以下のリンクから参照してください。
Scrapboxでオンラインもくもく会をやってみて
メンバーの感想抜粋
- 自分が書き込んでいるとき、他の人のカーソルが見えると、一人じゃない感があってとても良かった。
- いつも自分のページに書き込んでるときとは少し違う感じがしておもしろかった
- やること宣言 -> やったこと報告 という流れが良い感じ
- みんなで勉強している感がとてもあった。誰かが何をしているかをリアルタイムで確認できるからかも
- 通話もいいけど、このやり方だとより気軽に長い時間集中できる様な気がした。
- コミュニケーションがもう少しあってもよかった。scrapboxで誰かが詰まってるのを見たときにそれについての解決策とかを議論できると学びが加速しそう
- Scrapboxで同時編集でのもくもく会はとても面白い取り組み
- カーソルがいっぱいいて楽しい
- リアルタイムに人がいるとコミュニケーションが生まれて良かったので、決まった時間にやるのが大事なんだなと言う気持ち
※ カーソルの件ですが、同時に誰かが編集中している時はページ内にカーソルが表示されます。
感想
決まった時間に決まったフォーマットに沿って目標を宣言して作業をしていく流れが気持ちよかったです。普段は各自ページを作って学習したことを日報っぽく書いているので同時編集でメモが更新されていくのも新鮮でした。同じページで行っていることで教え合いや雑談も程々にあったのも良かった点だと思います。
同時編集でもScrapboxでは会話やSlackのように返事をしなければいけない圧もなく気づいた時に気が向いたら返信すれば良いのでコミュニケーションのストレスもほとんど感じませんでした。
普段は個人でページを作っていますが今回のイベントを機に普段も1ページでやる方式に変えるのが良いんじゃないかという意見があり、自分も同じ意見をもちました。普段の運営の方向性を考えるきっかけにもなったと思います。総じて開催・参加をしてよかったという感想です。
まとめ
これから当分の間はオフラインでの活動が強く制限される毎日になると思っているのでこれを逆に利用してオンラインだから出来る体験ができたら良いと改めて感じた会でした。
将来的にScrapboxを使った輪読会も行う予定なので開催されたらそれもまた記事にできたらと思います。
最後になりますがきまべんは学習の意欲さえあれば誰でも入れるコミュニティなので興味がある人は覗いてみてください。