Tableau 2020.3 新機能:Tableau Prepから外部データベースへの出力が可能になりました

あなたの推しデータベースは?
2020.08.17

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時の流れは早いもので、2020年8月11日に最新バージョンであるTableau 2020.3がリリースされました。

本エントリでは、Tableau Prepユーザー待望の外部データベースへの出力についてご紹介します。

対応データソース

2020年8月14日現在、Tableau Prepからのデータ出力に対応しているデータソースは以下の通りです。Tableau社ドキュメントによるとデータソースごとに制限があるので注意が必要です。

データソース 要件
Microsoft SQL Server テキストフィールド値には最大3072文字を書き込み可
(超過する値は切り捨て)
Oracle フィールド名とテーブル名は30文字まで。 テキストフィールド値には、最大1000文字を書き込み可(超過する値は切り捨て)。
フィールド名に特殊文字を使用すると、エラーが発生する可能性あり
PostgreSQL テキストフィールド値には最大8192文字を書き込み可
(超過する値は切り捨て)
MySQL テキストフィールド値には最大8192文字を書き込み可
(超過する値は切り捨て)
Teradata テキストフィールド値には最大1000文字を書き込み可
(超過する値は切り捨て)
Snowflake テキストフィールド値には最大8192文字を書き込み可(超過する値は切り捨て)
Tableau Prepがデータベースウェアハウスにデータを書き込むことができるようにするには、ウェアハウスオプションを自動再開に設定する必要があります。
詳細については、Snowflake社ドキュメントを参照
Amazon Redshift 照合はサポートされていません。フィールド名はすべて小文字に変換されます。
テキストフィールド値には最大8192文字を書き込み可(超過する値は切り捨て)

参照元

実際にやってみた

サンプルとして提供されているSuperstoreのフローの出力部分の保存先をデータベースに変更します。

出力の保存先に「データベーステーブル」を指定し、接続から任意のデータソースを選択します。今回の検証ではAmazon Redshiftを選んでいます。

接続先情報を入力するための画面が表示されます。

元の画面に戻り、スキーマ、表を選択します。書き込みオプションにはテーブルの作成、更新のための方法を選択します。選択できる手法は以下の通り。

  • 表の作成
  • 表の追加
  • データの置換

カスタムSQLからはデータの書き込みの前後に実行するPre-SQL文とPost-SQL文を記入可能です。

フローを実行すると、指定したRedshiftのテーブルにデータが挿入されていることが確認できました。

最後に

Tableau Communityでも多くの人が支持していた、Tableau Prepの外部データベースへのエクスポート機能についてのご紹介でした。前処理したデータをデータベースに入れておけばTableauで可視化するのももちろん、他のツールでの分析にも使えて便利です。バージョン2020.3現在は出力先のデータベースに指定できるのは7種類のみですが、今後のアップデートにも期待です!

好きなSQL文はTRUNCATE、データアナリティクス事業本部ソリューション部・新納(にいの)がお届けしました。

参考