しばらく触っていなかった AWS Resilience Hub の料金が月初に突然発生したのでリソースを整理した

2024.03.03

いわさです。

もう 3 月ですね。北海道はとても温かい日があって春だなぁと感じる日もあれば、突然吹雪になる時もあったり、三寒四温ってやつでしょうか。
そんな 3 月の月初ですが次のコストアラートメールを受信しました。

初日からいきなり 26 ドル...!

こちらは検証用の AWS アカウントの AWS Budgets で設定している予算のアラートメールです。
私は毎日 AWS を検証のために触るので、月予算を設定していても油断していると数日で想定している予算を使い切ってしまうことがあります。そのため 1 日あたりの上限を設定しています。このアラートが出たら想定外のリソースで課金されっぱなしなのでは?という感じです。

アラートを受信したので原因を調べてみましょう。
Cost Explorer で直近 1 週間の料金を日別の粒度でサービス別に確認してみます。

Systems Manager はこれはたぶん Incident Manager ですね。月初に 7 ドル発生するやつです。
こちらは今使ってるので問題ないです。
想定外なのは Resilience Hub です。これまでずっと静かだったのに突然 15 ドルも一気に料金が発生してしまいました。

どうして...

AWS Resilience Hub

Resilience Hub なんて使った記憶がないんだが?と最初思ったのですが、記事を見てみると Resilience Hub について書いた記事があるのでどうやら使ったこと自体はあるようです。

そういえばよく考えたら Resilience Hub の料金ちゃんと把握してなかったかもしれません。
確認してみましょう。

Resilience Hub は登録した「アプリケーション」ごとに 15 ドルの料金が発生するようで、最初の 3 つのアプリケーションまでは 6 ヶ月の無料期間が存在するとのこと。

おそらく半年前に検証のために登録したアプリケーションをその後使わない状態で寝かせているうちに半年経過し、初めて料金が発生したという状況のようです。

私のアカウントはとある Organizations 配下のアカウントだったのですが、この状況からするとこの無料枠はアカウントごとに発生するようですね。

使用状況を確認する

では Resilience Hub にアクセスし、アプリケーション一覧からまずは状況を確認してみます。
確認してみると、3 件のアプリケーションが登録されていました。無料枠ギリギリでしたね。
次に登録したアプリケーションから 15 ドルかかるということか。

アプリケーションの作成時刻を確認してみると次のようになっていました。 8 月、9 月、11 月にアプリケーションが登録されています。
どうやら、1つ目の myWebApp が無料期間を超えて請求されはじめたようです。

PaidTierApplication が有料枠、FreeTierApplication が無料枠

Cost Explorer で使用量を確認してみます。
次は Resilience Hub でサービスをフィルタリングした際の月別の使用量です。

赤いエリアが無料の APN1-FreeTierApplication で、青いエリアが有料の APN1-PaidTierApplication です。
総量はアプリケーション 3 件なのですが、直近は 有料と無料が混在していますね。なるほど。
8 月末に 1 件登録され、9 月にもう 1 件登録、11 月にさらに 1 件登録されていますが、一致しています。

不要なアプリケーションは削除しよう

料金発生タイミングを日別で確認してみます。
今月の 1 日に 15 ドル発生していますが、よく見てみると前月の 26 日にも 1.6 ドル発生しています。
8 月下旬に最初のアプリケーションを登録したので、6 ヶ月経過したタイミングでそのアプリケーションが有料枠に移行し、有料初月については月末までの日割りを Tier 切り替わりの日に一括請求する仕組みのようですね。

ここで気がついたのですが、2 つ目のアプリケーションは 9 月 5 日に作成していますので、このままだと 3 月 3 日 ~ 5 日の間に 2 つ目のアプリケーションも 15 ドル近い料金が発生しそうです。

不要なアプリケーションなので削除することにしました。
1つ目のアプリケーションについては料金がもう発生してしまったので、月末までに削除すれば良いですが、特に 2 つ目のアプリケーションについては急いで削除したほうが良さそうです。

アプリケーション一覧で選択して削除ボタンを押すだけです。

さいごに

本日はしばらく触っていなかった AWS Resilience Hub の料金が月初に突然発生したのでリソースを整理しました。

前提としてサービスの料金を把握した上で使用するべきではあるのですが、長期の無料枠で全く意識出来ていませんでした。
もし過去に Resilience Hub を検証用途で利用したことがあって現在は使っていない方は、不要なアプリケーションが存在していないか確認してみてください。