Tableau ServerからBigQueryに接続してみた(サイト単位)

サーバー単位での設定との違いについてまとめました
2023.06.13

はじめに

こんにちは。データアナリティクス事業本部 BIチームのkariyaです。
以前、Tableau ServerのパブリッシュしたワークブックからBigQueryのデータを見る方法として、Tableau Serverのサーバー単位でOAuth設定をする方法についてお伝えしました。

今回はTableau Serverのサイト単位でのOAuth設定を実施しましたので、サーバー単位での設定との差分についてまとめます。

前提

Tableau Serverへのパブリッシュ時に「パスワード埋め込み」を選択した場合は、BigQueryの認証なしでワークブックを開くことができます。

今回はTableau Serverへのパブリッシュ時に「ユーザーにメッセージ表示」を選択した場合の検証となります。

検証環境

  • Windows Server 2019
  • Tableau Server 2022.3.0
  • Tableau Desktop 2022.3.6

やってみる

Tableau ServerにhttpsでアクセスできるURLの取得

前回の記事と同様ですので省略します。

BigQueryの設定画面で認証情報を作成する

前回の記事と同様ですので省略します。

Tableau Server(サイト)でBigQueryの認証情報を設定する

Tableau Serverにサインインし、設定 > OAuthクライアントの追加 を選択します。

BigQueryの設定画面で認証情報を作成するで取得した情報をもとに、クライアントID、クライアントシークレット、リダイレクトURIを入力します。 入力後、「OAuthクライアントの追加」を選択します。

画面右上の「保存」を選択して設定を完了します。

動作確認

Tableau Serverにパブリッシュしたワークブックを開くと認証を求められますので、サインインをクリックします。

Googleアカウントの認証をします。

認証後、ワークブックの閲覧ができました。

認証をした後は、マイアカウントの設定 > セキュリティ > データソースの保存済み認証資格情報 にBigQueryの認証情報が残っていました。 この認証があれば、再度ワークブックを開いた時には認証なしで閲覧ができました。

おわりに

今回はサイト単位での設定について検証しました。
サーバー単位での設定と比較すると、下記の違いがあることが分かりました。

  • GUIのみで設定できる
  • Tableau Serverの再起動が必要ない
  • サイト単位の設定はサーバー単位のOAuth設定を上書きする(サイトの設定が優先される)

最後までお読み頂きありがとうございました。何かのヒントになれば嬉しいです。

参考資料

Tableau Server on Windows ヘルプ:Google での OAuth の設定