Amazon Location ServiceのMapでHereの衛星画像の地図が使えるようになりました
こんにちは、CX事業本部 IoT事業部の若槻です。
このたびのAmazon Location Serviceのアップデートにより、新しいMapsのスタイルが2つ追加されました。
追加されたのは次の2つです。
- HERE Imagery
- HERE Hybrid
今までは衛星写真のMapはEsri社からのみ提供されていましたが、今回HERE社が提供する衛星写真のMapも利用可能になった形となります。
やってみた
追加されたスタイルのMapsをMaps作成コンソールから作成し、アプリケーションへの埋め込みを試してみます。
HERE Imagery
まずはHERE ImageryのMapを試してみます。
Maps作成画面でMapのスタイルとしてHERE Imagery
を選択し、Mapを作成します。
Mapを作成できました。Mapのプレビューで衛星写真の地図が確認できます。
下記のエントリを参考に、Cognito Identity Poolの作成とアプリケーションを起動を行います。
Webアプリケーションに埋め込んだHERE ImageryのMapを開いた様子です。(49インチモニターで全画面としているので横長です。)
クラスメソッド本社近くを拡大した様子です。これくらいの縮尺であればまだ精細な地図として見ることができます。
もう少し拡大すると粗さが目立ってきます。
HERE Hybrid
続いてHERE HybridスタイルのMapを試してみます。
HERE Hybrid
を選択し、Mapを作成します。
作成できました。こちらもプレビューで地図が確認できます。HERE Imageryに衛星写真に交通網や地名がオーバーレイされていますね。
そしてここでHERE Hybridについてもアプリケーションに埋め込んでみたいところでしたが、HERE Imageryと同様の手順で埋め込むとアクセスが400エラーとなってしまいました。
403エラーではないので認証の問題では無さそうです。残念ながら今回は解決方法が分からなかったので、またの機会に再チャレンジしてみます。
代わりにLocation ServiceのコンソールからHERE HybridのMapを眺めてみます。
日本の関東地方を拡大すると、鉄道や高速道路、空港などの交通網や、ランドマーク、都道府県および市町村の地名が表示されています。
さらに都心を拡大すると、国道や都道レベルの道路と鉄道、うっすら区境が見て取れます。
見れる情報としてはHERE Exploreと同じもののようですね。
一応クラスメソッド本社ビルも見ておきましょう。産報佐久間ビル
の名前がばっちり確認できますね。
おわりに
Amazon Location ServiceのMapでHereの衛星画像の地図が使えるようになったというご紹介でした。今回のアップデートで使用できるMapのスタイルが11種類となり選択肢が増えました。
また、今回初めて知ったのですがHEREのMapはラベルがきちんと日本語対応しているんですね。(EsriのMapは対応していない様子。)今までは日本語対応の地図をアプリケーションに埋め込む場合は「Google Maps」が(私の中では)まず第一候補に上がっていたのですが、費用などを考えるとAmazon Location Serviceも選択肢にできそうです。
以上