マネジメントの真髄はセルフマネジメントにあり〜クラスメソッドAWS事業部のマネジメント論〜

マネジメントの真髄はセルフマネジメントにあり〜クラスメソッドAWS事業部のマネジメント論〜

Clock Icon2017.02.10

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こんにちは、荒井です。クラスメソッドに入社して、気づけば10日が経ちました。

久しぶりの開発会社なので、「今の開発会社のマネージャって一体どんなマネジメントをしているのか」気になったので、聞いてみることにしました。

今回のお相手は、AWSやデータ解析で技術を磨き、現マネージャの能登さんです。
AWS事業部に興味がある方もどうぞご一読ください。

インタビュースタート

ー所属とお名前をお願いします。

AWS事業部サービス開発グループマネージャーの、能登(のと)です。

AWS事業部のとさん

ーのとさんは、クラメソに技術者として入ったと思うんですが、技術者からマネージャ職になるまでの簡単な経緯を教えてください。

難しいこと言いますね。

マネージャー職になった経緯でいいですか?

PMだと、そんなにやってないんですよ(笑)

ー (°ω°) えっ!!

AWS事業部にはPMってほとんどいないんです。AWS事業部は、主にコンサルティングと構築を提供しています。ただ、コンサルティングでPMって普通ないわけですよ。構築はある程度規模が大きいやつになると、お客様対応する人と、構築担当する人で、2〜3名のチームになることはあります。1人案件も結構あって、その場合はお客様対応から実際の構築作業まで全部1人でやります。いわゆるSIのシステム開発におけるPMにみたいなロールが必要な案件は規模感的にもないんですね。

ーな、なるほど・・・

いわゆるSIみたいに、何十人も何百人もメンバーがいて、その人たちのアサインメントの管理や調達とかWBS書いて工程管理して・・・、みたいなことはあんまりやらないです。ある程度大きな案件だと、WBS書いてスケジュール引いたりはあるんですけど、大半の案件はそんな案件じゃないんですよ。インフラなので。ある時期でガガっと構築して、お客様に検収してもらって、必要があれば追加で作業して、みたいなケースもありますし。

お客様との対応は、Backlogとかでやり取りして、対面もあれば、往訪・来訪、Google ハングアウトなどで行なっています。当然、自分のスケジュール管理はできないといけない。セルフマネジメントはとても求められますね。

一般的なSIのマネジメントのロールで考えると、実際にやっている作業は違うんですね。だいぶ違うんですよ。

ただ、少ないんですけど、私自身はいわゆるPMというロールが必要な規模の案件は何件かやったことはあります。ただ、AWS事業部としてはレアな案件なので、取り上げてもどうなのかな?っと思ってます。

いわゆる半年〜1年という案件もまずないです。最近のアプリ開発でも3ヶ月とか短いのが多いみたいですし。最近のSI事情は分かりませんけど、どこも短期化しているとは聞いているので、弊社だといいとこ2ヶ月、普通1ヶ月とかなんですよね。もっと短いのもあります。EC2を1台立ててとかもありますし、それが100台立ててとか、ある程度複雑なアーキテクチャのときもあれば、と、バラバラですし。PMで関わった案件のときは、そこそこ期間はありましたけど、3ヶ月のやつを2回くらい。ほんと、レアケースですね。

ーレ、レアケース・・・ では、AWS事業部にはPMという役割の人はいないんですか?

そもそもAWS事業部は3つに別れていて、アーキテクトグループ、オペレーショングループ、サービス開発グループがあります。

アーキテクトグループ

では、コンサルティングと構築をしています。お客様対応もしますし、要件とかスケジュール調整しつつ構築するのは普通にやってます。何らかの理由でトラブった際の調整もやります。

全部やる感じですね。ぜーんぶ。

プリセールスはやってる人とやってない人いますし、プリセールス段階から入って、構築や検収依頼までやっている人もいます。営業以降は全部やるってのは結構います。部分じゃなくて全部やる。割と全部、一人でやっちゃいます。なので、身につくスキルセットは多いと思います。

