Slackから@GitHubで会話しながらCopilot Coding AgentにPRを作業してもらう

Slackから@GitHubで会話しながらCopilot Coding AgentにPRを作業してもらう

GitHub Universe 2025で発表されたパブリックプレビュー機能
2025.11.04

GitHub Universe 2025でCopilot Coding AgentとSlackを連携するパブリックプレビュー機能が発表されました。

Slackのスレッドで@GitHubをメンションしながら会話するだけで、GitHub Copilot Coding AgentがPRを作成します。

この機能は従来のMicrosoft Teams連携のSlack版であり、同じタイミングで Linear にも対応しています。

エージェントは作業を非同期で行うため、複雑ではないバグフィックスやテストカバレッジの追加などに向いています。

ポイント

  • Slackから@GitHubをメンションしてPR作成をキック
  • スレッド内のやり取りだけがコンテキストとして渡る (他のチャンネルやスレッド外の情報はコンテキストとして渡らない)
  • SlackとGitHubのPRは双方向に連携

セットアップ方法

従来のGitHub-Slack連携の拡張です。

すでに連携済みの場合、2025年10月下旬にパーミッションの更新通知が届いているかと思います。

連携がまだの場合、次のドキュメントを参考にしてください。

https://docs.github.com/integrations/how-tos/slack/integrate-github-with-slack

主に次の3つの作業が必要です。

1. GitHubをSlackのワークスペースに追加

https://slack.github.com/ からGitHubをSlackのワークスペースに追加します。

install-github-app-to-slack

2. SlackチャンネルにGitHub Appを招待

Slackチャンネルで /invite @github を実行してGitHub Appを招待します。

copilot-slack-invite

3. リポジトリにSlackアプリを許可

GitHubのIntegrations → Applications →Slack から操作するリポジトリを指定します。

@GitHub repo=owner/許可されていないリポジトリ のようにメンションすると

The GitHub Connector for Slack GitHub App must be installed for the repository you're trying to use.

といったエラーメッセージが表示されます。

実例:GitHub Copilot Coding Agentの初回応答

@GitHub に初めて依頼すると、以下のようなコメントを返します。

slack-copilot-int-first

Congrats on starting your first coding task with the coding agent for GitHub Copilot!
Copilot reads all messages in the thread where it's mentioned to understand the task and get to work. Type @GitHub help to learn more.

実際に @GitHub help を実行してみましょう。

従来の

  • Subscribe to repositories
  • Create and edit issues

に続いて Automate coding tasks with Copilot coding agent というセクションが追加されています。

slack-copilot-int-first-agent-help

実例:イシューを指定して依頼

@GitHub をメンションして、イシューを指定します。

@GitHub
次のイシューを対応して

https://github.com/owner/repo/issues/123

Copilot Coding Agentが 👀 絵文字で反応し、GitHubのリポジトリ上でPRを作成します。

ステータスが Initializing -> In Progress -> Success と推移し、最終的にPRの作成が完了すると、Slackでメンションされます。

「View PR」の緑ボタンからプルリクエストを確認します。

Copilot Coding AgentはドラフトのPRを作成し、適宜承認/レビューなどが必要なのは、従来と同じです。

参考 https://docs.github.com/copilot/concepts/agents/coding-agent/about-coding-agent

実例:作業内容を指定して依頼

コーディングエージェントに直接作業を依頼することもできます。

@GitHub repo=owner/repo に README.md を追加して 

repo=REPO_OWNER/REPO_NAME branch=BRANCH_NAME というように、ベースブランチを指定することもできます。ブランチを省略すると、デフォルトブランチが使われます。

作業されたPRでは、英語で README が書かれていました。

💡 Tip: Reply here to request changes. Copilot “listens” to all replies since it was last mentioned. Type @GitHub [your task] to use them as context and run the coding agent again.

この完了メッセージに従い、スレッド内で変更内容をリプライします

@GitHub
言語は日本語でお願い

Slack スレッド内のコメントはPRにも連携されます。

作業を依頼したスレッド内であっても、@GitHub を含めずに指示すると、無視されることにご注意ください。

まとめ

GitHub Copilot Coding AgentがSlackと連携したことにより、従来の受動的なOpsではなく、エージェントが能動的に行動するため、従来よりも広範なタスクをChatOpsで扱えるようになりました。

スレッドでコンテキストのスコープを絞っているのは、直感的に理解しやすいと思います。

今後いろいろなユースケースが見つかり、運用の半自動化がどんどん進むのではないかと思います。

GitHubはフィードバック募集中

GitHubを眺めていると、GitHub Copilot と Teams/Slack 連携のフィードバックを求めているようです。

インタビューに協力すると$25のクレジットを貰えるので、ガンガン使い倒して、フィードバックしましょう。

参考

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