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オフィスの屋上から衛星インターネット環境Starlinkに接続してみた

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衛星通信でインターネット

起業家のElon Musk(イーロン・マスク)氏率いる米SpaceX社は、巨大衛星通信網「Starlink(スターリンク)」のサービスを開始しました。社内でも盛り上がっていまして、何人かが自宅用にアンテナの購入を申し込んでいました。しかし、自宅がマンションですと衛星からの電波を受信する十分な角度が無かったりします。そこで、秋葉原駅前にあるクラスメソッド本社ビルの屋上をお借りして、実際にどのような通信ができるか試してみました。(アンテナはtakiponeの提供でお届けします。)

屋上に設置

秋葉原駅前の本社オフィスの屋上の写真です。通常は入れませんが、オーナーからOK頂いて少しの時間お借りしました。オーナーにお礼申し上げます。アンテナ本体の他には、Wi-Fiアクセスポイント、ACアダプター、屋外設置用の電源ケーブルが付属していました。

アンテナの向きを自動調整

電源をつなぎますと、自動でアンテナ本体が空に向かって向きを変えます。このときに、周囲に遮蔽物があるとうまく繋がらない可能性があります。実際に、オフィス内で試してみたところ、繋がりませんでした。問題なく衛星を掴むことができますと、Wi-Fiアクセスポイントが現れまして、接続することができるようになります。

Wi-Fiアクセスポイントの出現

ここまで出てくれば普通のインターネットです。Wi-Fiパスワードなどは管理画面で事前に設定しておいてください。また、契約プランや接続設定なども事前に済ませておいて下さい。今回は、自宅のレジデンス設定の他に、移動先でも使えるようなオプション設定をしています。どちらも、あるエリア内の想定を超えるアンテナが立たないように調整されているようです。

インターネット接続の速度を測定

早速速度を測ってみましょう。普通に自宅のインターネット環境と変わらない速度が出ていますね。3回ほど計測しましたが、下り50-130Mbpsぐらい、上り3-6Mbpsぐらい出ていたようです。十分ですね。

複数の衛星から条件の良いものを選んで接続しているようです。今回の最大値は128Mbpsで、レイテンシは 138msでした。

まとめ

とても簡単にオフィスの屋上から衛星インターネットを体験することができました! 今回は大きなアンテナを用いていましたが、今後は携帯電話と衛星が直接やり取りできるようにするそうです。山の上でも海の上でも位置がわかり、リッチな通信ができることで、様々なビジネスが生まれ、生活が変わりそうですね。例えば、日本海や太平洋で運営されているフェリーは、陸地に近い電波の届く範囲においてインターネットができるようです。今後もしかしたらStarlinkに対応して、船上からのんびりリモートワークができるようになるかもしれませんね。

参考情報

Starlink

イーロン・マスクの「Starlink」もスマホ直接通信へ、iPhone 14も衛星対応?

船内にインターネット接続環境や、WiFiはありますか?