次に、オペレーショングループ。

システムって、システム作ってからも運用がありますよね。その運用の部分をやっています。

新規のシステムをAWSアカウント上で構築したり、オンプレからマイグレーションで入ってくるケースもあれば、今使っているAWSアカウントをクラスメソッド経由に変えたいとか、いろいろケースあるんですけど。いちばん多いのは、こういうシステム作りたいんだけど、インフラ周りをクラスメソッドに発注する、というパターンです。アーキテクトグループで一通り対応して、運用始まります!のタイミングでオペレーショングループに引き継ぐ。

で、問い合わせ対応やったり・・・、あとは、フートオペレーションっていう運用支援のサービスがあるんですけど、それをご契約いただくと、EC2インスタンスの停止や起動とか、インスタンスタイプの変更とか、ある程度の定形作業をやります。

最後にサービス開発グループ

私がマネージャーなんですけど、できたのは、去年の5月です。以前から「クラスメソッドメンバーズ」って名前でサービス化してるんですけど、サービス本体の機能強化をしたいよねって話が出まして。クラスメソッドは、今では、プレミアコンサルティングパートナーと呼ばれていますけど、始めた頃は月の売り上げも少なかったんです。社長の横田が始めた社内ベンチャーみたいな感じでやっていたんです。ゼロから始めて・・・、なので、いろんなものをその中で手がけたんですね。こういうの作ったほうがいいんじゃないか?って共通のサービスとして、色々仕掛けた結果、いろいろ突散らかしたんですけど、継続的に保守運用していくシステムとかを作り上げました。で、これからさらに大きくしていくために、サービス本体の機能強化をしていくチームが必要になってできたのが、サービス開発グループです。

クラスメソッドメンバーズを利用すると、「メンバーズポータル」っていうサイトが使えるようになります。そこではAWSの利用状況を確認したりできます。また、今年の1月末にリリースされたオペレーション自動実行サービスを契約すると、AWS上でEC2にタグをつけるとAMI取ってくれたりするんですよ。バックアップ取りたいじゃないですか、定期的に。でも、その仕組を自分で組むのは面倒だと思うんですよね。今回リリースした自動実行サービスを利用するとEC2インスタンスにタグをつけるだけで、自動的にAMIのバックアップを取得してくれます。そのほかにも、いろいろあるんですけど、お客様にとってのメリットを増やしていくのがサービス開発グループの仕事です。

なので、作っているのはシステム。システム開発なんです。 サービス開発グループは施策という単位で仕事を割り当てているですけど、グループが出来る前から存在するシステムの保守/運用を行う施策の場合はPMは立てていません。規模が小さいので。2名以上のチームでやるようにしていて主担当みたいなのはいるんですが。一方で、オペレーション自動実行サービスは、ある程度規模が大きかったので、PMを立てて実施していました。ただ、規模が小さくても、いわゆるPMがやってる仕事もあるので、多少はPMもやっていると言えるのかもしれませんね。ちなみに、私自身が担当者となっている施作はありますがPMは立てていません。ですので、私自身は施策自体のPMは現時点でやっていないです。グループのマネジメントはしていますが。

いわゆるPMっていう仕事は、他の事業部にはありますが、AWS事業部にはあまりないんですね。

ーな、なるほどですね。

あと、今度行うイベントは、ミートアップなので、来ていただいた方に何か持ち帰ってもらえるといいなという風に考えた上で、AWS事業部で私が学んだことを話そうと思っています。PM/PLに限らずマネジメントする上で、こういうこと気をつけたほうがいいよねって話をいくつか、2〜3個、具体例混ぜて話せればなぁと。

何を話すかはいろいろありますけど、期待値のコントロールとか、ですかねー・・・。

AWS事業部はプレーヤー寄りなので、プレーヤーもやるけど、マネジメントもする。いわゆる人の管理の経験を積みたい人には、魅力的じゃないかもしれませんが、お客様と直接やりとりをしながら全部やりたい人にはいい職場だと思います。

