EC2 Windows インスタンスを Nitro から Xen システムベースのインスタンスタイプ変更時 C ドライブ以外がオフラインになる原因と対処法
困っていること
EC2 Windows インスタンスを Nitro から Xen システムベースのインスタンスタイプへ変更を行いました。
変更後 C ドライブ以外がオフラインになっていました。原因と対処法を教えてください。
どう対応すればいいの?
原因
Nitro ベースのインスタンスでは、EBS ボリュームへのアクセスに AWS NVMe ドライバー を使用します。
Xen システムベースのインスタンスでは、EBS ボリュームへのアクセスに Paravirtual ドライバー を使用します。
上記よりドライバーの変更が伴うため OS 内で「新しいボリューム」として認識されることが原因で発生します。
対処法
OS 内で「新しいボリューム」として認識された際、NewDiskPolicy の値によって挙動が変化します。
初期設定では OfflineShared All になっているため、こちらを OnlineAll に変更することで回避可能です。
そのため、インスタンスタイプを変更する前に、PowerShell で以下のコマンドを実行ください。
Set-StorageSetting -NewDiskPolicy OnlineAll
事象の再現~ 対処法を試してみた
事象の再現
Nitro ベースのインスタンスを起動させ、追加で EBS ボリュームをアタッチします。
Get-StorageSetting コマンドより、現時点 OfflineShared All であることを確認しました。
インスタンスを停止させて、Xen システムベースのインスタンスタイプに変更します。
RDP 接続を行い、Offline になっているか確認します。
事象が再現できました。
対処法を試してみた
PowerShell で "Set-StorageSetting -NewDiskPolicy OnlineAll" コマンドを実行します。
インスタンスタイプを Nitro から Xen システムベースのインスタンスタイプへ変更します。
RDP 接続を行い、Online になっているか確認します。
回避できました。