Tableauの関数を全て試してみる〜数値関数編その1〜 #tableau
はじめに
こんにちは。DI部のtamaです。
当エントリはTableau - Function Advent Calendar 2017の1日目のエントリです。
当アドベントカレンダーについて
このシリーズでは、Tableauの計算フィールドで使用できる関数を全部使ってみる、というシリーズになります。昨今、Tableauを利用しているユーザーが増えてきていると思いますが、さすがに全ての関数を一度でも使ったことのあるユーザーはそうそういないだろう…ということで始めてみました。
- 使用するTableauのバージョンは一貫して10.4.1です。
- 各関数の説明で引用しているのは、Tableauの公式リファレンスからの引用です。
- TableauHelp 関数
アドベントカレンダーに参加するのは、私、tamaです。(要するに一人で全部担当)
目次
検証環境
作業環境
- MacOS High Sierra 10.13.1
- Tableau 10.4.1
使用データ
- (原則)Tableau付属のサンプルスーパーストア
- (場合によって)関数グラフ描画用データ
- -1〜1の範囲で、0.01毎に値が並んでいるデータ
- 上記の値をディメンション「X軸」とし、その上に色々な関数をプロットする。
- 参考:Tableau 関数グラフの描画 | Developers.IO
ABS(number)
概要
引数の絶対値を返します。
- 正負(プラスやマイナス)の関係ない数値を求めます。
- ABSとはアブソリュートとのこと
- なんかかっこいい(中学生の発想)
使ってみた
ABS([利益])
マイナスの利益もプラスになっています。
どういう時に使う?
- 2つの数値の差を算出したいとき
- 普通に差を計算すると、マイナスになってしまいます。
- 例えば 「差が大きいランキング」を出す場合、マイナスがあるとややこしいので、絶対値にします。
参考文献
ACOS(number)
概要
指定された数値の逆余弦を返します。結果はラジアン単位です。
- アークコサイン(そのコサインが数値となる角度のこと)を算出します。
- 引数は0.1〜1.0の間となります。
- 返り値は弧度なので、度数に変換する場合はDEGREES関数を使用します。
使ってみた
三角関数なので、関数グラフ描画用データにて、グラフを描写してみたいと思います。
ACOS([y])
どういう時に使う?
- ビジネス系の分析では、あまり使うことはないと思われます。
- 研究・科学よりの分析で活躍すると思います。
- 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。
参考文献
- 逆三角関数 - Wikipedia
- ACOS 関数 - Office サポート
- Excelのリファレンスですが、簡潔に内容がまとまっています。
ASIN(number)
概要
指定された数値の逆正弦を返します。結果はラジアン単位です。
- アークサイン(そのサインが数値となる角度のこと)を算出します。
- 引数は0.1〜1.0の間となります。
- 返り値は弧度なので、度数に変換する場合はDEGREES関数を使用します。
使ってみた
関数グラフ描画用データにて、グラフを描写してみたいと思います。
ASIN([y])
どういう時に使う?
- ビジネス系の分析では、あまり使うことはないと思われます。
- 研究・科学よりの分析で活躍すると思います。
- 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。
参考文献
ATAN(number)
概要
指定された数値の逆正接を返します。結果はラジアン単位です。
- アークタンジェント(そのタンジェントが数値となる角度のこと)を算出します。
- ざっくりいうと、タンジェントの値を入れると、角度(にあたる値)が返ってきます。
- 返り値は弧度なので、度数に変換する場合はDEGREES関数を使用します。
使ってみた
関数グラフ描画用データにて、グラフを描写してみたいと思います。
ATAN([y])
どういう時に使う?
- ビジネス系の分析では、あまり使うことはないと思われます。
- 研究・科学よりの分析で活躍すると思います。
- 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。
参考文献
ATAN2(y number, x number)
概要
指定された 2 つの値 (x と y) の逆正接を返します。結果はラジアン単位です。
- ATANの拡張版という位置付けです。
- 指定した座標から原点を結ぶ線(ベクトル)と、X軸の成す角度となる値を算出します。
- 返り値は弧度なので、度数に変換する場合はDEGREES関数を使用します。
使ってみた
x=1、y=2という座標で式を書きます。
ATAN2(1,2)
どういう時に使う?
- ビジネス系の分析では、あまり使うことはないと思われます。
- 研究・科学よりの分析で活躍すると思います。
- 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。
- ATANだと、タンジェント自体の値が必要なのですが、ATAN2は座標位置があれば、算出できるので、こちらの方が使用頻度は高そうです。
参考文献
CEILING(number)
概要
数字を、同等またはより大きい値である最も近い整数に丸めます。
- いわゆる「天井関数」
- 引数以上の中で、最小の整数を返します。
- Excelに同じ関数がありますが、Excel版は切り上げる基準値を指定できるに対して、Tableau版は指定できません。
使ってみた
円周率を入れてみました。
CEILING(3.14159265359)
切り上げられて4になってますね。
余談ですが、私はゆとり世代ですが、授業はちゃんと「3.14」でした。
どういう時に使う?
- 金額計算における端数の処理などで利用できると思います。
使用できるデータソース
CEILING関数は、接続しているデータソースによっては使用することができません。 各データソースにおける対応可否は、Tableau公式リファレンスを参照してください。 数値関数
参考文献
COS(number)
概要
角の余弦を返します。角を弧度で指定します。
- 引数に指定した弧度のコサインを求めることが出来ます。
- 引数は弧度なので、度数で指定したい場合はRADIANS関数で変換しておく必要があります。
使ってみた
関数グラフ描画用データにて、グラフを描写してみたいと思います。
COS([y])
どういう時に使う?
- ビジネス系の分析では、あまり使うことはないと思われます。
- 研究・科学よりの分析で活躍すると思います。
- 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。
参考文献
COT(number)
概要
角の余接を返します。 角を弧度で指定します。
- 引数に指定した弧度のコタンジェントを求めることが出来ます。
- コタンジェントとは、タンジェントの逆数にあたります。
- 引数は弧度なので、度数で指定したい場合はRADIANS関数で変換しておく必要があります。
使ってみた
関数グラフ描画用データにて、グラフを描写してみたいと思います。
COT([y])
どういう時に使う?
- ビジネス系の分析では、あまり使うことはないと思われます。
- 研究・科学よりの分析で活躍すると思います。
- 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。
参考文献
おわりに
今回は数値関係の関数を見てきました。数学の苦手な私には少々辛かったです…。(三角関数なんて、学校の授業以来使ってない…)
次回はtamaによるTableauの関数を全て試してみる〜数値関数編その2〜です。お楽しみに。