[アップデート] AWS Step Functions にダッシュボードが追加されました

[アップデート] AWS Step Functions にダッシュボードが追加されました

2025.11.01

いわさです。

先日、AWS Step Functions で新しいメトリクスダッシュボードが提供されるようになったというアナウンスがありました。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2025/10/aws-step-functions-metrics-dashboard/

このダッシュボードを使うことで AWS アカウント内の Step Functions の利用状況やクォータなどをすぐに把握することが出来ます。
何ができるのか確認してみたので紹介したいと思います。

ダッシュボード

Step Functions のサイドメニューを確認してみると、新たに「ダッシュボード」のメニューが追加されていると思います。(東京リージョンで確認)
いつから追加されていたかちょっと自信がないのですが、数ヶ月前には存在していなかったことは確認しています。

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メニューから次のダッシュボードを開くことができました。
アカウントレベルのメトリクス、サービスクォータ、コスト関連メトリクス、統計と4つのタブが表示されていますね。
ひとつづつ確認してみましょう。

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アカウントレベルのメトリクス

アカウントレベルのメトリクスタブではリソースの数と、メトリクスみたいなものが表示されていますね。

該当アカウントはステートマシンが 3 つだけ存在していたのですが、そのためリソース数のステートマシンの数が 3 になっていました。
別の AWS でも確認してみたのですが、アクティビティが存在している場合は次のようにアクティビティのリソース数も表示されますね。

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オープン状態の実行は、実行中のステートマシンの数だと思います。
次のように長時間中のステートマシンを開始している状態にしてみてみます。

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次のように表示されました。オープン状態の実行は「-」から 0 になり、アクティビティ数がなぜか 1.5 に...

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ヘルプを見てみると、10,000 未満のオープンワークフロー数だとゼロになる場合があるみたいです。なるほど。ここの数値の正確性はそんな感じみたいです。

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メトリクスの部分では「オープン状態の実行」と「オープンマップ実行の目安」、「スロットリングイベントと消費キャパシティ」の時系列のメトリクスを確認できるみたいです。
オープン状態の実行では現在オープン中のものではなくて過去の実行タイミングの実行数が確認できます。

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実行数には上限があるので、このメトリクスを見ながらサービスクォータの調整など出来そうです。
「スロットリングイベントと消費キャパシティ」ではメトリクスを選択して表示するような形になっています。

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以下は CreateActivity の場合です。

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Step Functions の各 API にはクォータが存在しているのでこの画面を確認しながら必要に応じてクォータの引き上げを検討することが出来そうです。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/step-functions/latest/dg/service-quotas.html

サービスクォータ

「サービスクォータタブ」ですが、Service Quotas の Step Functions 向けの項目の現在の値などをここから確認することができます。

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各項目を選択するとここから Service Quotas 画面に遷移してそのまま引き上げのリクエストを行うことができます。
アカウントレベルのメトリクスを確認しながら、このタブからクォータ値を確認して引き上げまでできますね。すごい。

コスト関連メトリクス

「コスト関連メトリクス」タブでは標準ワークフローのステート遷移数と、Express ワークフローの実行時間やメモリ使用量を確認することができます。

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AWS Step Functions の料金ですが、Standarad(標準)ワークフローと Express ワークフローで料金体系が異なっています。

https://aws.amazon.com/jp/step-functions/pricing/

Standard の場合はステートの遷移数に応じた料金となっており、Express ワークフローはメモリ消費と実行時間に応じた料金になっています。
このタブから Step Functions の料金算定に必要な情報を確認できる感じですね。

統計

「統計」タブはシンプルに実行の基幹や実行数の統計値を取得することができます。
こちらでは実行数のみではなく成功数や失敗数なども取得することができますね。

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「アカウントレベルのメトリクス」はクォータの観点で問題ないかどうかを確認するためのタブで、こちらのタブでは一般的などの程度実行されたその結果どうだったかを把握するためのタブって感じですかね。
「統計」タブが一番左にあっても良い気もするが。

さいごに

本日は AWS Step Functions にダッシュボードが追加されたので確認してみました。

Step Functions をお使いであればこちらから状況を把握することが出来そうですね。
なお、運用上のトラブルシューティング機能もここから使えるみたいなので、特に統計タブの失敗数などから分析を行う際など使えそうです。

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