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こんにちは!DA(データアナリティクス)事業本部 インテグレーション部の大高です。
Angularで作成したプロジェクトでは、OSSのパッケージを利用することがあると思います。OSSには様々なライセンス形態が存在し、MITライセンスでは下記のように定められています。
The above copyright notice and this permission notice shall be included in all copies or substantial portions of the Software.
このため、下記コマンドでのプロダクションビルド時には3rdpartylicenses.txt
というファイルが自動的に出力されるようになっています。
$ ng build --prod
この3rdpartylicenses.txt
を「UI上に表示したい」という場合には、プロダクションビルド以外に何かしら出力する必要があるので、その方法を調べて試してみました。
明示的な出力方法
調べたところng build
コマンドには--extract-licenses
というオプションが存在し、このオプションにtrue
を指定すれば良いようです。
$ ng build --extract-licenses=true
また、ng build
のオプションで指定可能なので、angular.json
ファイルでも指定することが可能です。以下のようにprojects.xxx.architect.build.options
の箇所にextractLicenses
を指定することで、ng build
時にコマンドでオプションを指定しなくてもよくなります。
angular.json
(略)
"architect": {
"build": {
"builder": "@angular-devkit/build-angular:browser",
"options": {
"extractLicenses": true,
(略)
なお、ng serve
時に出力できないかなと思ったのですが、こちらには該当するオプションも無く、無理なようです。
出力してみる
今回はビルドコマンドでのオプション指定で出力してみました。
$ ng build --extract-licenses=true
ビルド後に、以下のようにライセンス情報が出力されます。
dist/xxx/3rdpartylicenses.txt
(略)
zone.js
MIT
The MIT License
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to use, copy, modify, merge, publish, distribute, sublicense, and/or sell
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The above copyright notice and this permission notice shall be included in
all copies or substantial portions of the Software.
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IMPLIED, INCLUDING BUT NOT LIMITED TO THE WARRANTIES OF MERCHANTABILITY,
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OUT OF OR IN CONNECTION WITH THE SOFTWARE OR THE USE OR OTHER DEALINGS IN
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まとめ
以上、Angularで利用パッケージのライセンス情報を出力してみました。
通常はあまり気にする必要がないかと思いますが、別途UI上にライセンス情報を表示したいというようなケースでは、出力した3rdpartylicenses.txt
を利用してライセンス情報を表示させることができるかと思います。
どなたかのお役に立てば幸いです。それでは!