Serverless Frameworkのテンプレートに埋め込まれる変数を確認してみた。

Serverless Frameworkのテンプレートに埋め込まれる変数を確認してみた。

Serverless Frameworkの`print`コマンドを使って、テンプレート中の変数を実際の値を埋め込んで出力してみました。
Clock Icon2023.05.19

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DA事業本部の横山です。

業務でServerless Frameworkのテンプレートを書くことがよくあるのですが、テンプレート内に変数を入れていくと実際にデプロイされる際にどんな値が入るのかを確認したくなることがあります。

Serverless Frameworkにprintというコマンドがあるので、それで確認してみます。

前提条件

  • Serverless Frameworkがインストールされていること
    • Version 3.30.1で確認しました。

serverless printをたたいてみる

作成したserverless.ymlは以下のような内容です。

service: aws-python-project

frameworkVersion: '3'

provider:
  name: aws
  runtime: python3.9
  region: ap-northeast-1

params:
  default:
    ips: 111.11.11.111/32,222.22.22.222/32,333.33.333.333/32

functions:
  hello:
    handler: handler.hello

outputs:
  param_raw: ${param:ips}
  param_list: !Split
    - ','
    - ${param:ips}
  account_id: ${aws:accountId}
  service: ${self:service}
  instance_id: ${sls:instanceId}
  stage: ${sls:stage}
  cf_output: ${cf:test-stack.TestOutput}
  parameter_store_string: ${ssm:/Test/TestString}
  parameter_store_string_list: ${ssm:/Test/TestString}
  env: ${env:AWS_PROFILE}

CloudFormationのOutput欄に、Serverless Frameworkのいろいろな変数参照を記載した内容になっています。

Output内容は以下です。

  • param_raw: パラメータとして受け取った値そのまま
  • param_list: CloudFormationの関数!Splitを使ってカンマで分割した値
  • account_id: AWSのアカウントID
  • service: 本テンプレートのサービス名
  • instance_id: Serverless Frameworkが実行毎に払い出す乱数
  • stage: ステージ名
  • cf_output: 別のCloudFormationのOutputの変数参照
  • parameter_store_string: ParameterStoreの値(String型)
  • parameter_store_string_list: ParameterStoreの値(StringList型)
  • env: 実行時の環境変数

Serverless Frameworkのprintコマンドを叩いてみます。

$ npx sls print
service: aws-python-project
frameworkVersion: '3'
provider:
  name: aws
  runtime: python3.9
  region: ap-northeast-1
  stage: dev
  versionFunctions: true
params:
  default:
    ips: 111.11.11.111/32,222.22.22.222/32,333.33.333.333/32
functions:
  hello:
    handler: handler.hello
    events: []
    name: aws-python-project-dev-hello
outputs:
  param_raw: 111.11.11.111/32,222.22.22.222/32,333.33.333.333/32
  param_list:
    Fn::Split:
      - ','
      - 111.11.11.111/32,222.22.22.222/32,333.33.333.333/32
  account_id: '000000000000'
  service: aws-python-project
  instance_id: '1684463139942'
  stage: dev
  cf_output: test-output-text
  parameter_store_string: test-string
  parameter_store_string_list:
    - test-string-1
    - test-string-2
    - test-string-3
  env: test-profile

変数部分に実際に値が埋め込まれたテンプレート内容が出力されました。

テンプレートのoutputsから何が変わったのか確認

いくつか気になったところだけ記載します。

  • provider.stage, provider.versionFunctionsが追加されている
    • Serverless Frameworkが暗黙的に埋めるようです。
    • 本記事の主題ではないので、無視します
  • functions.hello.events, functions.hello.nameが追加されている
    • Serverless Frameworkが暗黙的に埋めるようです。
    • 本記事の主題ではないので、無視します
  • param_raw, param_list
    • CloudFormationの関数!Spritについては実行結果が表示されるわけではないようです。
  • instance_id:ランダムな数字文字列が入っているので、実行毎に名称を変更させたい場合に使えそうです。
  • parameter_store_string_list:ParameterStoreのStringList型を読み込むとカンマ区切り文字列ではなくString型の配列として受け取れるようです。

全ての変数に値が埋め込まれた形のServerless Frameworkテンプレートが出力されました。これで、デプロイすることなく実装中のテンプレート内容が意図通りか確認できるようになりました。

おわりに

Serverless Frameworkのprintコマンドを使って、テンプレート中の変数を実際の値を埋め込んで出力してみました。 変数の値がちゃんと設定されているかはがデプロイを行うことなくわかるので、開発していく上で利用していきたいと思います。

以上になります。この記事がどなたかの助けになれば幸いです。

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