Tableau Desktop 9.3 新機能 / 複数ファイル・テーブルのユニオン
Tableau 9.3新機能紹介、当エントリでは『Tableau Desktop』の新機能、『ユニオン』についてご紹介したいと思います。
『ユニオン』とは
こちらの機能、現時点では『EXCELまたはテキストベースのデータソースのみ』という但し書きは付いていますが、同じ項目定義の複数のデータソースを一つのTableauデータソースとして扱う事が出来るようになる、というものになっています。これまでだと一度ひとつのファイルにまとめるとか、データベースに一旦投入してから...とかしないと整えられなかったところが、今回のこの機能ではTableau Desktop上でひょひょいっとひとまとめに出来るようになる訳です。
実際に試してみる
では実際に試してみましょう。同じ(ファイル)定義の情報は手作りしても良かったのですが、折角なので一般公開されている入手可能なものを利用してみたいと思います。下記サイト、国土交通省が提供している『位置参照情報ダウンロードサービス』から、街区レベル位置参照情報を取得する事にしました。
TOPの青ラベル部分、『位置参照情報ダウンロードサービスへ』の部分をクリック。
今回は関東圏のデータを揃えてみたいと思います。関東の都道府県から『市区町村全域』のデータをチェックし、それぞれダウンロードします。
データが揃いました。これをTableauでユニオンしてみたいと思います。
Tableau Desktop9.3を開き、接続データベースにテキストファイルを選択。
まずは今回対象となるファイル群の中から一つ選択しました。ここまではこれまでのバージョンと同じですね。
次いで、ユニオンしたいファイル群をまとめて選択し、データウインドウに向けてドラッグアンドドロップ。先行して落とし込んだファイル付近に選択したまま近付けてみると、『表をユニオンへドラッグ』という要素が現れてきました。この部分に現在選択しているファイル群をドロップしてみます。
すると、先行して選択した要素が『複数個ありますよ』を意味するかの様に表現が変わりました。『ユニオンのカスタマイズ』というメニューが選べるようなので見てみると、
以下の様にファイルが連結出来ている事が確認出来ました。複数ファイルが連結出来ている事を表すようにデータソースの表示名も変更しておきます。
Tableau上で編集してみた時の内容です。1つのデータソースとして扱う事が出来、それぞれの都道府県のデータが所定の件数入っている事が確認出来ています。
まとめ
以上、Tableau Desktop9.3の新機能『ユニオン』に関するご紹介でした。この機能、例えば分析環境構築初期の段階で『ファイルはあるけど年月別、店舗別にファイルで分かれているからまとめて見るには一旦マージしないとなぁ...』という時にはうってつけの便利機能になるな、と思いました。また上記の様に件数的にはそこそこある感じでしたが、これ位のボリュームでもそんなにストレス無く操作出来ている印象です。ひとまずどんな内容で見ることが出来るか、扱えるかを確認する時には是非この機能を活用してみてはいかがでしょうか。こちらからは以上です。