Tableauの関数を全て試してみる〜集計関数編その4〜 #tableau

2017.12.20

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はじめに

こんにちは。DI部のtama@奈良県です。

当エントリはTableau Functions Advent Calendar 2017の20日目のエントリです。 昨日のエントリはTableauの関数を全て試してみる〜集計関数編その3〜でした。

今回は集計関数編の最終章となります。

  • 使用するTableauのバージョンは一貫して10.4.1です。
  • 各関数の説明で引用しているのは、Tableauの公式リファレンスからの引用です。
  • TableauHelp 関数

目次

検証環境

作業環境

  • MacOS High Sierra 10.13.1
  • Tableau 10.4.1

使用データ

  • (原則)Tableau付属のサンプルスーパーストア
  • (場合によって)関数グラフ描画用データ
  • -1〜1の範囲で、0.01毎に値が並んでいるデータ
  • 上記の値をディメンション「X軸」とし、その上に色々な関数をプロットする。
  • 参考:Tableau 関数グラフの描画 | Developers.IO

SUM(expression)

概要

式内のすべての値の合計を返します。SUM に使用できるのは数値フィールドだけです。NULL 値は無視されます。

  • 概要そのままの関数となります。

使ってみた

実は、サンプルデータストアには「利益率」という項目が既にあり、それにSUM関数が使用されています。

SUM([利益])/SUM([売上])

どういう時に使う?

  • これはもう、ありとあらゆる場面で使用することになると思います。
  • 特定のケースで使用する…といった限定的な関数ではないでしょう。

参考文献

VAR(expression)

概要

サンプル母集団に基づいて、指定された式のすべての値の統計的変異を返します。

VARP(expression)

母集団全体について、指定された式のすべての値の統計的変異を返します。

  • 統計的変異と書いてありますが、「分散」を返す関数です。
  • 分散を簡単に説明すると、「データの散らばりの度合いを表す値」となります。
  • 両者の違いは「サンプル母集団(標本分散)」か「母集団(母分散)」のどちらに基いて算出するか、です。
  • STDEV関数と同じ分け方です。(過去リンク)
  • ちなみに、標準偏差を2乗したものが分散となります。
  • 標準偏差と分散の違いについては、標準偏差の意味と分散との違い | 高校数学の美しい物語をご覧ください。

※標準偏差の詳しい解説は、下記の参考文献に載せているリンク等をご覧ください

使ってみた

「そのデータ全てを母集団として」計算してみたいので、VARP関数を使用してみます。

VARP([利益])

年別にしてみたところ、2015年が一番値が大きい結果となりました。2015年が、利益というデータのばらつきが一番大きいということになります。 STDEVP関数と同じ結果になりました。

昨日のエントリで紹介したSTDEVP関数の値を合わせて表示してみたところ、確かに「標準偏差を2乗したものが分散」という関係になっていることがわかります。

どういう時に使う?

参考文献

おわりに

集計関数も終わり、当アドベントカレンダーも佳境に入ってきました。

次回はtamaによる「Tableauの関数を全て試してみる〜ユーザー関数編」です。お楽しみに。