[小ネタ][Amazon Connect]インスタンスへの同時接続リミットを監視する
はじめに
こんにちは、中村です。
Amazon Connectには、インスタンスあたりにアクティブな同時呼び出し数に制限があります。(デフォルトでは100)コンタクトセンターを構築後、運用を始めるとサービス規模によってはこの制限に引っかかる可能性があります。
今回はCloudWatchアラームを利用して、制限値に近づいたタイミングでメール送信を行うような仕組みを用意します。このアラームを受信した場合にAWSサポートに上限緩和申請をするイメージです。
CloudWatchアラームの設定
まずは、Amazon Connectにてアラームを設定するインスタンスのinstanceIdを確認します。構築しているインスタンスが1つの場合は問題ないですが、複数ある場合にCloudWatch上で判別するためです。
CloudWatchのアラームダッシュボードを開きます。アラームを作成するをクリックして作成していきます。メトリックスの選択をクリックするとメトリックスの一覧が表示されます。先ほどメモしておいた、instanceIdを検索バーに入力しましょう。
instaceIdに紐付くメトリックスが表示されます。4つのカテゴリーが表示されていると思うのでConnect > Instance Metricsをクリックします。
Instance Metricsに紐付くメトリックスが表示されます。
メトリックス名 | 内容 |
---|---|
ConcurrentCallsPercentage | 同時アクティブ音声通話のサービスの制限の割合 |
CallsPerInterval | インスタンスで1秒あたりの受信・送信の音声通話数 |
ConcurrentCalls | ダッシュボード表示時点での同時アクティブ通話数(設定された更新間隔の間隔全体の合計値ではない) |
MissedCalls | 選択された更新間隔中にエージェントが通話できなかった音声通話数 |
今回は上限緩和することを認識するための通知なので、ConcurrentCallsPercentageを利用しましょう。 チェックを入れて、メトリクスの選択をクリックします。
アラームの詳細では、アラーム名・説明・そしてしきい値を決定します。また追加設定は、任意の設定を利用してください。 アクションで、状態・通知先は、新しいリストをクリックしてトピック名・メールアドレスを入力します。最後にアラームの作成をクリックします。
SNSのサブスクリプションメールが送信されるので、承認するとサブスクリプションは完了です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。 小ネタではありますが、サービス監視する上で一つ重要なものになりそうなので取り上げてみました。
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