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【書評】 「AWSコンテナ設計・構築[本格]入門 増補改訂版」2026年最新のECS環境を知りたい方にオススメの一冊
こんにちは、つくぼし(tsukuboshi0755)です!
最近出版された「AWSコンテナ設計・構築[本格]入門 増補改訂版」を読み終えて、2026年版のECS基盤を構築するのに最適な良書だと感じたので紹介します!
なお私自身は初版の「AWSコンテナ設計・構築[本格]入門」も読んだ上で、今回の増補改訂版を読ませて頂いています。
初版の書評については以下も参考になりますのでご覧ください。
本記事では主に初版と増補改訂版の違いに触れながら、増補改訂版のオススメポイントを紹介させて頂きます!
書籍情報
初版からの変更点
ECSアップデートの取り込み
本書の初版は2021年10月に発売されており、今回の増補改訂版が発売された2026年1月までに、4年強の月日が経っています。
その間に、主に以下のECSアップデートが発表されています。
- FargateがGraviton 2をサポート
- ECS Service Connectの発表
- GuardDuty ECS Runtime Monitoringの発表
- Fault Injection Simulator(FIS)でECSに対してタスクレベルの障害注入実験を実施可能
- オブザーバビリティが強化された Amazon CloudWatch Container Insightsの発表
- ECS標準Blue/Greenデプロイメントの発表
- ECS Managed Instanceの発表
本書では上記の最新のECSアップデートがしっかり取り入れてられているため、ここ4,5年の最新のECSアップデートもまとめてキャッチアップする事が可能です。
(特にECS標準Blue/GreenデプロイメントはCodeDeployによるBlue/Greenデプロイメントとは別の新機能であり、AWS公式も推奨する方式なので把握しておきたい...!)
これからECSを触る方にはもちろん、以前ECSを触った経験はあるが上記のアップデートについてまだご存知でないという方にもオススメしたいです。
本書の内容の拡充
さらにECSアップデートの取り込みだけでなく、本書の内容自体にも拡充があります。
初版は440ページだったのが、なんと今回 656ページ まで増えているそうです。(200ページ以上も増!)
主な拡充内容は以下の通りです。
- 3章:基本的なアーキテクチャデザイン
- オンライン処理における「パブリックネットワーク→ECSサービス」「ECSサービス間」「ECSサービス→AWSサービス/パブリックネットワーク」の接続方式
- バッチ処理におけるECSタスク及びStep Functionsを用いた処理方式
- 4章:ECS/Fargateを中心としたコンテナ設計
- 運用設計におけるトラブルシューティング運用
- 信頼性設計におけるFISによる検証
- パフォーマンス設計におけるリモートキャッシュによるCI/CDプロセス高速化
- コスト最適化設計におけるGravitonベースのFargate活用、Container Insights及びGuardDuty ECS Runtime Monitoringの有効・無効
- 5章:AWSコンテナアーキテクチャの構築(基礎編)
- Aurora Serverless v2の実装ハンズオン
- ECS標準Blue/Greenデプロイメントの実装ハンズオン
- Cloud Mapによるサービスディスカバリの実装ハンズオン
- 6章:AWSコンテナアーキテクチャの構築(実践編)
- X-Rayによる分散トレーシングの実装ハンズオン
- ECS Service Connectによるサービス間接続方式の実装ハンズオン
- GuardDutyによるECS Runtime Monitoringの実装ハンズオン
- FISによる障害テスト環境の実装ハンズオン
- Step Functionsによるバッチ処理の実装ハンズオン
- その他全体的なアイコン/図/参考資料/コラム等の刷新・拡充
上記以外にも2026年最新のECS構成に合わせるよう細かい修正が多数入っており、初版と比較して様々な点で改訂させている事が分かります。
私自身初版からECSのポイントを学ばせて頂いてましたが、増補改訂版を読む事でさらにECS環境に関する周辺知識をアップグレードさせる事ができました!
私のように初版は読んだ事があるよという方も、増補改訂版を読むと新しい発見が多数あるためオススメです。
コンソールUIの刷新
地味ながら個人的に嬉しかったのが、ハンズオンのコンソールUIが刷新された事です。
というのも初版が発売された後の2023年1月にECSコンソール画面の大規模刷新が行われ、当時自分が初版を読む頃にはコンソール画面が新UIに様変わりしてしまっていたからです。
初版のハンズオンは上記の影響で旧UIに対応するボタンが新UIのどこにあるかを逐一探す必要があり、一部進めづらくなってしまった印象がありました。
今回はもちろん新UIの方で対応されているため、今後AWS側で大規模なUI変更がない限りは安心してハンズオンを試す事ができそうです。
初版から変わらない点
これまで初版と増補改訂版の違いについて触れさせて頂きましたが、一方で私は本書を読んだ上で初版を読んだ当時と変わらない感想を抱きました。
それは本書が 本番環境でのコンテナ環境構築・運用に必要な実践レベルの知識を身につけられる本である という点です。
AWSは10年以上の経験からクラウド上でシステムを設計・運用するためのベストプラクティス集であるWell-Architectedフレームワークを公開しています。
本書は基本的に上記の5本柱である運用・セキュリティ・信頼性・パフォーマンス・コスト最適化に沿う形で、ECSを中心としたAWSコンテナ環境を設計するためのポイントを説明し、それらのポイントを踏まえたAWS環境をハンズオンで構築していくという流れになっています。
つまり本書を読むだけで、AWS公式が推奨するWell-Architectedフレームワークに基づいた本番環境レベルのECSコンテナアーキテクチャを構築・運用するためのノウハウを身につける事ができます。
非常に納得感のある内容に仕上がっているので、個人的にはECSに関するオススメの教材を聞かれたら、今でも迷わずこちらの本を推奨するくらいには良い本だと考えています。
もしECSをこれから触る方でまだ存じ上げていない方がいらっしゃれば、一読する価値があるかと思います。
最後に
今回は「AWSコンテナ設計・構築[本格]入門 増補改訂版」を紹介しました。
初版の時点でも良書でしたが、増補改訂版では最新のECSアップデートや内容の拡充が多数盛り込まれており、2026年現在に沿った実践的な内容へとさらにパワーアップしていると感じました。
これからECSでコンテナ開発・運用を本格的に考えている方、以前ECSを触った事があるがしばらく触ってない方、初版は読んだけど増補改訂版はまだ読んだ事がない方等様々な方にオススメできる本です。
ぜひ一度手に取ってみていただければと思います!
以上、つくぼし(tsukuboshi0755)でした!






