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[アップデート] 生成 AI を利用したクイズ作成も?お手軽にクイズセッションを作成できる AWS Skill Builder Trivia が利用できる様になりました
こんにちは、大前です。
AWS Skill Builder の新しい機能として AWS Skill Builder Trivia というものが追加されたため、どのようなものなのか紹介していきます。
Game on: Introducing AWS Skill Builder Trivia | AWS Training and Certification Blog
AWS Skill Builder Trivia とは
AWS Skill Builder Trivia は AWS Skill Builder で利用できる機能の一つで、管理者側で用意した問題のセットに対してセッションを作成し、複数の参加者が同時にセッションに参加・回答できるような仕組みを提供してくれる機能です。
Trivia は無償の AWS Skill Builder でも利用することができますが、以下の違いがあります。サブスクリプションを契約していると、よりリッチな問題作成機能が利用できるようになります。
項目 | 無償版 | 有償版 |
---|---|---|
500以上の事前に用意された問題の利用 | ⚪︎ | ⚪︎ |
独自の問題作成やカスタマイズ | × | ⚪︎ |
CSV ファイルを利用した問題アップロード | × | ⚪︎ |
AI を利用した問題生成 | × | ⚪︎ |
実際に触ってみる
実際に AWS Skill Builder Trivia(以下 Trivia)を使いつつ、どのようなものなのか見ていきましょう。
Trivia を開く
Trivia は Skill Builder のコンテンツの 1種となっているため、「コースカタログ」より見つけることができます。
- フィルター : "ゲームベースの学習" にチェック
- 検索欄 : "trivia" と入力
Trivia の使い方
Trivia の使い方はシンプルで以下のステップで進めていきます。
- テンプレートの作成
- テンプレートに問題を追加
- テンプレートからセッションを作成
- セッション情報を参加者に共有し、セッションを開始
1. テンプレートの作成
「+ New template」をクリックします。
作成するテンプレートの名前を入力し、今回は「Create an empty template」をクリックします。
2. テンプレートに問題を追加
以下画像の様な画面に遷移したら、画面左の「+ New」から問題を追加していきます。サブスクリプション契約をしていれば、問題文や選択肢を自由に設定していくことができます。日本語も利用できました。
無償版の場合は、事前に用意された問題を利用する形になります。画面左下の「Question selector」をクリックすると、事前に用意されている 500 以上の問題を確認・利用することができます。
事前に用意されている問題をいくつかセットしてみました。
サブスクリプション契約をしていれば、事前に用意されている問題をカスタマイズすることもできました。
3. テンプレートからセッションを作成
テンプレートが完成したら、テンプレート作成画面右下の「Create Session」より、セッションを作成します。セッションを作成することで、テンプレートをもとに参加者へのクイズ提供が可能になります。
セッション名を入力し、「Create session」をクリック。
セッションが作成されると、以下画像のようにセッション一覧として表示されます。
4. セッション情報を参加者に共有し、セッションを開始
作成したセッションの「Open」をクリックします。
すると以下のような画面が表示されるため、この画面に表示されている QR コードや URL の情報を参加者に共有し、セッションに参加してもらいます。
参加者の視点では、URL にアクセスすると以下のように名前を入力する画面に遷移します。Skill Builder へのログイン等も不要であるため、非常に手軽に参加できます。
参加者が増えていくと、管理画面側ではこのように参加者の人数が確認できます。
「Start」をクリックすると、参加者側で一斉に同じ問題が表示されます。各問題はテンプレート側で設定された回答時間内に回答する必要があります。
全ての問題が終了すると、下記のような簡単なリーダーボードが表示され、結果を確認できます。
生成 AI を利用した問題作成を試してみる
サブスクリプション契約が必要ですが、Trivia の目玉機能の一つに生成 AI を利用した問題作成機能がありますので、これを試してみます。
同じくテンプレート作成から、「Generate with generative AI」をクリックします。
下記の画面に遷移し、テンプレート名の他に、問題生成に利用する PDF ファイルをアップロードすることを求められます。現状では、PDF のアップロードのみがサポートされているようです。
今回は AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C02) 試験ガイド をダウンロードし、アップロードしてみました。
少し待つと、アップロードした PDF の内容をもとに、複数の問題が生成されました。中身はやや手直しが必要な部分も見受けられましたが、問題や選択肢など、結構良い感じのものを生成してくれることがわかりました。これはうまく利用できると面白そうです。
おわりに
AWS Skill Builder の新機能である Trivia について紹介しました。サブスクリプション契約がないと柔軟な問題カスタマイズはできませんが、無償版でも利用できるため、まずは試していただくとイメージがつきやすいと思います。
また、参加者は Trivia のセッションに参加するためにログインをする必要がなく、またモバイル端末からも参加できるそうですので、手軽に利用できるクイズツールとして色々な使い道が考えられそうです。
生成 AI を利用した問題作成機能も、まだプレビュー版との注釈が付いていましたが、現時点でもそれらしいものを生成してくれましたので、今後の進化に期待したいところです。
以上、AWS 事業本部の大前でした。