Zendeskのサンドボックスについてまとめてみた
こんにちは、昴です。
今回はZendeskで利用できるサンドボックスについてまとめていきます。
はじめに
Zendeskではサンドボックスを利用することができます。サンドボックスとはZendeskの本番環境と同様のテスト環境のことで、本番環境に影響を与えることなくZendesk上の検証を行うことやサンドボックスの環境をデプロイメントすることができます。
サンドボックスの種類
サンドボックスには大きく分けてStandardサンドボックスとPremiumサンドボックスの2種類があります。どちらも一度に1つまでしか作成できません。サンドボックスは本番環境を複製して作成されますが、サンドボックスの種類に応じて複製の範囲も異なります。StandardサンドボックスではZendeskのネイティブ機能と基本設定、Premiumサンドボックスではそれに加えてデータの一部も複製されます。この2種類のサンドボックスには他にも異なる点があり、詳しくは下記ヘルプページをご参照ください。
また、Premiumサンドボックスの中にも種類があり、下記の3種類です。それぞれサンドボックスを作成する際のコピーされるデータの範囲が異なります。
- Metadata Premiumサンドボックス
終了していないチケットやそれに関連するエンドユーザーはコピーされません。 -
Partial Premiumサンドボックス
最大1万件のチケット(終了していないもの)とそれに関連するエンドユーザーがコピーされます。 -
Full Production Premiumサンドボックス
最大1万件のチケット(終了していないもの)とそれに関連するエンドユーザーがコピーされます。
サンドボックスを使ってみる
サンドボックスは管理センターのアカウント > サンドボックス > サンドボックスへ移動し、「サンドボックスを作成」を選択します。
作成するにあたり、サンドボックスの名前と種類を決めていきます。入力が完了したら画面右下の作成をクリックします。
作成を開始すると一定時間の間、サンドボックスは「進行中」というステータスになり、作成が完了すると「アクティブ」になります。
それでは作成したサンドボックスを開いてみます。 サンドボックスを開くには、開きたいサンドボックスの「サンドボックスを開く」を選択して開きます。
サンドボックスを開くと、画面上部に「砂の城」のようなマークとサンドボックスの名前が表示されます。
Standardサンドボックスで作成すると、本番環境にあるチケットのデータ等は複製されず、基本設定のみが複製されていることが分かります。Premiumサンドボックスではチケットのデータ等も複製されます。
その他
サンドボックスの数の上限
StandardサンドボックスとPremiumサンドボックスを1つずつ作成すると、下記のように「サンドボックスが残っていません」という内容が表示され、「サンドボックスを作成」ボタンが押せなくなります。この状態から新しく作成したい場合は、既存のサンドボックスを削除するか、アドオンで追加購入することができます。(Premiumサンドボックス)
プランについて
ZendeskのサンドボックスはEnterprise以上で利用可能です。Support EnterpriseとSuite EnterpriseとSuite Enterprise Plusでサンドボックスの種類が異なります。
- Support Enterprise
Standardサンドボックス×1、Premiumサンドボックスはアドオン -
Suite Enterprise
Standardサンドボックス×1、Partial Premiumサンドボックス×1 -
Suite Enterprise Plus
Standardサンドボックス×1、Full Production Premiumサンドボックス×1
デプロイメント
サンドボックスの設定内容を本番環境にデプロイメントすることができます。これにより、トリガ等を再構築することなく本番環境で使用することができます。 このデプロイメントはStandardサンドボックスではできず、Premiumサンドボックスでのみ可能となっております。
まとめ
今回はZendeskのサンドボックスについてまとめてみました。Zendeskでは出来ることが多いため、最適の設定で本番環境にデプロイメント出来るようにこのような検証用のサンドボックスは非常に便利です。是非お試しください。
参考記事
Zendeskヘルプ > アカウント > アカウント関連のドキュメント > アカウントと請求 > Zendeskのサンドボックス環境について