re:Invent 2021で紹介された HPC on AWS 最新事例 2022年2月

2022.02.09

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

re:Invent 2021で紹介された HPC on AWS 最新事例紹介の AWS Japan 公式動画がありましたので紹介します。

まずは一番最初の動画を確認しましょう。活用事例のポイントを説明されており面白かったです。

HPC on AWS 最新事例紹介

re:Invent 2021 で紹介された HPC関連事例の中から6件の概要と注目ポイントを日本語でまとめてくれています。

動画の時間は20分弱です。

以降は上の動画の内容3行まとめと、あとで見ようと思った事例セッションのリンクです。私はセッション動画までまだ目を通せていません。

創薬

228万vCPU の AWS Batch + Spot Instance

「AWS だと CPU をどのくらい使えるんですか?」と聞かれたらこちらの事例を紹介しましょう。

  • Harvard Medical School 社の事例です。
  • AWS Batch + Spot Instance の組み合わせ
  • 独自開発の VirtualFlow でドッキングシミュレーションを行う
  • 最大228万vCPU の利用

HPC と機会学習の幅広い活用事例集

創薬の幅広い領域に関する事例のうち以下をピックアップして紹介されておりました。

  • AstraZeneca 社の事例です。
  • バーチャルスクリーニングは OpenEye Orion Platform を使用し、EC2 インスタンスの1万台を利用例
  • 化合物動態・毒性予想プラットフォームで、予測モデルを研究者に提供するための環境を Amazon EKS((Elastic Kubernetes Service)) 上に構築例
  • 化合物最適化フェーズでの結合予測に FEP+を使用し、GPU インスタンスの利用例

自動運転

CI/CD パイプラインと HPC

Web 業界では一般的になった技術が HPC 業界にも!

  • Aurora Innovation 社の事例です。
  • 自動運転開発に必要な処理を行うプラットフォームを構築
  • 独自開発のジョブスケジューラを作成し、EKS上でバッチコンピューティング環境を作成

金融

各種ストレージの使い分け、スポットインスタンスのコスト削減手法

スポットインスタンスをよく使うからチェックしたいセッション。

  • Morgan Stanley 社の事例です。
  • IBM Spectrum Symphony と AWS のハイブリッド構成
  • S3, EFS, FSx for Lustre 使い分け方
  • スポットインスタンスヘビーユーザーによるノウハウ紹介

半導体設計

チップ設計においてのクラウド活用事例

Arm 社が Arm のチップ設計に Arm(Graviton2)を使っている。

  • Arm 社の事例です。
  • チップ(SoC)設計に大量の計算時間が必要となる工程がある
  • クラウドのスケーラビリティを利用して短期間で設計可能になった
  • Graviton2 の活用してシミュレーション性能が20%向上

流体計算

Graviton 3の性能評価

C7g(Graviton 3)インスタンスの紹介です。

  • Formula 1 社の事例です。
  • CFD(数値流体力学)シミュレーションでは、C6gn と比較して C7g は40%の性能向上
  • SPECfp2017(浮動小数点演算性能のベンチマーク)では、C6g と比較して C7g は60%の性能向上
  • Graviton 3 の性能向上の要因紹介

おわりに

re:Invent 2021の HPC 関連セッションを日本語で紹介してくれて大変ありがたい内容でした。紹介元のセッション動画のリンクは週末確認しようと思ったメモです。正確に言うと英語のセッションなのでレアジョブ(オンライン英会話)でアップしてから挑もうとしました。レアジョブでレッスンするまではよかったのですが、1本目の創薬の動画は日本語で説明されても専門的な内容が難しくて今日は日が悪いと早々に諦めました。代りにリンクのメモ書きブログを残したかたちです。。。