【書籍制作ワークフロー】ReVIEW 入門 #08 – 前付・後付

【書籍制作ワークフロー】ReVIEW 入門 #08 – 前付・後付

Clock Icon2013.12.09

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Webページと違って、書籍と呼ばれるものには一般的に前付と後付というものが含まれています。前付まえつきとは、『はじめに』や『まえがき』といった本文に入る前の導入口という役割を担った文章を指します。プログラミングの技術書には必ずと言ってよいほど想定する読者層や書籍の構成や表記に関する解説が冒頭に書かれています。エッセイ本においても、プロローグといった類の文章が冒頭にあります。そして本文の後には『おまけ』や『付録』といった追加コンテンツが来たりします。『あとがき』なんかもそうですね。これらを後付あとつきといいます。

ReVIEWにもこれら前付・後付を本文とは別に定義、管理する機能が備わっています。今回はその使い方を学ぶとします。

事前知識 - 本文ファイルの管理方法

そもそもの前提として、本文用のReVIEWファイルがどのように管理されているのかを把握しておく必要があります。例えばch01.rech05.reといったように5つのファイル、計5章で構成される場合は、CHAPSという定義ファイルに以下のように記述します。

CHAPS
ch01.re
ch02.re
ch03.re
ch04.re
ch05.re

ここに定義されたファイルが書籍生成時の対象となります。ファイルが存在していても、ここに記述されないファイルは書籍生成の対象になりません。また章の順番もここに記述された順番に依存するので、ファイル名の連番にも特に意味はありません。

前付の管理

本文用のReVIEWファイルがCHAPSというファイルで定義されるのに対して、前付用の定義ファイルはPREDEFというファイルで定義します。例としてpreface.reという『まえがき』用のファイルを用意するとします。

preface.re
= はじめに

2005年2月にGoogle mapsが登場して以来、Web開発者の間でJavaScriptの株は上昇の一途をたどっています。・・・
(以下、略)

== 想定される読者

以下の質問のすべてに該当する方:

1. HTMLおよびJavaScriptの経験があるWebデザイナーもしくはコーダーであって、ご自身のWebページを次のレベルに持って行きたいと願っている方
2. 単純なHTMLページをリッチインタラクションを持つWebコンテンツに変えたいと考えている方。つまりJavaScriptやHTML、CSSの基本的な知識を習得するだけでは物足りない方
3. とにかくWebブラウザ上で動くものを作って楽しみたいという方

以上全てに当てはまる方、この連載を楽しんでいただけるかと思います。

== プログラムを書く準備

コーディングする環境は、UTF-8が扱えるテキストエディタならばどれでも問題ありません。あなたの使い慣れたものを使用しましょう。

(以下、略)

== サンプルコードについて

本書に掲載されているサンプルコードは・・・

(以下、略)

== 謝辞

本書に対してレビューを行い、助言をくださった方々に謝意を表したいと思います。

Web関連の技術書を例にしてみましたが、だいたいこんな感じでしょうか。作成できたらPREDEFに定義します。

PREDEF
preface.re

後付の管理

といっても、前付と殆ど一緒です。前付は大概ファイル一つで事足りるかと思いますが、後付は『あとがき』だけでなく、『付録(Appendix)』や『簡易リファレンス』など複数の章が収録される場合があります。これに関しても必要な分のReVIEWファイルを作成し、POSTDEFというファイルに掲載したい順番で定義すればOKです。

POSTDEF

appendix.re reference.re postscript.re [/ruby]

書籍全体の構成は PREDEF, CHAPS, POSTDEF

以上、3つの定義ファイルで書籍全体の構成を管理します。こうすることで書籍を生成すると、

表紙
大扉
目次
前付
本文
後付
奥付

という構成になります。大扉と奥付に関しては、追々解説していくとします。

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