Tableau 2019.2 新機能紹介:Ask Dataがパワーアップしました #tableau

何気に吐き出した言葉がナイフのように突きささる
2019.05.24

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はじめに

どうも。DI部@大阪オフィスの玉井です。

日本時間2019年05月22日(水)、Tableauの最新バージョンとなる「v2019.2」がリリースされました。

当エントリでは、バージョン2019.2の新機能の中から「Ask Dataのアップデート内容」についてご紹介したいと思います。

Ask Dataそのものの紹介については、下記エントリを御覧ください。

自然言語(会話形式)で質問内容の修正・変更を行う

概要

Ask Dataは自然言語でデータに問い合わせができる機能ですが、一度問い合わせた後、「やっぱり違うメジャーで集計し直してほしいな」みたいな、ちょっとした変更を行いたい時があると思います。

今回のアップデートでは、一度問い合わせた内容の修正も、自然言語で行うことができるようになりました。

やってみた

例えば、いつものサンプルスーパーストアのデータに対して、sum of sales by order date’s year as a line chartと質問してみます。年別の売上折れ線グラフを作ってくれという感じですね。

問題なく、折れ線グラフが作られました。ここで「売上じゃなくて利益のグラフが見たい」と思ったとします。もう一度、先程の文章を改変して聞き直してもいいのですが、salesprofitに変えるだけなのに、最初から聞き直すのは、ちょっと面倒です。

今回の新機能は、問い合わせた内容の修正も自然言語でできる…というものです。ということで、そのまんまreplace sales with profitと入れてみると…。

このように、最初の問い合わせ内容のsalesprofitに入れ替えてくれました。

他にも、単純に削除したい項目がある場合はremove~、質問自体をリセットしたい場合は、そのままresetとかclearと入力することができます。

より、自然言語でデータを操る感じが増したと思います。

計算機能の強化

概要

2019.2から、2つのメジャーを使った計算を問い合わせることができるようになりました。

やってみた

利益率を知りたいけど、利益率というメジャーは無いため、利益を売上で割りたいと思います。

「仕様はよく知らんけど、こういう時の除算って、スラッシュ書いたら大体いけるんじゃね〜?」って思うかもしれませんが、本当にそのノリでできちゃいます。

利益と売上をそれぞれSUMして、それをスラッシュで挟めば、そのまま計算してくれます。ちなみに、ここから「この結果を、商品カテゴリ別に分けて見たい」と思ったら、そのままby Categoryと入れてみると、いい感じに可視化してくれます。賢い〜。

注意点

この機能を使ってそのままワークブックとして保存した場合、この計算は計算フィールドではなくアドホック計算として作成されます。アドホック計算の詳細は下記を御覧ください。

複数シートの作成

非常にシンプルな機能ですが、複数シートに対応しました。画面下部のシート部分から、シートを追加することができます。

Ask Dataの使用状況の確認

概要

Ask Dataの使用状況に関するデータを確認することができるようになりました。

見てみた

使用状況と言われると、ついつい管理ビューを見てしまいますが、Ask Dataに関しては別です。Ask Dataの画面の右下にある「Usage Analytics」を選択します。

どっちかの画面で選択すると、下記のようなビューが開きます。

そのデータソースに対して、どのような「誰がどのような問い合わせを行ったのか」を日時でフィルタをかけつつ確認することができます。これらを分析して、どのような問い合わせが多くなされているかが分かれば、そういった問い合わせ用にデータソースを最適化していく…といった運用も考えられます。

Tableau Serverリポジトリ

ちなみに、このUsageデータは、Tableau Serverリポジトリに格納されています。つまり、下記の方法でアクセス可能なので、そのままAsk Dataの使用状況レポートを別途作成できると思われます(私はそこまではまだ未検証です…)。

その他の機能追加

ヒートマップ対応

このメニューから選択することもできますし、as a heatmapと入力してもOKです。

メジャー値の分布を確認

左に並んでいるメジャーにカーソルを合わせると、ヒストグラムが表示され、データの分布情報が確認できます。

おわりに

自然言語機能の強化だけでなく、使用状況データの確認といった機能も目立ったアップデートでした。

しかし、やはり私が一番気になっているのは日本語対応です。期待して待ちましょう!