この世、ショートカットキー多すぎ 〜いつもの作業がちょっと楽になるショートカットキーのご紹介〜
社内でテーマ自由の新卒LT大会があり、発表しました。本記事はその発表内容と気付きの共有です。
一日にどれくらいスクロールしてますか?
皆さんは一日に何ピクセルくらいスクロールしてますか?
ちょっと言い換えると、ブラウザやテキストエディタで、一日どれくらい “移動” していますか?
今見てるウィンドウいくつ分ですか??
ググったり、ブログ見たり、コード書いたり。
たくさん ”移動” していると思います。
そんな “移動” の手段としては、マウスやトラックパッド、カーソルキーが使われます。
この一日何回も行う “移動” をホームポジションをなるべく崩さずにできたら、時間が短縮できます。具体的には、ショートカットキーを使います。
しかし、この世にあまりにも多くのショートカットキーが存在するため、全部は覚えられませんよね???
j と k をセットで覚える
自分がよく使う機能のショートカットキーを覚えるのはもちろんですが、
j
と k
をセットで覚えるのはどうでしょうか
ピンときた方 → ニヤニヤして読みましょう。
ピンとこない方 → 今から説明します。安心してください。
どちらも対象読者です。
本記事で紹介するショートカットキーは、
k
が 「上」の項目に移動、
j
が 「下」の項目に移動です。
Googleカレンダーだけ上下の概念がありませんが、「前」の週がカレンダーでは「上」に表示される、と覚えましょう。
Google Calendar
まず、Googleカレンダーでは
k
が前の期間(カレンダーで上)
j
が次の期間(カレンダーで下)
になってます。
例えば、 d
を押すと表示される「日ごとのビュー」では
k
を押すと前の日
j
を押すと次の日
が表示されます。
また、 m
を押すと表示される「月ごとのビュー」では
k
を押すと前の月
j
を押すと次の月
が表示されます。
週単位、年単位でも同様に移動出来ます。
Google カレンダーでキーボード ショートカットを使用する - Google カレンダー ヘルプ
Gmail
Gmailでは、キーボードショートカットを設定で有効にすると
k
で新しいスレッド(受信トレイで上にあるメールにフォーカス)
j
で古いスレッド(受信トレイで下にあるメールにフォーカス)
になります。
Gmail のキーボード ショートカット - パソコン - Gmail ヘルプ
Google Drive
Google Driveでは
k
が上のアイテムの選択(フォーカスを上に移す)
j
が下のアイテムを選択(フォーカスを下に移す)
です。
ウェブ上の Google ドライブのキーボード ショートカット - Google ドライブ ヘルプ
GitHub
GitHubもGoogleDriveと同じ操作です。
k
が上を選択
j
が下を選択です。
皆さん大好きTwitterです。
k
が前のツイート(上のツイートに移動)
j
が次のツイート(下のツイートに移動)です。
ツイートする方法 – ツイート、キーボードショートカット、ソースとは
TweetDeck
ショートカットのヘルプには出てきませんが、TweetDeckでも
k
が上
j
が下、の操作が出来ます。
Todoist
タスク管理のTodoistでも同じ法則です。
k
がフォーカスを「上」に移動
j
がフォーカスを「下」に移動です。
vi / Vim / Neovim ...
人によってはお待ちかねの、Vimです。
知らない人向けにざっくり説明すると、テキストエディタです。
k
が上に移動で
j
が下に移動です。
Vimium
Vimium というChromeの拡張機能でも同じです。
k
を押し続ければ「上」にスクロールしていき
j
を押し続ければ「下」にスクロールしていきます。
他にも探せばいっぱいあります。
h と l も加えよう
j
とk
の話に飽きたところで、さらに h
と l
も加えましょう。
h j k l
全部隣り合ってるので操作しやすいです(キーボードによりますが)。
h
は「左」、 l
は「右」で、キーボードの位置関係と同じです。
vi / Vim / Neovim ...
Vimの話に戻ります。
h
が左に移動、l
が右に移動です。
Google Drive
Google Driveでギャラリー表示をしているときは、アイテムが左右に並びます。
h
で「左のアイテム」、 l
で「右のアイテム」を選択出来ます。
ウェブ上の Google ドライブのキーボード ショートカット - Google ドライブ ヘルプ
TweetDeck
h
で左のカラム、 l
で右のカラムにフォーカスを移します。
Vim以外のテキストエディタでも使える
この h j k l
の移動はVimが中心の話ですが、
他のテキストエディタやIDEでも「Vim」というような名前が入っている拡張機能を入れることで利用可能です。
hjkl は移動だけじゃない
IMEをオンした状態では
zh
が左矢印 ←
zj
が下矢印 ↓
zk
が上矢印 ↑
zl
が右矢印 →
の入力に対応していることが多いです。
以下はGoogle日本語入力での例です。
この日本語入力の変換の話が気になる人は、Google日本語入力であれば設定の「ローマ字テーブル」を開いてみましょう。
記号中心に追ってみると面白いです。 sha
で しゃ
を入力させる、という対応もここに載っています。
ショートカットキーのヘルプ
本記事ではほとんど h j k l
の話でした。その他のショートカットキーについて調べたいときは、ググるだけではなくそのツール上で ?
を入力、あるいは CTRL
や command
と組み合わせて入力して一覧が出てくることが多いです。
より効率化するためには?
本記事に興味を持った人、ショートカットキーを自分で設定したい派の人は、以下のツールを使うことでより効率化できます(超主観です)。
ショートカットキーのカスタマイズ項目が多いため、 h j k l
の思想を取りれて設定できます。
発表内容のまとめ
僕達は、ブラウザやテキストエディタでめちゃくちゃ “移動” します。
それに対応するショートカットキーはとても多くて覚えきれないかもしれません。
まずは h j k l
をセットで覚えませんか?
本記事の内容は、マウス・トラックパッド・カーソルキーの否定ではありません。
実際僕もこれらを多用しています。
必要に応じて使い分けていきましょう。
発表の振り返り
本当はVimについてもっと話したかったです。しかし、今回は10分という発表時間であり、聞き手には最低限 h j k l
だけは覚えてもらいたかったため、おとなしく h j k l
の話だけしました。
今回の発表資料の作成のためにショートカットキーのヘルプを開いた際、Google Calendarの g
キーの存在に気づきました。
Google Calendar上で g
キーを押すと日付入力画面が出ます。ここで飛びたい日付を入力すれば飛べます。
さらに、入力する日付の形式も柔軟に対応しています。以下の形式、全てが有効です。
- 2022年04月12日
- 2022-04-12
- 4-12
- 4/12
- 2021
情報発信は調べる過程でこのような気付きがあって素敵ですね。