Tableau Server 10 実践:コンテンツを他者へサブスクライブ(メール配信)する
Tableau Server 10の新機能の1つとして『他者へのメール配信(サブスクライブ)』が可能になりました。ベータ版の時点では概要説明のみで実利用が出来なかったのですが、この度正式リリースを経て利用出来るようになりましたので実際の利用ケースを踏まえてその内容を紹介してみたいと思います。
これまでのサブスクライブ(メール配信)方法
これまでのTableau Serverに於けるサブスクライブ指定については、『メール通知して欲しいコンテンツに対し、そのユーザーが直接自らのアドレスに配信されるようにログインし、設定する』という形を取っていました。ユーザー個々がお好みの指定を行える一方で、このコンテンツはこのメンバーに一斉配信したい、というような場合の設定が行えず、若干不便でもありました。
Tableau Server v10で可能となるサブスクライブ(メール配信)方法
バージョン10の他者へのサブスクライブでは、上記の設定方法に加えて任意のユーザーに対して一括で配信の為の設定を行う事も可能になりました。ユーザー個々に都度設定を行ってもらう必要がなくなり、また管理の上でも一括で作業を行えるようになるのでメリットも大きくなると思われます。
実践:他者へのサブスクライブ設定
弊社ではブログ投稿状況のデータを日々取得、管理しており、定期的にメール配信するようにしています。その際のデータ閲覧・配信の仕組みとしてTableau Serverを利用して来ました。今回『他者へのサブスクライブ』が出来るようになり、個人的にはとても嬉しく思っております。実践手順としてこの環境下での作業を元に、内容をご紹介して行きたいと思います。
まずはTableau Desktop(v10)からTableau Server(v10)に対してサインインを実施。この時使ったユーザーはTableau Serverのサーバー管理者でした。
コンテンツのPublish実施。
Publishが完了しました。この辺りUIはこれまでとは若干変わった形になっていますね。
サブスクライブ設定に際しては、以下のユーザーを用意しています。サーバー管理者以外は各部毎のユーザー、というイメージです。
コンテンツ詳細の画面に遷移し、サブスクライブのメニューを選択。ワークブック全体を配信したいので『ワークブック全体』を指定、スケジュールは配信用に作成した独自のスケジュールを指定しました。件名も当ケース利用時に指定しているものを設定。 で、ここからが新機能となります。『サブスクライバーの追加』の欄にて任意のユーザー名の一部を入力すると、該当するユーザーの候補を表示してくれるようになります。該当するユーザーが見つかったらそのユーザーを選択、リストに追加します。
この手順を繰り返し、配信したいユーザーのリストを作成して[OK]を押下。
[サブスクライブ]を押下し、設定を完了させます。
所定のスケジュールに遷移して内容を確認してみます。所定のユーザー群に対してのサブスクリプション設定が一括で作成されている事を確認出来ました。
スケジュールは任意の時間やサイクルが来た時点で適宜配信されますが、ここではこのスケジュールがちゃんと動くかどうか、試してみたいと思います。任意のスケジュールを選択して[アクション]メニューから[今すぐ実行]を押下。
[今すぐ実行]を再度押下し、配信処理を行います。
程無くして対象ユーザー達に所定の内容でメール配信が行われました。
まとめ
Tablaeu Server 10の新機能、『他者へのサブスクライブ』に関する実践手順のご紹介でした。この機能は利用ユーザーが多くなればなるほど効果を発揮するとても便利な機能だと思います。サブスクライブ機能自体、メールで概要だけでも確認出来れば良いというケースであればDBやサーバへの負担を掛ける事無く、広い範囲に情報を配信する事が出来るものとなりますのでTableau Serverの利用を検討される際は是非この機能についても御活用頂ければと思います。こちらからは以上です。