[Tableau 2024.2 新機能] マルチファクター分析が可能になりました!
2024年7月1日にTableau 2024.2が公開されました。今回のリリースではTableauデータモデルでマルチファクトリレーションシップ使用したマルチファクター分析が実現できるようになりました。本記事では、早速この機能について紹介していきます!
マルチファクター分析とは
マルチファクター分析とはマルチファクトリレーションシップという、複数のファクトテーブルに複数のディメンションテーブルの共有を行ったデータモデルを使用した分析を指します。
以下の例では、2つのファクトテーブルを例にして図に表しています。
このようなモデルをShared Dimensionとも呼びます。
Tableau 2024.1まではファクトテーブルが2つ存在する場合に、片方のファクトテーブルが単一のディメンションテーブルに関連付けられている場合のみ対応することができました。
つまりこれまではマルチファクトリレーションシップが実現できないといった仕様だったのですが、今回のアップデートにより実現できるようになりました。昨今ではデータをファクトテーブルとディメンションテーブルに分けるディメンションモデリング手法が広く用いられています。そのため、こうしたニーズに対応したアップデートだと考えられます。
早速やってみる
- 今回はサンプルで用意したExcelデータに繋ぎました。データ接続画面のUIも若干変わっていますね。
- まずは1つ目のファクトテーブルの売上実績データを配置します。
- 続いてディメンションテーブルとなる顧客・商品・年度テーブルを配置し、売上実績テーブルとのリレーションを作成します。
- 2つめ以降のテーブルをドラッグすると、キャンバスに
+新しいベーステーブルを作成
の表示が出てきていることが分かります。2つめのファクトテーブルの予算データはこの表示の上にドロップします。
- 予算データに対してもディメンションテーブルとのリレーションを作成します。
- そうすることで、マルチファクトリレーションシップのデータモデルを作ることができました!
最後に
いかがでしたでしょうか。今回のアップデートでマルチファクトリレーションシップが利用できるようになったことで、さらにデータ活用の幅が広がりそうです。