Slackワークフロー利用状況をトラッキングする
Slackの新ワークフロー移行に対応できなかったワークフローのリビルド版を社内で公開しました。しかし、移行率を標準機能では測定できないという問題に気が付きました。
Slackにはアナリティクス機能がありますが、残念ながらワークフローは対象外です。計測方法を探した結果、シンプルながらもSpreadSheetへの出力ステップで代用することにしました。
対応手順
SlackとSpreadSheet間での連携が必要です。
- 集計用SpreadSheetを作成する
- SpreadSheet上で入力シートと集計シートを作成する
- SlackワークフローにSpreadSheetへの出力ステップを追加する
集計用SpreadSheetを作成する
作成後、A1セルに適当な文字を入れて、ワークフローからSpreadSheetステップを用いてSlackから参照できることを確認します。もしSlackから参照できない場合は、権限の確認を行いましょう。
SpreadSheet上で入力シートと集計シートを作成する
参照可能であることを確認した後、シートの整形を改めて行います。新たにシートを1つ追加し、COUNTIFを使用して集計セルを作成します。
入力シート側のカラムは、入力元ワークフローが識別できる限り、自由にデータを投入していただいて構いません。時間毎のデータを入力しておくと、集計が容易になるでしょう。
SlackワークフローにSpreadSheetへの出力ステップを追加する
出力する要素はどのワークフローから生じたものかを識別できるようにします。最も手軽な方法はワークフロー実行のURLを使用することです。しかし、起点がURLでなく、絵文字の付与などの場合は、固有の文字列を挿入しておきます。
ステップが出力されたメッセージ内のボタンのクリックによって進む設定の場合、ボタン操作後に構成が更新されると、ボタンは動作しなくなります。これを集計対象に含めたい場合は、更新後にボタンを含むメッセージを再出力する必要があります。
あとがき
専門のトラッキング用システムも検討しましたが、結局のところ集計が可能であれば良いと判断し、手軽なSpreadSheetへの出力ステップを採用しました。
今回の方法では、ワークフローが実行されるまでの過程を追うことはできません。アナウンスが伴いますが、古いワークフローを廃止して、新しいワークフローを操作しやすい導線上に配置するという選択肢も考えられます。