フィールドとチャートのタイプ〜Tableauでクロス集計表を作成する #tableau

2017.11.28

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はじめに こんにちは。DI部のtamaです。

本エントリは、Tableau Desktop Qualified Associateの試験ガイド「評価するスキル」に関連する内容となります。

本エントリの概要

今回はクロス集計の作成方法と、その使用場面について、見ていきたいと思います。

クロス集計とは

縦軸と横軸に、それぞれ複数の項目を配置し、それらを掛け合わせて、色々な軸のクロスで分析するための方法となります。

クロス集計を作成してみる

作業環境

  • MacOS High Sierra 10.13.1
  • Tableau 10.4.1

使用データ

  • Tableau付属のサンプルスーパーストア

クロスしたい項目(ディメンション)を配置する

まず、クロスしたい項目(分析したい軸)を配置します。 「メーカーと年度をクロスして売上を見たい」という方針があると仮定して、「オーダー日」と「メーカー」をそれぞれ配置します。

表示したい数値(メジャー)を配置する

「売上」を見たいので、「売上」をビューの中にドラッグします。

これでクロス集計の原型は完成です。

クロスしたい項目をさらに増やす

この表から、さらに別の軸で分けて見たい場合も考えられます。 ここでは、「地域別ではどうなのか」という疑問が出たと想定して、「地域」を行シェルフに配置します。 このように、ディメンションを行や列シェルフに追加していくことで、クロス項目を増やすことができます。

ディメンションの区切りの中で割合を計算してみる

年度×地域×メーカーの売上を把握することはできました。 ここで、さらにもう一つ問いが出たとしましょう。「年度毎・メーカー別で、売上の割合が高い地域が知りたい」とします。

こういう場合は表計算を使用します。 マークシェルフの「合計(売上)」を右クリックし、「表計算の追加」を選択します。

すると、表計算のメニューが出てきますので、以下のように設定します。

  • 計算タイプ:合計に対する割合
  • 次を使用して計算:ペイン(下)

この「次を使用して計算」がキモでして、ここで計算する範囲を指定します。 今回は「年度×メーカーの中で、地域別の売上割合」が知りたいので、このように設定しました。 (画像のように、設定中は計算範囲が光るので参考にしましょう)

これで完成です。

例えば、Ames社は2014年は中部地方が一番売上の割合が多いですが、2015年はその座を関東地方にとられていることがわかります。

クロス集計の使用場面

一般的には…

  • アンケートの集計結果を出したいとき
  • 帳票的なビューを作成したいとき

などに使われることが多いと思われます。

個人的には…

これはあくまで個人的な意見ですが、業務上必ずクロス集計にする必要がない限り(会社命令など)、クロス集計は使わない方が良いと思っています。 Tableauは「データを可視化して、深掘りしていく」作業に向いているBIツールですが、クロス集計のように、数値が羅列していると、データの特徴や違いに気づくことが難しく、分析を深掘りしていくことに繋がりにくくなってしまいます。 一応、クロス集計の中で、文字色や背景色を変えて目立たせることもできますが、それをするくらいであれば、さっさと何らかのグラフにしてしまった方が良いと思います。

おわりに

今回はクロス集計について見てきました。データ分析において、個人的にオススメしない表ですが、認定資格試験の範囲にきっちり入っているので、ちゃんと理解はしておきましょう。

参考

Tableau_テキスト テーブルの作成