新しくリリースされたSketch Pluginを紹介します(2019.6版)

2019年2月から6月にリリースされた、使えそうな新しいSketch Pluginを紹介します。

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

PCセットアップでSketchをインストールしたついでに、2019年2月以降にリリース(Plugin Directoryへ登録またはプルリクエスト中のもの)されたプラグインを漁ってきたので、その中からインストールしたプラグインを紹介します。

2020年1月版を書きました

まだ本格的に使っていないので「使えそう」という観点ですが、参考になれば幸いです。

プラグインのインストール方法の記事も書いていますので、参考になさってください:Sketchプラグインのインストール方法についてまとめてみた

インストールした新しいプラグイン

Symbol Browser

http://symbol-browser.pratikshah.website/

シンボルライブラリの一覧を生成して、別ウィンドウで閲覧・検索・挿入ができるプラグインです。

プラグインを実行すると、シンボルライブラリからインデックスを作成します(登録が多いと少し時間がかかります)。

インデックス生成後に表示されるシンボルブラウザでは、長い名前のシンボルも省略されずフルプレビューが生成されるため、とても閲覧性に優れていると感じました。インスタンスの挿入は、プレビューをドラッグ&ドロップするとOKです。

このプラグインは独自のドキュメント生成システムも持っており、ライブラリファイルにページを追加して、カスタムアイコンや説明やリンクなどを追加することもできます(→そのドキュメント)。

惜しむらくは、ドキュメントライブラリには対応してないことでしょうか。

また、なぜかプラグインマネージャでは検索ができませんので、サイトからダウンロードしてください。

QuickTextOverride

https://github.com/dbilyk/QuickTextOverride

シンボルインスタンスのテキストを、別UIで変更するプラグインです。

テキストのオーバーライドがあるインスタンスを選択して実行すると別ウィンドウが表示され、そのままテキストを編集可能です。

1つのインスタンスに複数のテキストのオーバーライドがある場合、タブ(?)っぽいものが表示され、Tabキーで対象のテキストを変更できます。ネストしている分もきちんと編集できます。

機能的には Overrideitと被っているのですが、こちらはテキストの編集に特化しているので、Tabキーを押す回数が少なくて済むかな?という印象です。

ただ、ありがちな欠点として、Enterキーが確定になっているので、「日本語を変換して確定」にEnterを使うとウィンドウが閉じてしまいます。Enterの代わりにTabキーを押す、変換後Enterを押さずにそのまま入力を続けるなど、使うには少し工夫が必要です。

Symbol States

https://github.com/ozgurgunes/Sketch-Symbol-States

シンボルインスタンスで設定しているオーバーライドの状態を記録し、同様の設定を他のインスタンスへ適用できるプラグインです。

オーバーライドの状態を複数登録できるので、大まかに状態を登録しておくと便利かもしれません。(同じ状態のインスタンスを複製したほうが早いかも…)

Symbol Override Padding

https://github.com/franklymrshankly/Symbol-Override-Padding

選択したオーバーライドを基準に、そのまわりに余白を設けるプラグインです。

GitHubには、GIFアニメーションが掲載されているので、そちらもご参照ください。

今回はインストールしなかったけど、もしかすると出番があるかもしれない新しいプラグイン

Import Colors

https://github.com/Ashung/import-colors-sketch

さまざまなファイルからカラーパレットを取り込むプラグイン。ほかのSketchファイルからはもちろん、Photoshop・Illustratorの「.ase」も取り込めます。

「Import」という名前ながら、書き出しも可能です。

Method Sketch Plugin

https://github.com/KikeSz/Method-Sketch-Plugin

8pxグリッド(設定で8以外にも設定可)に合わせて、オブジェクトサイズを8の倍数になるように変更したり、リサイズ・移動ができるプラグインです。

リサイズや移動はオマケかなと思いますが、適当につくったオブジェクトをショートカット一発で倍数サイズにできるのは便利…かも?

Remove.bg Sketch plugin

https://github.com/mathieudutour/sketch-remove-bg/

背景を透明化してくれるサービス「Remove.bg」のSketchプラグイン版。たまにしか使いそうにありませんが、切り抜きのためだけにわざわざPhotoshopを立ち上げなくてもよくなりそうです。

Separate Shapes

https://github.com/pez/sketchseparateshapes

Adobe Illustratorのパスファインダーにある「分割」です。大体は標準機能の「Layer → Combine」を組み合わせて使えば、目的の図形にすることはできますが、どうしても分割したいってときがたまによくありますね。

SymbolNameSync

https://github.com/griffin-stewie/symbolnamesync

シンボルインスタンスの名前を、シンボルマスターと同期するプラグインです。名前をつけ忘れた(後から変更しようと思って忘れていた)ときなどに使えそうです。

インストールしたその他のプラグイン

これまで使っていたプラグインを精査して、次のプラグインをインストールしました(備忘録)。

  • Sketch Runner:もはや定番。すべての機能を利用するには有料となりましたが、試用期間を過ぎても「run」と「install」はそのまま使い続けられます。
  • Stark:コントラストチェックと色覚特性のシミュレートをしてくれるプラグイン。コントラストチェックでは、レイヤーの種類に関係なく、選択した2つのレイヤー間のコントラストを計測します。
  • Contrast:アートボードまたはページにあるすべてのテキストレイヤーとその背景のコントラストを一発でチェックしてくれるプラグインです。テキストレイヤーがないと動きません。
  • Symbol Name Autocomplete:シンボル作成時の名前入力時に、ドキュメントライブラリの構成を元に候補を出してくれるプラグインです。
  • Automate Sketch:いわゆるコマンド集。下手をすると、ほかのプラグインと被っている機能が実装されているので、これ1つで入れておけば少しプラグインが減らせるかも?というぐらい充実しています。
  • Sketch Symbol Organizer :とりあえず入れとけ的な、シンボルを整理するプラグインです。
  • Sketch Measure:言わずと知れた、スペックを書き込むプラグインです。
  • Overrideit:別UIでオーバーライドを編集できるプラグイン。インクリメンタルサーチを備えているので、シンボルが多いときに重宝します。
  • Find And Replace:テキストの内容を検索置換できるプラグインです。
  • Resize Command:簡単な算術式でオブジェクトの移動やリサイズができるプラグインです。標準インスペクタでも似たようなことはできるのですが、「幅を変更するとき、左右辺から異なる数値で計算する」といった少し複雑なことができます。
  • Material Theme Editor:Google謹製のMaterial Designのコンポーネントを作成するプラグインです。
  • Craft:InVision謹製の便利ツール集。
  • SVGO Comporessor:SVGの書き出しで、SVGOで圧縮してくれるプラグイン。
  • Sketch Image Compressor:画像の書き出し時に圧縮してくれるプラグイン。
  • Collapse All Artboards And Groups:ドキュメント内のすべてのアートボードとグループを閉じる拙作プラグイン。地味によく使うやつ。Plugin Directryには登録していないので、プラグインマネージャーからはインストールできません。個別にダウンロード・インストールしてください。
  • Switch Text Spacing:OpenType futuresのSpacingを簡単に切り替える拙作プラグイン。Sketchでもプロポーショナルメトリクス(いわゆる自動詰め)などを簡単に適用できます。
  • Line-Height Fixer:和文のLineーheight問題をAdobe Blankのスペースを挿入し、無理やり解決してる風にする拙作プラグイン。

少なくしようと思ってもだんだん増えちゃいますね……