MySQL互換のNewSQLデータベースである「TiDB」のフルマネージドなクラウド版「TiDB Cloud」を試してみた

2023.05.15

こんにちは、ゲームソリューショングループのsoraです。
今回は、MySQL互換のNewSQLデータベースである「TiDB」のフルマネージドなクラウド版「TiDB Cloud」を試してみたことについて書いていきます。

TiDBの全体概要について記載した後に、TiDB Cloudのアカウント作成からテストデータに簡単なクエリを実行するところまでを記載します。
TiDBを知らない初心者向けの記事であり、外部連携や性能評価などは今回はしません。

TiDBとは

TiDBはクラウドネイティブな分散型のNewSQLデータベース

クエリ解析用のヘッド領域(TiDB)とデータ保管用のデータ領域(TiKV)に分かれており、トランザクションの増加に応じてそれぞれがスケールアウトします。

TiFlashは、TiKVのレプリカとして作成されて、TiKVからほぼリアルタイムでデータを更新して、データを列単位で保存します。
このTiFlashによりリアルタイム分析を実現することができ、TiDBではOLTPとOLAPの両方のワークロードをサポートするHTAP(Hybrid Transaction Analytical Processing)を実現しています。

TiDB Cloudとは

TiDBをフルマネージドなクラウド上で使えるサービス

どのサーバでTiDBが動いているかを意識せず、データベースの複雑さを考えずに利用できます。
今回は、このTiDB Cloudを触ってみます。

TiDB Cloudを使ってみた

アカウント作成

こちらのページからTiDB Cloudのアカウントを作成します。

Cluster

アカウント作成してログインすると、初期状態でClusterが作成されています。
今回は無料で使用するため、ServerlessでTiDBやTiKVのスペックの選択はありませんが、Serverlessでなければスペックを選択することが可能です。
Serverless Dedicated

Overview

クラスタを選択すると、クラスタの情報を確認することができます。

Chat2Query

クラスタに対して、クエリを実行することができます。
"--"の後に実行したい処理を記載することで、SQL文を自動で作成することもできます。

Import

CSVファイルやS3からデータをアップロードすることで、データをインポートすることができます。

SQL Diagnosis

クエリを実行した際の、各SQLでの実行したときの情報を確認することができます。
SQLを選択するとより詳細な情報が確認できます。

Monitoring

クラスタやデータベースの情報を確認することができます。

Backup

バックアップやリストアができます。
バックアップの時間や保持期間も指定することが可能です。

Playground

HTAPによるリアルタイム分析やSQLによるデータの探索を試すことができるチュートリアルです。

Data Service

HTTPS リクエスト経由で、カスタムAPIエンドポイントを使用してTiDB上のデータにアクセスをすることができます。

Admin

VPC PeeringやPrivate Linkを使用したAWSとの接続やログ管理ツールとの連携などができます。
メールへのアラート通知やメンテナンスウィンドウの作成も可能です。

最後に

今回は、MySQL互換のNewSQLデータベースである「TiDB」のフルマネージドなクラウド版「TiDB Cloud」を試してみたことを記事にしました。
今回は概要がメインの簡単な記事でしたが、今後はTiDBを試してみて、より詳細な部分を試してみて記事にしていきたいと思います。