さんふらわあ ふらの でリモートワークが可能か試してきた
北海道の苫小牧と、茨城県の大洗間で運行されている三井商船フェリーのさんふらわあ。
今回、苫小牧を18時台に出発する夕方便の 新さんふらわ ふらの に乗船、船内でのリモートワークが可能か試す機会がありましたので、紹介させて頂きます。
Day0
苫小牧出港後、内浦湾沖から 下北半島に近づくまでの外洋区間は電波は微弱、または圏外となる状態でした。
PCなどの機器はコインロッカーに収納。
レストラン、展望浴場&サウナ、ショップや自販機コーナーなどを利用して早めに就寝、翌日の行程に備えました。
Day1
右舷のプロムナード、陸地が見える展望ラウンジの窓際で AC電源が使える席を確保、スマートフォンのテザリングを利用して、リモートワークが可能か検証しました。
回線状態
陸地が視認できる距離を航行中は、概ね4Gで接続できていました。
スピードテストも5Mbpps程度の速度で利用できました。
AWSマネージドコンソール
表示速度に遅延は感じる状態ながら、マネージドコンソールの利用は可能でした。
SSM のセッションマネージャ や、 CloudShell の CLI操作も概ね問題なく利用できました。
SSM
CloudShell
動画
YouTubeは、低画質設定であれば再生可能でした。
Slack、メール
テキストコミュニケーションツールの利用は、特に問題なく利用できました。
Meet
今回確保できた作業場所がオープンスペースであった事から検証は試みませんでした。
回線状態が不安定となりやすい事から、Zoom、Google Meetなどの同期コミュニケーションツールについては、船内での実用的な利用は難しいと感じました。
まとめ
陸に近い航路設定のフェリー、陸地が見える窓側の作業場所を確保できれば、 テキストコミュニケーション(Slack、メール) を利用した リモートワークであれば可能な事を確認できました。
今回は満室で利用できませんでいたが、次回乗船の機会があれば 繁忙期以外に設定されているキャンペーンを活用し、 オーシャンビュー、窓付きの個室でのリモートワークも試みてみたいと思います。
船内 WiFi
インターネット接続はありませんが、船内にはWiFi装置が完備されており、トップガンマーベリックなどを筆頭とした 100タイトルほどの映画を見る事ができるサービスが提供されていました。
先日(2023年7月3日)にリリースされていた Starlinkを海上利用向けサービス。さんふらわあ ふらの、さっぽろ に導入される事を期待したいと思います。
(2023年8月1日追記)
今回乗船した「さんふらわあ ふらの」の姉妹船「さんふらわあ さっぽろ」 で Starlink 活用トライアル開始のニュースリリースがありました。
- 本トライアルで技術的な検証や経済性の評価などを行い、2023年秋以降、各船の状況・スケジュールに応じて順次本格導入していく計画です。
- まずは、クルー・従業員にてトライアルを行い、その結果を踏まえ、乗船されるお客さまへのトライアル利用の拡大を検討します。
乗客へのトライアル利用が開放されたら、さんふらわあ さっぽろ への乗船を試みてみたいと思います。