光回線のVDSLから光配線への切り替え工事に当たって事前に知っておきたいアレコレをまとめてみた
現住居でVDSLから光配線への切り替え工事の案内通知がありました。光配線ときくとあまりピンとこないかもしれませんが、光回線接続が変換装置を通しての電話線経由ではなく光ファイバー直通接続になる切り替え工事です。光回線なのにベストエフォードの速度とあまりに開きがある場合は恐らくVDSL環境でしょう。
費用は工事側持ちとの説明もあり、快適になる可能性があるという理解で申し込みました。実際にどんな手続きがあったのかを参考にと書いてみました。
申し込みから実施まで
申し込み
切り替え工事案内は書面及び郵便で届きました。申込自体は、記事冒頭で述べたフォームから日付と建物を指定する形で行います。申込後にはコールセンターから連絡があり、実際の日付を決定する手続きとなりました。
コールセンターからの連絡時に、建物の管理会社に無断で進めることにならないか確認しましたが、既に管理会社と開通工事の着手確認が取れているとのことでした。今回は管理会社との光配線開通工事交渉の手間を省けた形です。建物の全戸に工事案内が投函されたようで、あとは住民次第となります。
工事に際しての事前説明として、電話回線が埋設されているモジュラージャックに対して作業できるスペースを確保しておいてほしいという要望がありました。スペースの必要な広さを正確に測ることが難しいため、大人が一人動くのに十分なスペースを考慮しました。
作業時間は4時間程度と言われましたが、実際にはそのうち1時間で訪問と設置を完了しました。この時間枠は余裕を持たせるためのものであり、直前の工事時間に左右される形になります。
実施に当たって
光ケーブルを追加設置する工事は、電話線の埋設経路に沿って行われました。経路が狭くて光ケーブルが通らない場合は、外部から何らかの手段を介して取り込む必要があると説明されました。もし、光ケーブルのために建物の外周に設置物が追加された場合、居住契約の内容によっては退去時に復元のために撤去作業が必要になる可能性があります。
今回の作業担当者に入ってもらった限りでは、幸いにも電話線の埋設経路にそって問題なく完了となりました。ただし、モジュラージャック埋設部分の部品取り外し用工具の稼働スペース、埋設する光ケーブルを置いておくスペースは必要でした。今回は座った際に腰よりも上はフリーな状況で、腰より下が35cm x 150cm程度の制限が掛かった状況での工事となりました。
共用スペースでの確認もあったため、問題なければ作業中は作業担当者が往復しやすいように玄関の鍵を開けておきましょう。オートロックの場合は自動で掛からないようにしておくとスムーズです。
工事完了後にVDSL装置が回収されます。電源アダプタを外して本体ともにまとめておきましょう。工事中は切り替えの関係で室内の固定回線が遮断となるため、ネットはスマートフォン等のモバイル回線を使いましょう。
切り替えた結果
回線速度の高速化
一番はこれに尽きます。スピードテスト系アプリにて取得した、工事前後の速度は以下の通りになります。
Xcode等のサイズが大きめのアップデートは、かかる時間が20分から2分程度にまで短縮されて、作業効率も著しくあがっています。
ピークタイムの障害現象消滅
現住居にて夜間頻繁に起こっていたDNSの参照エラーが全く発生しなくなりました。正直なところ、共用スペースではなく外部経路でトラブルが起きやすいエリアであると予想していたのですが、実際には共用スペース内で起きていた問題だったようです。
建物内のあちこちに配線を分散させず、かつ各戸へ電話回線を効率よく巡らせるために、全戸の前を通過するように電話線が通っていていました。結果として全戸で発生する家電製品の影響を受けるという好ましくない状況だったようです。
あとがき
工事担当者の方から聞いた話によると、VDSLから光配線への切り替えについては、建物の構造によって成立しないことがあるとのことです。工事開始となった状況からでも、同様です。引っ越しとセットになった契約だった場合はそれなりに揉めるようです。
幸いなことに、現建物は既に他の戸で光配線開通を行われた事があったからか、比較的スムーズに設置作業が行われたようでした。
切り替え工事の案内が来ているものの、どうすべきか迷っている場合の参考になれば幸いです。