【レポート】Reskilling at the speed of cloud: Turning employees into entrepreneurs #AWSreInvent #SEG204

【レポート】Reskilling at the speed of cloud: Turning employees into entrepreneurs #AWSreInvent #SEG204

re:Inventの中にReskillingのセッションがあったので参加してきました。
Clock Icon2024.12.08

セッション概要(公式サイトより日本語訳)

クラウドは、組織の人材が迅速にイノベーションを起こす力を解き放ちますが、そこには課題も伴います。アジャイルな組織の中心に人々がいる中で、この可能性を引き出すために、取締役会から全社にわたって必要なスキルをどのように構築しますか?このセッションでは、アジリティがデジタルトランスフォーメーションの中心であり、組織の将来の成功を測る強力な指標になり得る理由を探ります。クラウドの可能性を最大限に活用するために、組織全体のスキルを再構築するための時間と勢いを生み出すパターンやアプローチについて学びましょう。

本セッションはこちらのYoutubeにて公開されています。

セッション内容

はじめに
スキル再教育の重要性が語られました。保持したスキルが有効に持続する期間が短縮されています。平均的なスキルの寿命は約5年で、特にテクノロジー分野では更に短くなっています。新しいテクノロジーの登場により、CIOやCDOなど新しい職種が必要になり、従業員も新しいスキルを習得し、仕事のやり方を再発明する必要があります。組織の視点では、学習を促進し、スキルの進化に対応するための基盤を構築する必要があります。学習をトレーニングと置くのではなく、日々の業務に組み込むべき、学び続ける文化を醸成することが求められています。

リーダーシップと学習の文化

  • 組織の学習文化はリーダーシップから始まる。
  • 経営者や取締役会がテクノロジーに対する知識を深め、学習を推進する姿勢を示すことが重要。
  • リーダーが学び、好奇心を持つことで、組織全体に学習の重要性が伝わる。

学習する組織の構築

  • 学習する組織の5つの要素がある。
  1. システム思考: 全体的なシステム視点で問題に取り組む。
  2. ビジョンの共有: 組織全体で目的を共有する。
  3. チーム学習: チーム単位での学びと振り返りを実施する。
  4. メンタルモデル: 意識的な仮定を見直し、学びを深める。
  5. 個人の熟達: 個人のスキル向上と成長を賞賛する

トレーニングの設計と実施

  • マイクロラーニング: 短時間で学べるトレーニングを提供し、日々の業務に組み込む。
  • 実践的な学び: 学んだスキルをすぐに活用することで、スキルの定着を促進する
  • マルチモーダルトレーニング: オンラインや教室形式など、個々の学習スタイルに合わせた方法を提供する

実験とイノベーション

  • 実験を通じて学び、失敗から学ぶ文化を育成する
  • 仮説を立てて検証し、結果を基に改善を繰り返す「ダブルループ学習」が推奨される。
  • チーム内での心理的安全性を確保することで、従業員が安心して学び、意見を共有できる環境を提供する。
  • フィードバックは建設的であり、学びを促進するものであるべき。

テクノロジー活用と未来への準備

  • クラウドの活用: 低コストでの実験や学習プラットフォームとしてクラウドが活用できる
  • 生成AIと自動化: 業務の一部を自動化し、より充実した仕事の設計を行う
  • 多様性の推進: 若手人材やリバースメンタリングを通じて、多様な視点を組織に取り入れる。

この講演ではクラウド時代のスキル再開発、再教育の重要性を強調し、リーダーシップ、学習の文化、トレーニングの設計、変化への対応など、具体的な戦略が示されていました。組織が従業員を支援し、未来に向けてスキルを再構築する方法についての洞察が得られる内容でした。

印象に残ったセッションの資料

  • 学習する組織の5つの要素こちらの 書籍はAmazonで購入できます。
    IMG_1027
  • エンジニアもビジネススキルの習得が必須と言われていました。
    IMG_1036
  • ダブルループ学習のサイクル
    IMG_1042
  • 組織的な学習にフィードバックは重要
    IMG_1047
  • 学習のPL
    IMG_1052
  • 仕事の再定義、再設計をする
    IMG_1058
  • トレーニングに関するボードメンバーのコメント。実際にこういう現場あるのかな
    IMG_1071
  • 過去と今の教育にスタイルの変化
    IMG_1074
  • チームメンバーが知識レベルの垣根を越えて学び合う
    IMG_1078
  • 学び文化の育成
    IMG_1080
  • AWSの教育サポート
    IMG_1083

Q&Aしてみた

セッションの終わりに会場外で質問を受けてくれました。(写真はないですが、くらにゃんステッカーもプレゼントしました)

  • Q:リスキリングを行う相手が抵抗する場合の対応方法はどう言ったものがあるか?
  • A:相手抵抗の理由、恐怖の理由を確認する。多くの場合ポジティブに思っていることが多いが、変化への抵抗もある。相手への理解を深めることが大切である。
  • Q:繰り返しの組織学習で似たような課題しか出なくなるようなことに対してどう対応するのが良いか?
  • A:質問を繰り返ししづづける事。より深い課題を探す。改善は常に可能である。

所感

re:Inventの中で学習、教育のセッションを見つけ、興味がある分野で参加しました。『チーム、組織で学びを育成する文化が重要である』『経験学習をベースにフィードバックを実施していく』という内容等、大変参考になるセッションでした。マネージド化が進む中でも人の介在は必ずあって、技術進化と共に技術を扱うメンバー全員の知識向上が必要だと改めて気付きました

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.