初めてのお客様とのチームビルディングの記録

初めてのお客様とのチームビルディングの記録

初めてお仕事するお客様とのチームビルディングをオンサイトで行いました。 お互い面識が無い状態からどうチームを作り上げていくかの参考になりましたら幸いです。
Clock Icon2022.12.23

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こんにちはCX事業本部Delivery部のさかじです。

初めてお仕事するお客様とのチームビルディングをオンサイトで行いました。
お互い面識が無い状態からどうチームを作り上げていくかの参考になりましたら幸いです。
また、このプロジェクトは現在も走っているプロジェクトですのでこれらが最適解だったか判断できるのはもう少し先にになると思いますが現在はよい状態でチーム全体が並走できていると感じています。
機会がありましたら、このプロジェクトが終わったあとにふりかえりを出来ればと思います。

本ブログは主に私が考え準備したことを記載していますが、私一人でできる内容ではありません。 弊社チームメンバーとお客様には全面的に協力いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

前提条件

  • 初めての取引するお客様である
  • お客様はアジャイル開発を行うのは初めてある
  • クラスメソッドのメンバーはスクラムを使った開発を経験している
  • 納期は長くて半年という短期間

はじめに

なぜチームビルディング行うか?

お互い不安の中短期間でチームとして作ることができて、一気に開発へ進めるかをクラスメソッド内で検討しました。 前提条件の通り、このプロジェクトでは短期間勝負でありスタートダッシュが必要と考えました。 我々が考えた課題は以下の通りです。

  • コミュニケーションを取りやすいようにお互いを知りたい
  • お互いの期待値のすり合わせしたい
  • 開発を進める上で製品のことを知り優先順位や非機能要件などを知りたい
  • 開発ツールの決定したい

第一歩

まず、お互いを認識でき、コミュニケーションを取りやすいように以下のような提案をしました。

slackアナウンス

本プロジェクトではSlackを使ってコミュニケーション取りますので、相手がユニークな存在という認識が取れるようにお願いしました。

また、チームビルディングを行うためにオンサイトでミーティングの実施を提案しました。 オンサイトで話し合うことで、上に書いた課題を少しでも減らすことができればという思いから上長、お客さんへの打診を行い快諾いただきました。

余談

今回オンサイトでミーティングを開く前に、弊部の懇親会があり、本部長が来札されていました。その中で、懸念点を相談したところ

「実際合うことで費用かけてもスムーズに進められて元はとれる」

という話が出ました。その勢いで上長へ打診したのでした。

オンサイトチームビルディングミーティング事前準備

ツール

  • Miroを使用して実施する
    • 事前にボードを用意しました
    • メンバー全員がアクセスできるようにしました

自己紹介

お互いを知るためには自己紹介は外せないと思い自己紹介の時間を設けました。 自己紹介記入の場所をMiroに用意、当日までに作成していただくように依頼しました。

インセプションデッキ

上司へ相談し質問を通じてこのプロジェクトがどんなものかを知るためのツール、「インセプションデッキ」を使い、チームがこのプロジェクトを理解できるようにしたいと考えました。

チームビルディングの日程は約1日でしたので、こちらもMiroへ雛形を用意して事前準備を弊社とお客様双方で実施するようにしました。

限られた時間でしたので、こちらを参考に簡易版で良いかなと考えたのですが、上司から全てやりましょうと後押しされ、アジャイルサムライを再度確認して内容としてどれも欠かせないと思いすべてを実施しました。

気をつけたのは以下の点です。

  • チームビルディングまでにすべて埋めることを重視する
  • 内容にズレがあっても当日調整もしくは今後調整していくことで心理的ハードルを下げる(まずは作るところから)

開発ツール

こちらでよく使用するツール、今回使用する方が良いと思うツールなどをまとめて、お客様へ共有して当日はなるべく合意のみで終わらせられるようにしました。

アーキテクチャ

お客様から頂いた仕様をもとに弊社で考えた内容を作成して準備しました。

当日

ワーキングアグリーメント

今回は以下のようにしました。
「メンバーの意見を否定せず、前向きな意見をお願いします」
当たり前のことなのですが、意識していただくことで否定的な意見などを建設的な意見に変換できると思いますので宣言することは重要だと思っています。

チェックイン

まずは一声を出してもらうことを目的に1分程度で答えられるような内容としました。
チェックインは事前共有してなかったため、参加者すぐに応えられるような身近な内容にしました。

自己紹介

今回クラスメソッドがジョインするチームおよび、チームと密接に関わる別チームの皆さんも加わって自己紹介の時間が行われました。
インセプションデッキにもありますが、「おとなりさん」を近くに感じれられることができ良かったです。

インセプションデッキを作る

事前準備をしておいたのと、お客様もアジリティ高くアジャイル開発について勉強そして積極的にインセプションデッキ作成に取り組んでいただき、方向性や課題などもはっきりしました。
事前準備していたとはいえ、数時間かかり作り上げました。

個人的な意見になりますが出来上がったインセプションデッキを見て以下のように感じました。

  • お客様が作成したパッケージデザインは実現したいイメージがしっかり伝わる内容でした
  • やらないことリストは決めておくことで実施可否の意思決定が楽になりますので、明確に決まり良かったと思いました
  • トレードオフスライダーを決めて、アジャイルで開発するには難易度が高いと感じました

お客様からも、「難しい質問だ」「面白い質問」「見えてなかったものも有った」などの声をいただき、建設的な意見交換ができたと思います。
全てでは無いですが、課題なども見えてきましたのでメンバー全員で考えながら前に進められる手応えを感じることができました。

実機デモ

業務を知るために、実際に動作する環境を見せていただきたいという要望し実現しました。このデモで全体像がある程度理解でき、開発について議論が盛り上がったと思います。

開発について

お互いのお話が十分にできるようになっていましたので、いろいろな意見を出し合いながらスムーズに進められました。

その後

チームビルディングを行ってから数ヶ月にわたり1週間のスプリントを繰り返し実施しています。チームビルディングの結果をどのように活用しているかご紹介します。

共通言語

アジャイル開発ではあるのですが、スクラムを使った開発はできていません。しかし、共通言語を意識するとやり取りが楽になりますので、スクラムの用語を使うこととしました。

スプリント

一週間を1スプリントとして実施しています。祝日や長期休暇などある場合、メンバーの都合上期間を延ばしたり短縮したりすることはあります。
毎週定期的に実施することで、開発のリズムが掴め、ふりかえりを実施することでメンバー同士、感謝やフィードバックそして問題点などを出して改善を繰り返すサイクルができていると思います。

インセプションデッキ

約2ヶ月ごとに見直してアップデートを行っています。定期的な見直しを行うことで以下のような効果が出ています。

  • 見直しを実施することで、解決している問題や新たに出てきた課題を加えてアップデートを行います
  • プロジェクトの方針、意義を再認識できています
  • 新規メンバーからは経緯がよくわかり認識合わせがしやすいとフィードバックがありました

参考サイト

最後に

当初の計画の半年が経過しました開発はまだ継続していきます。
ふりかえりを通じて、チームメンバーから良い雰囲気で開発が進められているというフィードバックを頂いています。
私自身もそう感じており、チームビルディングが成功して良いチームで開発できていると思います。

開発を進めていきますと当初予定していたもののとは他にも必要なものも見えてきました。

そこで、再度オンサイトでミーティングを実施して開発を加速させたいと考えており、前回同様上司、お客様に打診し来月実施することが決まりました。 本ブログを書きながら、同時に次回準備を行っています。
落ち着きましたら本ブログの続編を書けたらと思っています。

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