Terraform StacksがGAになりました
2024年10月にパブリックベータ版が発表されたTerraform Stacksが2025年9月25日にGAになりました。
Terraform Stacksとは
Stacks are a powerful configuration layer in HCP Terraform that simplifies managing your infrastructure modules and then repeating that infrastructure.
スタックは、インフラストラクチャ モジュールの管理とそのインフラストラクチャの繰り返しを簡素化する、HCP Terraform の強力な構成レイヤーです。
Stacks Overview | Terraform | HashiCorp Developerから引用
ざっくり説明すると、複数ワークスペースが必要な構成を、簡単に作れる機能です。
もう少し詳しい説明は以下のブログをご確認ください。
パブリックベータ版から追加された機能
パブリックベータが公開されて、GAになるまでに以下の機能が追加されました。
- Terraform CLIとの統合
- サポート対象のVCSの拡張
- GitHub、GitLab、Azure DevOps、Bitbucket等に対応
- セルフホスト型HCP Terraform Agentのサポート
当初はTerraform CLIからStacksを操作することができませんでした。
CLIで操作したい場合は、別途terraform-stacks CLIという別ツールが必要でした。
Terraform 1.13でterraform stacks
コマンドが追加されたことでTerraform CLI経由で操作が可能になりました。
HCP Terraformでは、デフォルトではHCP Terraformの使い捨てのVM上でTerraformの実行が行われます。
HCP Terraform Agentを使うと、Terraformの実行をオンプレやEC2等で行うことが可能です。
Terraform StacksでもHCP Terraform Agentが利用可能になりました。
おわりに
Terraform StacksがGAになりました。
HashiConf 2023で最初のアナウンス、2024でパブリックベータ、2025でGAとついに来たかという感じですね。
機能的も揃ってきており、複数ワークスペースが必要な構成を簡単にデプロイしたい場合の選択肢になりそうです。
HCP TerraformのRUMリソースに基づくプランのみで、利用可能でユーザー数課金の旧プランでは使えないことに注意してください。