Alteryxのポイント作成(Create Points)使い方や活用例を紹介

Alteryxのツール「ポイント作成(Create Points)」を解説します。
2024.02.13

Alteryxの「ポイント作成(Create Points)」について、主な使い方や活用例を紹介します。

「ポイント作成」とは?

「ポイント作成」は事前に用意されたX(経度)とY(緯度)のデータから【空間オブジェクト】を作成します。
作成された空間オブジェクトはAlteryxの空間ツールで使うことができ「地図上での位置確認」ができます。
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作成された空間オブジェクトは他の空間ツールと併用して「複数地点をつなげた距離の可視化」や「指定の地点から半径〇M以内にある店舗数の可視化」など、複雑な空間分析に活用できます。
つまりポイント作成を一言で表すとAlteryxで空間分析をする際はほぼ使うべきツールと言えます。

ポイント作成の使い方

「ポイント作成」の使い方について解説します。

まず前提としてですが、以下のように経度と緯度が入ったデータを用意いただく必要になります。
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このデータをAlteryxに取り込み「ポイント作成」をワークフローでつなぎます。
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設定画面で空間オブジェクトに反映したい経度と緯度のカラムをそれぞれ指定します。
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上記で指定されるフィールドの値がどれか、以下の3パターンから選択します。

  • フィールドの値は緯度/経度地理座標系・Float(浮動小数点数)…値が小数点の場合に選択
  • フィールドの値は緯度/経度地理座標系・整数(x1000,000)…値が整数の場合に選択
  • フィールドの値は投影座標系・Float(浮動小数点数)…値が地理的な投影法の場合に選択

補足ですが3番目のパターンの「地理的な投影法」はデフォルトだと[WGS84]が指定されてますが、「…」のボタンから他の投影法を選択することができます。
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「ポイント作成」の設定を調節して実行をするとCentroidのカラムがデータに追加されます。
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ここから「閲覧」をつないで実行をするとAlteryx内の地図上データで作成した空間オブジェクトの座標が確認できます。
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ちなみに「閲覧」で見れる地図は上のドロップダウンメニューから変更することができます。
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他にもマップレイヤーを変更することで表示される地図をカスタマイズすることもできます。
こちらのやり方については以下記事で紹介してますので、気になる方はぜひご覧ください。

  

住所から位置情報を抽出するポイント作成の使い方

緯度経度がわかる前提で使う「ポイント作成」ですが、実際の現場では緯度経度が事前に用意されたデータを取り扱うことはあまりないかと思います。
そのような場合、住所さえわかるデータがあれば「外部の地図API」と「ポイント作成」を組み合わせてAlteryx上で座標を出すことも可能です。

以下ブログでは「Google Maps Geocoding API」をAlteryxの「ポイント作成」につなげて位置情報を出した手順を案内してます。

ポイント作成の代わりにフォーミュラを使うやり方

Alteryxには「フォーミュラ」という指定のカラムに対して関数の計算を施すツールがあります。
Formula

この「フォーミュラ」で以下の関数を指定すると「ポイント作成」と同様の空間オブジェクトであるCentroidのカラムを作成することができます。

ST_CreatePoint(x,y)

注意点としては設定のデータ型を「SpatialObj」型にしないと作成できないので、ここの設定を忘れないようにしましょう。
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ポイント作成の活用例

こちらでは実際に「ポイント作成」を使ってどのようなことができたかの検証記事を紹介します。

「ポイント作成」と「距離」を使って各地点から目的地への移動距離を可視化

「ポイント作成」と「ポリビルド」を使って出発点から目的地のルートと参加者の現在地を分析

まとめ

以上Alteryxの「ポイント作成(Create Points)」について主な使い方や活用例の紹介でした。
Alteryxで空間分析をする際は、ほぼ必須のツールになるので、使い方は早めにマスターしておくのがおすすめです!