Tableauの関数を全て試してみる〜ユーザー関数編〜 #tableau

2017.12.21

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はじめに

こんにちは。DI部のtama@奈良県です。

当エントリはTableau Functions Advent Calendar 2017の21日目のエントリです。 昨日のエントリはTableauの関数を全て試してみる〜集計関数編その4〜でした。

今回はユーザー関数を見ていきます。 ユーザー関数は、他の関数とは少し毛色が異なるもので、実際に使用しているTableauユーザーに関する関数となります。

  • 使用するTableauのバージョンは一貫して10.4.1です。
  • 各関数の説明で引用しているのは、Tableauの公式リファレンスからの引用です。
  • TableauHelp 関数

目次

検証環境

作業環境

  • MacOS High Sierra 10.13.1
  • Tableau 10.4.1

使用データ

  • (原則)Tableau付属のサンプルスーパーストア
  • (場合によって)関数グラフ描画用データ
  • -1〜1の範囲で、0.01毎に値が並んでいるデータ
  • 上記の値をディメンション「X軸」とし、その上に色々な関数をプロットする。
  • 参考:Tableau 関数グラフの描画 | Developers.IO

FULLNAME( )

概要

現在のユーザーのフル ネームを返します。これは、ユーザーがサインインしている場合は Tableau Server または Tableau Online のフル ネーム、それ以外の場合は Tableau Desktop ユーザーのローカルまたはネットワーク フル ネームになります。

  • Tableauを使用しているユーザーのフルネームが返ります。

使ってみた

※特に本名は隠さないスタイル

どういう時に使う?

  • Tableau公式リファレンスの例にもあるように、自社関係のデータを使用しているビューの場合、FULLNAME関数でフィルタをかけておくことによって、自分関係のデータしか見られないビューを作成することができます。
  • Tableau ServerやOnlineにパブリッシュするビューに効果があると思います。

参考文献

ISFULLNAME(string)

概要

現在のユーザーのフル ネームが指定されたフル ネームに一致する場合に true を返し、一致しない場合は false を返します。この関数は、ユーザーがサインインしている場合は Tableau Server または Online のフル ネーム、それ以外の場合は Tableau Desktop ユーザーのローカルまたはネットワーク フル ネームを使用します。

  • 引数に指定した文字列がTableauユーザーのフルネームと同じかどうか判定する関数です。
  • 項目は指定できません。(引用符で囲んだ文字列のみ)

使ってみた

Desktopを使用しているユーザーのフルネームとは異なるため、FALSEですね。

どういう時に使う?

  • あるデータを、特定のユーザーだけに表示するようにできたりします。
  • Tableau ServerやOnlineにパブリッシュするビューに効果があると思います。

参考文献

ISMEMBEROF(string)

概要

現在 Tableau を使用しているユーザーが、特定の文字列と一致しているグループのメンバーである場合は、True を返します。現在 Tableau を使用しているユーザーがサインインしている場合、グループのメンバーシップは Tableau Server または Tableau Online 上のグループによって決定されます。ユーザーがサインインしていない場合、この関数は False を返します。

使ってみた

Serverにサインインしている環境ではないので、当然FALSEです。

どういう時に使う?

  • あるデータを、特定のグループに属するユーザーだけに表示するようにできたりします。
  • Tableau ServerやOnlineにパブリッシュするビューに効果があると思います。

参考文献

ISUSERNAME(string)

概要

現在のユーザーのユーザー名が指定されたユーザー名に一致する場合に true を返し、一致しない場合は false を返します。この関数は、ユーザーがサインインしている場合は Tableau Server または Online のユーザー名、それ以外の場合は Tableau Desktop ユーザーのローカルまたはネットワーク ユーザー名を使用します。

  • ISFULLNAME関数のユーザー名版です。
  • 項目は指定できません。(引用符で囲んだ文字列のみ)

使ってみた

当然FALSEですね。

どういう時に使う?

  • あるデータを、特定のグループに属するユーザーだけに表示するようにできたりします。
  • Tableau ServerやOnlineにパブリッシュするビューに効果があると思います。

参考文献

USERDOMAIN()

概要

ユーザーが Tableau Server にサインオンしている場合は、現在のユーザーのドメインを返します。Tableau Desktop ユーザーがドメイン上に存在する場合は、Windowsドメインを返します。それ以外の場合は、この関数は NULL 文字列を返します。

使ってみた

サインインも何もしていない状態なので、当然NULLが返ります。

どういう時に使う?

  • グループ企業間などで、複数のドメインが存在するネットワーク環境だった場合などで、特定のドメインのみしか見れないビューの作成等に使用できます。

参考文献

USERNAME( )

概要

現在のユーザーのユーザー名を返します。これは、ユーザーがサインインしている場合は Tableau Server または Tableau Online のユーザー名、それ以外の場合は Tableau Desktop ユーザーのローカルまたはネットワーク ユーザー名になります。

  • ユーザー名(フルネームではない)を返す関数です。

使ってみた

※特に本名は隠さないスタイル

どういう時に使う?

参考文献

  • *Tableau公式リファレンスの例にもあるように、自社関係のデータを使用しているビューの場合、USERNAME関数でフィルタをかけておくことによって、自分関係のデータしか見られないビューを作成することができます。
  • Tableau ServerやOnlineにパブリッシュするビューに効果があると思います。

おわりに

今回はユーザー関数を見てきました。 ユーザー関数はTableau ServerやOnlineにパブリッシュする用のワークブックに使用することが前提のものがほとんどで、ぶっちゃけ分析に役立てる関数ではない…というのが私の考えです。

次回はtamaによる「Tableauの関数を全て試してみる〜表計算関数編その1」です。お楽しみに。