ーなるほど・・・各個人にPMスキルは既に求められていたわけですね。 では最後に、のとさんから見て、クラメソの技術者の印象を教えてください。

基本的に技術が好きなんですよね。ごはん行っても技術の話するし、飲みに行っても技術の話。他の部もそんなに変わらないらしいです。

この規模になっちゃったので、事業部によって、年齢層とか雰囲気、スキルセットとかは全然違うと思いますが。クラスメソッドは中途採用の人が多く、いい意味でみんな転職するのが当たり前だって思ってる人が多くて。といっても、2社目の人が多かったりするんですけど、私は5社目なので、自分のキャリアプランを考えるのも当たり前の人が多いです。平均年齢も30代半ばですし。セルフマネジメントも、コミュニケーションも一定レベル以上の人しかいないので、いわゆる仕事を任せて全部やってくれる人、一言で表現すると大人ですよね(笑)

みんな技術好きで、ひとつは得意分野を持っている人が多いですし、持ってない人はみんな持ってるので、持つように努力している。もともとみんな色を持ってるので、「持たないとやばい」って危機感を持つみたいで、なんかしら持って来ますね。

で、だいたいこの分野だと、この人が詳しいみたいってなるので、チャットとかでその人に質問すると答えてくれます。他の事業部も、割とフォローしますね。モバイルアプリの内容だとさすがに答えられないですけど、それ以外の内容だとAWS事業部には世話好きのメンバーが多いので、解決しますよ(笑)

ーえ〜、それは頼もしい!w

あとは、色々経験してきているので、新しいサービスは使うし、なんとか使えないか考えるけど、実際に取る選択肢は、保守運用まで見据えている人がほとんどです。いわゆる「試してみたくて試してみた」ってノリじゃなくて、ちゃんと適用したらうまく回るところまで見据えます。勢いだけじゃないですね。

あと、協力的な人ばかりですね。

お客様志向が割としっかりしてるほうだと思います。お客様のこと考えられる人が多いと思う。直接お客様と仕事してるからというのもありますけど、仕事している時に困ったことがあったら、みんな積極的に拾いに行くので、転職して来た人には驚かれますよね。すごいみんな親切ですよねって(笑)

オペレーショングループのメンバー含めてすごいお互いにフォローするんですよ。 割と運用と開発って仲が悪かったりするじゃないですか。そういうの全然ないので。むしろみんなオペの人が困ってたら、アーキテクトグループの人が質問拾っていくんで。

ーへ〜、そんな関係性築けるんですね!

他の人がどう思っているか知らないですけど、私の場合、お客様がいて、いろんなフェーズがあって、そのオペレーションのフェーズやってくれてるだけなんで、手伝うの当たり前だと思ってます。もともとみんな、オペレーションもやってたんです。それだと新規の案件回せないってことでできたのがオペレーショングループなんですよ。後にできたんです。その歴史的経緯を知ってるメンバーは今だと半分ぐらいなんですけど。私の考えだとオペレーションを「やってくれてる」という認識です。

クラスメソッドに入社して思ったのは、みんな営業と仲がいいんですよね。営業とエンジニアの距離が近い会社だなぁと思います。

ーそれもまた、珍しいですねぇ。

珍しいですよね。まぁ、人増えたので、今後もそういう雰囲気が続くかはわかんないですけど、仲良いっていうか、距離が近いです。一緒にどうやっていくか考えていく感じです。結構珍しいんじゃないですかね。

ーなるほどっ、クラメソの雰囲気もすごく伝わってきました、ありがとうございます!

当初想像していたような、いわゆるスケジュールや要員管理をするようなPM/PLの仕事はしていないことがわかりましたが(笑)

まとめ:AWS事業部には、こんな人が向いています。

  • 技術が好きな人、技術好きに囲まれたい人
  • 一気通貫で仕事がしたい人
  • お客様と直接仕事がしたい人
  • 自分の武器がある、または、欲しい人

いくつか当てはまりましたか?
当てはまるかたや、気になる方は、2月22日(水)の夜にMEETUPを行うので、ぜひいらしてみてください。当日は、弊社マネージャー陣によるマネジメントに役立つチップスも紹介します。ビール片手に交流しましょう! 滅多にない機会なので、不安や疑問をぶつけに来てください。お待ちしております。(他事業部のPMやってる人も来ますよっ)

2/22のMEETUPに参加するには?

詳細やお申し込みは ↓ の画像をクリックしてください(ง `ω´)ง

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