
【書籍制作ワークフロー】ReVIEW 入門 #09 – config.yml について
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config.yml - ePUB 生成向けの設定ファイル
ReVIEWからePUBを生成するにあたって、様々な設定を定義するのがconfig.ymlというファイルです。ePUBのファイル名はもちろんのこと、奥付に表示される著者情報や表紙に使用するHTMLや画像ファイルなど一通りの事をここでまとめて定義するというわけです。
書名・言語
| パラメータ | 例 | 説明 | 
|---|---|---|
| bookname | jquery_css3_cookbook | ePUB のファイル名。ASCII範囲の文字を使用します。 | 
| booktitle | jQuery x CSS3 Cookbook | 書籍名 | 
| urnid | http://wakamsha.net/books/jc_cookbook/1.0.0/ | 固有IDとして使用するドメイン等(URN形式)。指定しない場合には、時刻に基づくランダムUUIDが入ります。 | 
| isbn | ISBN-13:000-0000000000 | ISBN(国際標準図書番号)。nil の場合はePUBのBookIdはISBNではなくurnidが使われます。 | 
バージョン
| パラメータ | 例 | 説明 | 
|---|---|---|
| epubversion | 3 | 生成するePUBのバージョンを指定します。2もしくは3が指定可能です。 | 
| htmlversion | 5 | 生成するHTMLのバージョンを指定します。4もしくは5が指定可能です。 | 
なお、ePUBのバージョンを2にした時のHTMLバージョンは標準で4ですが、ePUBを3に指定するとHTMLは必ず5になります。
目次・採番
| パラメータ | 例 | 説明 | 
|---|---|---|
| toclevel | 1 | 目次の抽出レベルを指定します。最低値は0 | 
| secnolevel | 1 | 本文(CHAPS)の見出し採番レベルを指定します。最低値は0です。 | 
目次や採番は『見出しレベル』を管理するわけですが、見出しレベルは部 = 0、章 = 1、節 = 2、…となっています。目次にはtoclevelで指定した見出しレベルまでのモノが掲載されます。
目次
| パラメータ | 例 | 説明 | 
|---|---|---|
| toc | true | 目次を出力するかどうかを指定します(bool)。 | 
| mytoc | false | ReVIEWデフォルトではなく、オリジナルの目次を生成するかどうかを指定します(bool)。 | 
メタ情報
主に奥付に表示されるような著者名や出版社名といったものを定義します。
| パラメータ | 説明 | 
|---|---|
| aut | 著者 | 
| prt | 出版社 | 
| prt_url | 出版社のURL | 
| clb | 貢献者 | 
| edt | 編集者 | 
| rights | 権利表記(コピーライト) | 
| description | 書籍の説明 | 
| asn | Associated name | 
| ant | Bibliographic antecedent | 
| dsr | デザイナー | 
| ill | イラストレータ | 
| pht | 撮影者 | 
| trl | 翻訳者 | 
この他にも沢山のパラメータがありますが、まだまだ開発段階だからか、機能していないものも多くあるようです。
刊行日
| パラメータ | 例 | 説明 | 
|---|---|---|
| date | YYYY-MM-DD | 最新版の刊行日 | 
| pubhistory | YYYY年MM月DD日 v1.0.0版発行 | 版履歴。特に構造化はされておらず、自由記述したものがそのまま出力されます。 | 
pubhistoryに関しては、次期バージョン(?)でhistoryというパラメータが新しく追加されており、こちらはYYYY-MM-DD形式で版ごとに子配列として刷ごとの日付を格納するという構造になっていることから、今後はこちらに移行するものと思われます。
ReVIEW 変換
| パラメータ | 例 | 説明 | 
|---|---|---|
| coverfile | _cover.html | カバーページのbody要素内に挿入する内容を記述したファイル名 | 
| coverimage | cover.png | 表示画像用ファイルを指定します。 | 
| stylesheet | main.css | CSSファイルを指定します。 | 
| mytoc | true | 目次を生成するかどうかを指定します。 | 
| colophon | true | 奥付を生成するかどうかを指定します。 | 
おわりに
最後にreview-initコマンドで自動生成されるconfig.ymlを掲載します。
config.yml
# review-epubmaker向けの設定ファイルの例。 # yamlファイルをReVIEWファイルのある場所に置き、 # 「review-epubmaker yamlファイル」を実行すると、<bookname>.epubファイルが # 生成されます。 # このファイルはUTF-8エンコーディングで記述してください。 # ブック名(ファイル名になるもの。ASCII範囲の文字を使用) bookname: book # 書名 booktitle: ReVIEWサンプル書籍 # 著者 aut: 高橋征義 prt: 達人出版会 prt_url: http://github.com/takahashim/review-sample-book/ edt: 高橋征義 date: 2011-08-03 rights: | (C) 2011 Masayoshi Takahashi description: # 以下はオプション # prt: 出版社 # asn: Associated name # ant: Bibliographic antecedent # clb: 貢献者 # edt: 編集者 # dsr: デザイナ # ill: イラストレータ # pht: 撮影者 # trl: 翻訳者 # date: 刊行日 # rights: 権利表記 # description: ブックの説明 # # coverfile: カバーページのbody要素内に挿入する内容を記述したファイル名 coverfile: _cover.html # coverimage: 表紙用画像ファイル coverimage: cover.jpg # 固有IDに使用するドメイン urnid: http://tatsu-zine.com/books/review-sample-book/1.0.0/ # CSSファイル (yamlファイルおよびReVIEWファイルを置いたディレクトリにあること stylesheet: main.css # 目次として抽出するレベル toclevel: 2 # セクション番号を表示するレベル secnolevel: 3 # review-compileに渡すパラメータ params: --stylesheet=main.css # 目次生成用? mytoc: true # 奥付生成用 colophon: true texstyle: reviewmacro pubhistory: | 2011年08月03日 v1.0.0版発行 debug: true









