自動キーローテーションを有効化した KMS キーで RDS を暗号化してみた

自動キーローテーションを有効化した KMS キーで RDS を暗号化してみた

2025.11.25

はじめに

こんにちは、山本翔大です。
SAA の学習中に Key Management Service ( KMS ) に興味を持ったため、実際に KMS を使用して RDS の暗号化を試してみました。また、KMS キーには自動キーローテーションを設定することで、一定期間ごとに暗号鍵が更新されるようにします。そのため、仮に鍵が漏えいしても長期間悪用されるリスクが下がります。

やってみた

1.KMS キーの作成

まず、 KMS キーを作成します。
キーの設定は以下のとおりです。

  • キーのタイプ:対称
  • キーの使用法:暗号化および復号化
  • エイリアス(キーの名前)、説明:任意

key-create 2025-11-21 13.46.19.png

RDS の暗号化には非対称キーを使用することはできないため注意してください。

キーの管理アクセス許可と使用アクセス許可は、自分の IAM ユーザーを選択してください。
キーポリシーには上記の設定内容が反映されています。内容を確認してから、キーを作成してください。

2.自動キーローテーションの有効化

キーを作成したら、自動キーローテーションを設定します。
作成したキーをクリックし、キーマテリアルとローテーションから編集をクリックしキーローテーションを有効に設定します。
また、必要に応じてローテーション期間を 90 日〜 2,560 日の間で設定してください。デフォルトでは 365 日(1年)ごとにローテーションが実行されます。
key-rotation 2025-11-21 13.55.04.png

3.データベースの作成

次に、データベースを作成し、KMS キーで暗号化します。
データベースの設定は以下のとおりです。

  • データベースの作成方法:標準作成
  • エンジン:MySQL
  • テンプレート:無料利用枠
  • ストレージの自動スケーリング:チェックを外す

設定を終えたら「追加設定」から暗号化を有効化し、 KMS キーをデフォルトから先ほど作成した KMS キーに変更します。
RDS-create 2025-11-21 14.27.32.png
変更が完了したら、画面右下から「データベースの作成」をクリックしてください。

以上で設定は完了です。作成したデータベースの設定を確認すると、作成済みの KMS キーで暗号化されていることがわかります。
スクリーンショット 2025-11-21 16.57.43.png

おわりに

今回は、 KMS キーを使用して暗号化を行いました。
自動キーローテーションを使用することで、よりセキュリティを強化できます。設定も簡単なので、ぜひ試してみてください。
なお、使用済みの KMS キーを削除するには、最短で 7 日間の待機期間が必要なので、ご注意ください。

参考資料

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/kms/latest/developerguide/rotate-keys.html
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/Overview.Encryption.html

アノテーション株式会社について

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